第四十一話 飛躍とステータス
「おにいちゃまっ!!!おうちをありがちょうっ!!」ドーンとアルに抱き着き嬉しさをあふれ出す笑顔を俺たちに見せてくれたラヴィはすっかり子供らしい可愛い笑顔を取り戻していた。
「アルさん、本当にありがとうございます。この子のこんな笑顔が戻ったのは皆さんのおかげです」
「ああ、住民街の皆を代表してお礼を言わせてくれ・・・本当にありがとう。国王陛下より先ほど言が伝えられ私たちに昼過ぎから住む家を割り当ててくれるそうだ。しかも下賜と言う形でそれぞれの家系が続く限りは家を使う事を許されるそうだ・・・こんな名誉なことは無いよ」
「皆さんの笑顔が戻って本当に良かったです。冒険者の本文は冒険もそうですが、モンスターを討伐して皆さんの生活の役に立つことです。今回はその前提を、ある冒険者に踏みにじられました・・・少しでも信頼の回復が出来たのなら、そして笑顔を戻すことが出来たのならうれしいです」
「ラヴィはアルおにいちゃまがだいしゅきだよっ!!」
「まあっ、ラヴィはこれから大きくなってアルさんに気に入ってもらえるような女性になりましょうね」
「おいっ・・・はははっまあ、子供がいう事だし本気にはしないでくれっはははっ」
「おとうちゃんっ!!アルおにいちゃまはラヴィのおうじしゃまでしゅっ!!」
「えっ?!ええっそうなのかい?お父さんは・・・?」
「あらあら、どうやらお父さんは卒業みたいですね・・・あなた、この子もこうして大人の女性になってゆくんです、あきらめましょうね」
「えっそんなあ~ラヴィまだはやいと・・・おもうよお父さんは・・・」
「ラヴィちゃんはとっても素敵な女性になれるよ・・・」俺はキラキラと目を向けるラヴィちゃんに俺の方が年下なんだけどとも言えず・・・。
家の場所をそれぞれ教えあい、ラヴィちゃん家族と別れこれからの事を話し合うためにパーティーハウスへと移動する。
「もうっアル君ってほんと女の子キラーなんだから・・・これ以上増えてたら大変よ?」
「そうですわね・・・わたくしは出来ればあまり多くしてほしくありませんわ」
「んっ」ルーチェさんもコクコク首を動かしながら俺をツンツンしてくる・・・。
「そうだねえ、そういえば・・・アルは分かっているかい?」
「えっ何をですか?カルマータさん・・・」俺は一斉に皆から顔を向けられる・・・知らないのと?
「あちゃ~こりゃあ何も知らないんだね・・・」
「アル様・・・0歳ですものね、知識が無いのも仕方がありませんわ・・・」
「あ~そうだった。アル君、外見年齢が私と変わらないからつい知ってるものだと思っちゃってたわ・・・」
「んっーーーーっ!!」ルーチェさんには、んーーーーーと睨まれる・・・・。
「じゃあ、私から説明しようかね・・・まずパーティーハウスがアルの所有屋敷なのは分かっているね?まあ、それは問題ないんだが・・・そこに女性を入れることに問題があるんだ」
「えっそれに何が問題・・・が・・・あっ!!まさか、世間ではハーレムだとか・・・いいませんよね・・・?」
「はあ?ハーレムはちょっと悪い言い方だね~。世間からはアルの屋敷に集う女性は花嫁修業に通う、住み込む女性と認識されるんだよ」
「えっあっごめんなさいっ!!!」俺はハーレムなんて言葉を使ったことに皆に丁寧に頭を下げ謝罪をする。
「まあ、言い方を悪くすればハーレムと言えないこともないけどね・・・まあ、そういう事だっアル分ったかい?」
「はいっ!!!」これは・・・アスハブ陛下に謀られたんだな・・・俺は現時点で4人のお嫁さん候補、ほぼ決定であることに嬉しかったが・・・俺でいいのか?と自信のない疑問しかわかなかった。
「ただいま~メリダさん~今帰りました~」俺はパーティー屋敷に戻る途中にさんざん皆から、将来は私達と念を押され、ツンツンもされながら疲れ切って到着していた。
「アル様お帰りなさいませ・・・どうされました?かなりお疲れの顔を・・・」
「あっメリダさんただいまっ。それはアル君がこの屋敷に私たちを通わせてる住まわせてる世間からの認識を知らなかったので来る途中にたっぷり教えていたんですっ!!」
「そうですわね。まさか知らなかったで逃げられては、わたくしも困りますわ」「んっんっ」
「そうだね。まあ、知らなかったでは済まないので教えながら帰ってきたのさ」
