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第六十一話 ポーチの秘密

「はあっふうっ、ゾンガ様っお待ちくださいっ!!」あの時、ゾンガ様は・・・私の前で苦しみだし倒れた後、一度死んでいた・・・ははは、脈を調べて心臓も鼓動が完全に止まっていたのだ・・・だが少しした後には生き返ったのだっ!!起き上がったゾンガ様は・・・お姿が様変わりして肌は青く目は黒くそして体が巨大化していたのだ・・・それが目を覚ました瞬間から変化が始まり立ち上がった時にはゾンガ様はそのようなお姿に進化していた・・・。



「フム・・・めんどくさいのが来たな・・・主よ<ニュースサイト>公開」


「おわっ!!カーン・・・俺のスキル使えるのかよ・・・」魔剣カーンは俺のユニークスキルを何でもないように使い・・・。


「1044 アーティファクトモンスター」


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

1044 アーティファクトモンスター


人造的に作られるモンスター、コアとなるアーティファクトによってさまざまな特性のモンスターになる。


何処かに取り込まれたアーティファクトのコアを破壊するまで倒すことはできない。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


「主よ・・・<ニュースサイト>とはまた変なユニークスキルに・・・したのだな」


「仕方がないだろ・・・この世界に転生時にセンワルス様が・・・俺の願い通りのユニークスキルをくださったんだよ。これでも赤ん坊の姿の時は本当に助かったんだ、今でも十分役に立っているし・・・」


「フム・・・我はそんな事を聞いたのではないのだがな・・・」


「そんな事より、アーティファクトモンスターって何なんだ・・・」


「そうだな、人造魔族とでもいう存在だな。ただし我が取り込んだ力の魔族に比べたら弱いがな。普通の武器しかない者達には脅威となるな」


「神像のコアは神のセンワルス様が作り出した物だったっけ。今回のはそれを真似た神以外が作り出したコア?」


「そういう事だ、我が取り込んだ神像のコアとは比べ物にならない弱さだが。コアを見つけて破壊か我が取り込まなければ倒すことは出来ん」


「あーそれで、めんどくさいって。でもガンザギムルの時みたいに刀身を魔族に差し込めば無力化できないの?」


「無理だな、ガンザギムルの時は卵の状態で真の魔族が生まれる過程で我が力をすべて奪った。すでに魔族化してしまったものは体の何処かにあるコアを破壊か見つけ出し奪うしかない。だから面倒なのだ」


「・・・・・・・。」


「主よどうした黙り込んで・・・」


「あいつのコアの場所は?<ニュースサイト>開示」


「1045 アーティファクトモンスターのコア」


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

1045 アーティファクトモンスターのコア


心臓がアーティファクトコアと入れ替わり作動している。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


「おお、簡単にコアの場所が分かったな・・・しかも人族の心臓の位置か?」


「なっ、<ニュースサイト>役に立つだろう?やみくもに・・・あれ?でも人族のって書いてない・・・心臓とあるだけだ・・・」


「主・・・」


くそっ・・・これじゃ人族の心臓の位置なのか、それとも魔族になった後の心臓の位置なのか分からない・・・それに魔族に心臓あるのかよ・・・。










「ねねっ!!ヴァルちゃんのヴァンプ族の集落に遊びに行きたいわっ!!この虚栄の指輪を持っていればすぐに虚栄の都市経由で集落に行けるんでしょ?」


「ライラ~ヴァンプ族の集落に来るのか~?」


「うんっ!だってヴァンプ族の高級食材が欲しいんですものっふふふっ楽しみだわ~」


「そうですねっ!!新鮮な油草、レーモン、スパイシーの実、黒塩とマリアにお土産にしたら喜ぶわっ」


「そうだねえ、久しぶりに黒塩スパイスがたっぷり効いた肉が食べたいね」


「んっんっ」ぴょん飛びしてじゅるりとよだれが垂れてしまうと、ライラにあらあらと拭われて真っ赤になるルーチェさんに。


「なんですかそれ?」孤児で辛い生活とエルランダ教国での飢饉を生き抜いてきたアリアにはさっぱりな内容であった。


「アリア~とっても食べ物を美味しくする調味料なのじゃ~」


「調味料ですか?あっもしかしてマヨネーズソースみたいな物ですか?アルお兄ちゃんに初めて食べさせてもらった時はほっぺが落ちちゃうぐらいのうま味が広がって幸せでした・・・。


ほわ~と思い出しするアリアからもよだれがじゅるりと垂れてしまい、あらあらとライラさんにルーチェさんに続き真っ赤になりながら拭われていた。


「それじゃ、門を通りましょうっ!皆は通ることが出来るのよね?」


「ライラ~みんな通れるのじゃ~ヴァンプ族の集落に行くのじゃ~」

自分の故郷をライラさんに一生懸命案内したいとの表れなのかヴァルちゃんはとっても張り切ってライラさんの手とオロオロしているアリアちゃんの手を取ってドアを潜って行ってしまっていた。


