第九話 選の悪いスロット(センワルス)
『やあ、アル君。つかまっちゃったね君にあげた<ニュースサイト>も君が意識が無い時には役に立たないからね・・・ほんとはこのユニークスキルは渡したくなかったんだけど・・・。使うかはアル君の自由だ、ただこのままでは・・・』
そんな、俺の夢の中に出てきたセンワルス様はいつもと違って優しく威厳に満ちていたような気がした。
新しいユニークスキル?俺は<ステータス>を見る。
【名前】アルスロット
【種族】日本人
【年齢】0
【レベル】1
【ユニークスキル】
<ニュースサイト>(タイムシフト/LV1)(緊急速報/LV2)(アンサー/LV1)
(最新記事表示/LV1)
<スロット>(成長/LV1)
【スキル】なし
あ~なんか色々と増えてる・・・子スキルっていうんだっけ・・・。
ステータスの詳細が知りたいなと<ニュースサイト>を立ち上げる。
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異世界ニュース
612 アルスロットのステータスが大幅に更新される
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お~大幅に更新されちゃったのか~?
俺は思考操作で記事を開く。
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612 アルスロットのステータスが大幅に更新される
まず、特筆するところはユニークスキルのニュースサイトだ4つの子スキルが発生している。
タイムシフトはレベルごとに前後レベル分の正確な記事が表示される。
緊急速報はトリガーとなる出来事が発動の条件で緊急を要する事が記事になり強制表示され、緊急速報のレベルXタイムシフトレベル=緊急速報タイムシフト時間になる。
現在の緊急速報タイムシフト時間は2X1=2で前後2分である。
アンサーは答えを返す記事を作成する。
最新記事表示は全ての記事の最新を直接開くことが出来る。
そして、先ほど開花した<スロット>(成長/LV1)はセンワルス神様から選ばれたスキルがセットされる能力である。
1個目の神より生まれ来たスキルは(成長/LV1)でありこの後、アルスロットの行動に大きな影響を及ぼすスキルである。
センワルス神様より、「アル君っ上手く使ってねっ」との伝言を頂きました。
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成長ねえ・・・センワルス様のスキル・・・大丈夫なんだろうか・・・。そして俺は・・・体が動かなかった、横を向いて丸まった姿のままそして目も開けることが出来ないどうなっている?。
F5でニュースサイトの最新記事を開くと、そこには・・・。
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1559 アルスロットの今
今日の15時59分現在のアルスロットはグース・ブヒクの部下シーンに特殊な魔道具に閉じ込められ誘拐され。現在グースの執務机の上に無造作に置かれている状態だ。
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・・・・・・誘拐、しかも特殊な魔道具・・・俺つんじゃいました?あっそれであれは夢じゃなくて本物のセンワルス様・・・。
と言うことは、俺はこの新しいユニークスキルで何とかするしかないのか?
俺は、どうすればこの特殊な魔道具から出れる?
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1603 特殊魔道具 命獄の宝石
これは違法な技術で作られた最新の魔道具である。
しかし、まだ未熟な部分があり大きく損傷させたりすると中に閉じ込められた者は壊れてしまうので細心の注意が必要だ。
通常手段での解除の方法は、命獄の宝石を使う前に鍵として登録した者の命を奪うことである。
その他の方法は・・・成長することであるが、通常この魔道具で閉じ込められると閉じ込められた状態を鍵が生きている間は維持するために不可能である。
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はは、なるほどね。センワルス様・・・ありがとう、でも・・・あげたくなかったって言ってたね、なんでだろ?
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1608 スロット(成長/LV1)の弱点
一度成長すると、戻ることはできない
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うっ・・・弱点と言うか不具合だろそれっ!!!
