表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なにを、視てるの?  作者: 月白ヤトヒコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/15

歩道橋。


 横断歩道が無い道の近くには、歩道橋があることが多い。


 車を避けて橋を渡り、反対側へ行くときに使うものだが・・・


 道を歩いていると、なんとなく歩道橋が目に入った。


 そして、カートを押したおばあさんが、そのカートを重そうにして持ち上げて階段を登ろうとしていた。


 その様子が大変そうに見えたので、俺はおばあさんを手伝うことにした。


「大丈夫ですか? 手伝います」

「ありがとうね。助かりますよ」


 おばあさんと二人でカートを持ち上げ、階段を登る。橋を渡り、また二人でカートを持ち上げて階段を降りようと振り返る。と、おばあさんがいなくなっていた。


「へ? あれ? おばあさん?」


 きょろきょろ辺りを見回してみるが、俺の後ろを歩いていたおばあさんは、忽然(こつぜん)と消えてしまった。


 また橋を戻っておばあさんを探すが、影も形も見当たらない。


「なにしてんだお前」


 と、そこへ幼馴染が通りがかった。


「いや、おばあさんが」

「ああ、歩道橋のばーさんな? 知らねーの? 割と有名な話だぞ。ほれ、あれ」


 幼馴染が指差したのは、歩道橋の踊り場の隅にひっそりと置かれた、萎びた花の差してある空き瓶。


「え?」

「結構前に、事故があったんだよ。この歩道橋」

「いや、だって俺……」

「あのばーさん、ずっと繰り返してンだよ」


 なにを? と、聞くのはやめた。


「えと・・・帰ろうか」

「おう、行くぞ」


 俺の幼馴染は、視える人だ。


 偶に、普通の人でも視えたり会話したりもすることがあるらしい・・・

 読んでくださり、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