「ふふ・・・ヴァル様はとっても嬉しそうでしたわね・・・これもアル様に出会えたおかげですわね」


「そうだねえ、ヴァルはヴァンプ族の危機を・・・私は初心者ダンジョンのカトラとの訓練でミスをしたところで助けてもらったからね・・・アルがいなかったらカトラは助からなかったし。私も自分を見失っていたかもしれないね・・・」


「さっ皆行こうっ!!ライラさんがあっちで待ちくたびれちゃうわっ!!」アル君にかかわり助けてもらったそんな思いを皆思い出しながらくぐる門は・・・あの時の不安の自分を思い出してしまっていた。




「どうじゃ~ここが虚栄の都市なのじゃ~お空がキラキラして奇麗なのじゃ~とっても気に入ってるのじゃ~」


「まあ、闇夜の都市ね~でも周りから温かい光があふれてるわねっ!!」

漆黒の空からはキラキラと瞬く光が、街灯には暖かな光に大通りにはヴァンプ族の露店やさまざまな店舗がすべて移動して営業をしていた。


「ヴァルお姉ちゃんっすごいですっ!!避難した時は見てる暇がなかったけどこんなに賑やかだったんですねっ」


「おっ香辛料の良い匂いがするね・・・串焼きを皆で食べてからヴァンプ族の集落に行かないかい?」


「んっんっ~!!」ルーチェさんは限界だったのかあっという間に香辛料の良い匂いを漂わせる屋台へとダッシュしていた。




「おっおお?ヴァル姫様っ!!!」


「おっちゃ~ん、みんなにコケッコ鶏の串焼きを1本ずつお願いするのじゃ~」


「姫様~おっちゃんは無いですよ~、お小さいころから串焼きを食べてもらってるのにいい加減に俺の名前を憶えてくださいよ~」


「ん~と、なんだっけ?おっちゃん?違うか~?」


「ははは・・・串焼き屋のガザムです・・・ヴァル姫様・・・」


「ガザムか~・・・忘れたらまたおっちゃんじゃダメか~?」


「はい・・・できたら覚えてくださるとうれしいです串焼き屋のガザムをよろしくお願いします・・・」


「ふふっヴァルちゃんが小さい時から食べてる串焼き屋さんなのねっ!!じゃっとっても美味しいのね?」


「えっええもちろんですともっ!!ヴァル姫様やドノヴァ様にラトーリア様とそれはもう何度も俺の自慢のコケッコ鶏の串焼きを食べていただいておりますっ!!」


「んっんっ!!!」背を伸ばし手を屋台主のガザムに向けるルーチェさんはものすごい形相で早く食べさせろと伝えていた。


「うひゃっ!このお嬢ちゃんはそんなに俺の串焼きが食べたいのかい?嬉しいねっ!!」

炭で焼かれていたコケッコ鶏の串焼きを手渡されたルーチェさんはすぐにパクつくが・・・。


「ん・・・・・・」


「うえっ?どうしました?」ガザムはすぐに顔がこわばり食べる手を止めるルーチェさんに緊張の声を出す。


「仕方がないね・・・ちょっと待ってな・・・」

そう言うとカルマータさんはしゃがみ込みルーチェさんの口元に耳を近づける。


「はあ・・・なるほどね・・・。ちょっと厳しい事を言うが聞く気はあるかい?」


「えっはいもちろんですっ!!もし味が気に入らなかったのなら是非、どんな厳しい事でも・・・」


「複雑な配合の香辛料が効いてとっても美味しいんだと、だけどパーティーハウスでアルが作った甘いタレに比べたらまだまだだそうだよ」


「へっ?甘いタレですか?なんですかそれは?」


「ああっ!!甘いソースの事ね?マヨネーズソースの他にも茶色い液体をアルちゃんが作ってくれたことがあったんだけど・・・なんていうのかしら、甘ショッパイような感じだったかしら・・・確か・・・コク樹の若芽を絞った汁を煮詰めて作ってたと思うわ・・・」


「コク樹でございますか?たしか若芽は炒めて食べるとショッパイくて美味しいですが・・・その汁を煮詰めて・・・コクのあるショッパサに甘草の甘汁を加えて更に煮詰めるとそんな感じの味になりそうですね・・・」


「お嬢さん有難う・・・自分の味に満足をしてしまっていた。俺は目が覚めたよ・・・満足してしまった俺は料理人として成長が止まっていた・・・ありがとうな。それで・・・アルと言う人が考えたソースなのかな?それを俺のコケッコ鶏の串焼きに使わせてもらえないだろうか」

