1話 ① 危機との交わり
朝の10時30分
ピピピピ ピピピピ ピピ...
カチャ(目覚まし時計を止める音)
「ああぁーぁ......もう朝か。」
(なんということもない日々
今日も実に平和だな)
トン トン トン
すると、誰かが紳助の部屋をノックした。
「紳助ー
お母さん、今日は帰るのが遅くなるから夜は冷蔵庫に入ってるもので済ましててね~
朝ごはんは、リビングの台に置いてあるから。」
(今、俺の部屋に来たのが母である 『内宮 奈緒美』である)
「うん、分かったよ。」
「お母さんは、もう家を出るから」
「おーう、いってらっしゃーい。」
スタ スタ スタ......
「いってきまーす
ちゃんとご飯を食べとくのよ~」
「はいよっ
いってらっしゃーい。」
フゥーン ガチャ
母親が出ていくと家は一気に静まった
広い空間の中、紳助は1人になった。
「よしっ、じゃー先に朝飯でも食べるか...」
(俺は自分の部屋を出て、リビングに行った)
「今日も、静かだな...
まーいいや、テレビでもつけよっと。」
すると紳助はテレビのリモコンを取りテレビをつけた。
“ニュースの時間です...
今朝、刃物を持った男性が多数の人に目撃されています。警察も捜索中とのことです...
お子様が居るご家庭では充分に気を付けてください。
続いてのニュースです......”
「へー...世の中も物騒なもんだな
まー今日は、コンビニに行くぐらいだし大丈夫だろう、ましてや子供でもないし」
(後にこの言葉が俺を危険の身に晒すことになる...
世間で言うとこの、【フラグ】というものだ。)
「ふぅー、飯もくったとこだしさっさとコンビニに行って帰ってきますか~
たまってるアニメもあるし...」
すると紳助はコンビニに行く準備をし、家を出た。
......ガチャッ(玄関のドアを閉める音)
スタ スタ スタ...(道を歩く音)
「しかし、今日も天気がいいな~
昔はよく慎也達とよく遊んだもんだな」
(こんなことを言ってると、俺の後ろから何者かが走ってくる音がした)
ドッドッドッドッ...
紳助はふっと後ろを振り向くと刃物を持った男がこちらを目がけて走ってきた
そのナイフは鋭く男の目は何人者の人を殺してきたような目をしていた
そうすると紳助は今朝のニュースのことを思い出した。
「...っ!
これはまさか今朝、ニュースであった...」
(俺は咄嗟に走り出したが、普段運動をしなくなったせいかすぐに息が切れはじめた)
「はぁーはぁー...
なんで、俺がこんな目になんだよ...
早くコンビニに行って助けを求めよう。」
そうすると紳助は裏道を使いながらコンビニに向かうことにした
そこは、空き缶やスナック菓子の袋などが落ちている普段は誰も立ち入ろうとはしない様な細い道だった。
「何だこの汚い道は...
まーいい、今はそんな事より早く人が多く居る所に行かなければ俺の人生が終わってしまう。
こんな所で死んでたまるものかっ!」
なんとか紳助は細い裏道から抜け出し大通りに出た
そうすると後ろを伺いながらコンビニへと走り始めた。
(あの男は、まだ着いてきてるかな...
げっ...まだ来てるし
まじかよ...まーコンビニにまであと少しだ
急いで行けば間に合わなくはない。
紳助...あと少しだ自分の全体力を出して、はーしーれーーっ!)
息を切れさせながら走った紳助はクタクタになりながらなんとかコンビニに着くことが出来た。
「はぁーはぁー...
やっと、着いた...」