センワルス様っ何でこれを選んだんだよ~こんな悪い出来損ないみたいなスキルをスロットにセットするなんて・・・あ、一応あげたくないと言ってたか・・・。
で、使うのは自由って・・・それにこのままではと言ってた・・・このまま俺はセンワルス様の好意を使うしかないんだろうな・・・。
俺は、この不具合しかないユニークスキルを使っていつ?脱出するのか・・・お父さまが助けに来てくれることを祈ってF5で定期的に<ニュースサイト>を再読み込みをしながら、そのまま待ち続けた。
「チンピよく聞くんだ・・・これから俺は剣聖ラング・カイラスの所へと行く・・・。今回の事の落とし前をつけに行くつもりだ・・・もしかしたら俺はここには戻れないかもしれない許してくれ。
お前にはこのまま、グースの所からは出ていってほしいが・・・そんな事は無理か俺のせいでお前の人生を無茶苦茶にしてしまったな」
「・・・・・・。」
「じゃ、行ってくる・・・」俺はチンピの頭をなでて剣聖の元へカイラス家へと足を向けた。
「グースさま・・・父さんがカイラス家へ向かいました」
「ほうっ、やはり裏切ったか・・・馬鹿な奴めっ!いいかっお前は裏切るんじゃないぞっ!」
裏切れるわけないだろ・・・グースに裏切り防止のため父さんに内緒で従属の魔道具をつけさせられていた・・・。
そしてグースは手元にあった鈴を鳴らすと、すぐに執事のダルカンさんが来て何か話すとすぐに出ていった・・・。
「父さんゴメン・・・ごめんなさい・・・」
「俺は今からアルスロットの奪還に行く・・・。状況によってはグース・ブヒクを討つことになるだろう、その時はライラ・・・迷惑をかける」
「ううんっ、アルちゃんを必ず助けてあげてきっと父親でもあり剣聖でもあるラングを必ず待ってるわ・・・」
「ラングさん私も行きます・・・アルスロット君を助けるのに私の魔法は絶対に役に立ちますっ」
「カトラちゃん・・・ありがたいが。アルスロットの為にそんな危険に飛び込ませるわけには」
「いえ、私のためなんですアルスロット君は絶対に私の魔法で助け出したいんですっ!」
「そう・・か、ではカトラちゃんにはアルスロットが閉じ込められている場所の詳細な特定と、私がグースを押さえている間に出来たら・・・救出をお願いしたい。正直、とても危険だ命を最悪落とすかもしれない・・・それでも?」
「はいっ、アルスロット君は私の大切な人ですっ。私に魔法を生きる道を指し示してくれたんですっ!」
「ん~ありがとっアルちゃんはカトラちゃんの事が大好きなのよっ。逆ヒロインでカッコはつかないけどアルちゃんを助けてあげてっ」
「私も行きたいけど・・・ライラとここで待ってるわ、ラングは心置きなくアルちゃんを助けに行ってあげてっ!」
「ああ、行ってくる」「行ってきますっ」
こうして私は、アル君の奪還へと剣聖ラングとともに向かった。
「あっちです・・・私はアル君の事を思いながら×魔法を発動し、地面を移動するバツ印をラングさんと一緒に追ってゆく。これは何も考えずに使った時は発動した所から自分の指に戻って来る訳の分からない魔法だったけど。瞑想しながらアル君を思って使うと映像が、□魔法と組み合わせればそこに映像が・・・じゃあ、アル君を思いながら普通に発動するとどうなるんだろうとやってみると・・・指から発動したバツ印は私から1m先を地面に沿って動いていった・・・」
「カトラちゃんそれは何だい?」
「あっ、えっとたぶんアルスロット君の居場所まで案内してくれる魔法です」
「なるほど・・・これに沿って行こう」
私は魔力を流しながらバツ印の進む方へと歩いていく、魔力消費はほとんどない・・・本当に高性能な魔法だ、絶対にこの魔法に気づかせてくれたアル君を助け出す・・・私はさらに強く思いを込めていた。
「ねえ、そこのあなたどこへ急いでいくのかしら?」
「・・・・・・お前・・・」俺は振り向いた直後、わき腹を刺されその場に崩れ落ちていた。
「シーンあなたグース様を裏切るから~だめよ~あの方には逆らっちゃ私のお仕事が増えちゃったわ~ん~もうっちゃんと私の方見なさいっ!男でしょっ」
ガッ「ぐうっ」
「あら~なんか意外と元気そう~もしかしてやられた振りなんかしちゃってるのかしら~」
ガッガッガッ
くそっ、すでに俺はわき腹からの出血で全く体が動かなくなっていた・・・そしてそのまま気を失った。
「つま~んない、よわっちいの~。死んじゃったかな~しんじゃった~?おーい!おー・・・」
ギリャンッ
「お前何をしている・・・」
「ちょっと~人の殺しを邪魔しないでくれるかしら~あれっ?あれあれ~もしかして~剣聖ラング様~きゃ~うそ~」
俺はカトラちゃんの魔法に沿って進むと・・・子供?少女?そして横には大人が倒れていた。くっ・・・俺の目には止めを刺そうと少女が尖った針のような物を倒れている大人に差し込む光景が広がっていた。
<スラッシュ>
俺はスラッシュで少女の針のような物をはじくが・・・血だまりがどんどん広がる倒れている男はピクリとも動かなかった・・・。
「・・・・・・君は、グースの手の者かな?」
「え~なんでばれちゃったの~、あっ自分で答えちゃった~グース様に怒られちゃうっ剣聖のせいだからねっもうっぷ~んだっ」
「<神鋭>」俺は神のごとく鋭い剣閃を出すスキルを剣の代わりにした手刀でこの少女を一瞬で昏倒させていた。
「あのっ、殺したんですか?あっ血が・・・」
「少女の方は昏倒させただけだ、が・・・倒れてるやつは・・・いや、カトラちゃん回復を」
「はいっ、〇っ」私の〇魔法の濃密な魔力のリングが体を包み込むが・・・。
「おいっ大丈夫かっ!」
「俺は・・・あなたの・・息子を・・・さらった んだ・・グースの 屋敷に・・・魔道具 の宝石に とらわれ・・奴の命がっカギ・・・すまない・・・・」
俺の手の中で最後の言葉を残した男はアルスロットをさらった男だったようだ・・・そしてグースの手下になった男の最後だった。