ガザムさんは丁寧に私たちの方へと頭を下げる。


「んーたぶんアルちゃんがアスハブ陛下に献上するまではダメって言うかも・・・たぶんその後なら申請後に使用許可が下りると思うわよ」


「なるほど・・・商業ギルドで使用申請が必要ですね・・・分かりましたありがとうございます」


「そうそう、マヨネーズソースはご存知かしら?白いソースなんだけどそれはもうアスハブ陛下に献上が終わりグリナダスでは定着しつつあるソースになってるわ。商業ギルドに使用申請してマヨネーズも併せてアレンジしてみるといいかもしれないわよ?」


「私は、複雑なこの香辛料の味は好きだがな。だが、何種類もの味があるといいかもしれんな」


「カルマータお姉さま、コケッコ鶏がこんなにおいしく食べれるなんてとっても贅沢ですっ!!」


「アリアおいしいか~?」


「うん、ヴァルお姉ちゃん」


「ん~ガザムさん・・・レーモンある?」


「あっはい。食べ過ぎたお客さんが口をサッパリしたいと要望があるので置いてありますが・・・」

どうやら、コケッコ鶏を食べ過ぎてたお客さんの為に香辛料ときつい油をレーモンを直接かじって酸味で口の中をサッパリさせるため置いてあったようだ。


「じゃあ、少しカットしてください」私は、マヨネーズソースにマリアがレーモンを多めに入れて酸っぱいマヨネーズソースを作っていたのを思い出していた。


「4個ぐらいにカットで?」ガザムさんはレーモン縦に四分割したひとかけらを私に渡してくれた・・・。


「でっ、これを香辛料の効いた・・・コケッコ鶏の串に絞ってかける・・・うん、ちょっとバランスが悪い感じもするけどサッパリするわ」


「俺も・・・あっなるほど・・・サッパリした感じです・・・そうですね黒塩とレーモンでサッパリ味を突き詰めてみるといい感じになるかもしれません」


コケッコ鶏の串焼きを美味しくいただいた後、一つの味で満足してしまっていたガザムさんは今度いらした時にはきっと俺の新しい味で皆さんを唸らせてみますよとの意気込みを聞きながらヴァンプ族の集落への門をくぐっていったのだった。








「バーバの所に行くのじゃ~、バーバがヴァンプ族の知恵袋なのじゃ~」


「あら、ヴァルちゃんにはお婆ちゃまがいるの?」


「んっ?ライラちがうのじゃ~バーバはバーバなのじゃ~・・・・・」

ゴンっと鈍い後にはヴァルちゃんの後ろから現れたバーバ?でも姿はカルマータさんのような若い美女が立っていた。



「いった~いのじゃ~目に星が見えたのじゃ~」うううっと拳骨を食らった頭を抑え込むヴァルちゃんに。


「ヴァル姫様・・・私の事をバーバと呼びましたねっ!!!お小さい頃からお教えしているように私の名前はっバーバラですよっ!!!まったく姫様でもバーバなんて婆みたいに勘違いされる呼び名で呼ばないでくださいっ!!!」


「うっ・・・でも・・・」


「でもじゃありませんっ!!!バーバラですっ!!!そんなに私の名前はバーバでございますかっ?!」


「ヴァルお姉ちゃん・・・こんな奇麗なお姉さまにバーバは・・・」


「あらっ、皆様もしかしてヴァンプ族を助けてくれたセラフィムの皆様ですか?」


「ああ、私達は冒険者パーティー・セラフィムだよ。今日はヴァンプ族の香辛料などの高級食材を買いに来たんだ」


「まあ、そうなんですかっ!!我がヴァンプ族の香辛料や珍しい植物は先祖代々集められたレジェンドレアの不思議なポーチからの恵みなのですよっ!!他の種族では真似して育てることは不可能な気難しい植物を育てるのはヴァンプ族の誇りの一つなんです」


「あら?レジェンドレアの・・・不思議なポーチ?・・・・・・・・・・・カトラ様確か、エルヘイブへ向かう途中にオークアーチャーからポーチが1つドロップしていませんでした?」


「えーと、あったような・・・?」


「えっ!!!!!!!!!!それは本当ですか???????うそっ!!うそっ・・・・えっえっそれは何処にあるんですか?是非見せてくださいっ!!!不思議なポーチなら百年ぶり・・・私が子供のころにドロップした不思議なポーチはハズレで種が1個も出なかったんですっ!!!!わっわわあわ・・・・どうしましょう・・・本当に不思議なポーチなら更なる貴重な植物の種が手に入るかもしれませんっ!!!!!」


「えっ?百年?子供のころ?・・・・・・」見た目が美女のバーバラさんの言葉を聞いてアリアちゃんは混乱してしまっていた・・・。


「ほら・・・バーバなのじゃ~・・・・」

そして、2度目の拳骨をバーバラさんから神速で貰うヴァルちゃんは追加の痛みに涙を流してしゃがみ込んでいた。








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