「そうでございましたか・・・アルスロット様、メイドや使用人以外の女性を未婚の貴族男性が所有の屋敷に入れることは・・・世間からは花嫁修業と認識されます。それは結婚したと同じような物ですので覚悟は今のうちにしてくださいませね」
あはは、なるほど・・・。ここは貴族の屋敷だそれに俺も一応貴族の息子・・・そうだったのか・・・メリダさんに止めを刺された俺は、皆を見渡しながら昼食を食べる為に食堂の椅子に座った。
「さっアル様は真ん中ですよ・・・今日は初めての昼食ですわ、左右の一番目の席はどうしましょう?」
「んっ!!!」シピッとルーチェさんが手を上げるが・・・。
「ルーチェっ順番だよっ。今日、アルに一番近い主席に座ったら次は次席だからねっ!!!分かったかい?」
への字に眉と口を曲げたルーチェさんは上げた手を下げ、皆の出方を待つ。
「それじゃあ、アル君に決めてもらいましょうっ!!さっ今日は誰が一番近い主席?」
「えっと俺が決めるの?その皆順番だし、そんなに気合を入れてなくても・・・」
「もうっ!!!アル君っこれは大事な事なんだよっ!!!」
「まあまあ、カトラ様・・・そんなに熱くなってもアル様が困ってしまいます。ここは、アル様と出会った順序でカトラ様とカルマータ様に初めての主席、ルーチェ様とわたくしが次席でお先をお譲りするのが妥当ですわ」
「そうかい?じゃあ遠慮なくカトラと私で初めての主席は座らせてもらうよ。ルーチェもいいね?」
「んっ・・・」ちょっと嫌そうだったけどルーチェさんも了承して次席へと座った。
「カトリナ様有難うございます。俺では収拾がつきませんでした・・・はははは・・・」
「それでは、今日は野菜のマヨネーズソース掛けにアル様に教えていただいたフカフカパン、メインはコケッコ鶏のカツでございます。これもアル様から教えていただいた、小麦粉をまぶした肉をコケッコ鶏の溶き卵に浸し固くなってしまったパンを崩した物を付けて揚げた物になりますわ」
「アルっこれは旨いねえ・・・さっくりした鶏肉がいいよ、レーモンマヨもとってもいいアクセントになってまた美味しいね」
「うんっアル君っとっても美味しい、あっそういえばマリアもマヨネーズソース作りにハマって凄いのよ毎日新しい味に挑戦しているのよっ」
へえ~、たしか有害物質を吸い込んで一番重傷だった子だったな・・・また元気になったようで良かった・・・それに新しい味に挑戦してるのか・・・いつか凄いソースが出来そうだ。
「本当に、美味しいですわ・・・この、濃厚で奥深い味わいはこのマヨネーズソースでしか出せませんわね」
「んっ、んっ」ルーチェさんは、もちろんいつも通り以上か・・・口に頬張ってリスみたいだった・・・。
幸せな昼食はあっという間に終わり、食後のティータイムに入ると、とても薫り高い紅茶をメリダさんではなく知らない大人の女性が運び込んできていた。
「皆さま・・・紹介いたしますわ。私の妹のヒルダでございます。今回突然お邪魔しご紹介させていただいたのは・・・アルスロット様と皆様にどうかお力を貸していただきたくお願いに参りました」
「アルスロット様、皆様突然のご訪問申し訳ありません。アスハブ陛下の言を実行する役を任されております者たちの一人のヒルダと申します。このたびは姉のメリダにアルスロット様並びに皆様にお力を借りると良いだろうとのアドバイスをもらいこうして、突然ですがご挨拶させていただきました」
「わあっすごい美人っ、メリダさんの妹さんですかとってもかっこいい方ですねっ」
「カトラ様っ、まだまだ本当の大人の女性には至っていません不詳の妹でございますわ・・・」
「そんなあ~メリダ姉さまひどい・・・。これでも私やり手なのよ・・・」
「はあ、それじゃあ今回の事をあなた一人で何とかできるの?」
「それは無理だよ、メリダ姉さま・・・」
ヒルダさんはメリダさんに逆らえないようで、口で負けてしょんぼりする。
「皆さま、お見苦しい所をお見せしました・・・さっ、今回あなたが困っていることを皆様にお話しして」
「はい、それでは・・・」
ヒルダさんはアスハブ陛下が今回、飢饉で困っているエルランダ教国に食糧支援を決定したこと。ただし、内情はもう数日でも教国民から餓死者が出てもおかしくないほど切迫しておりどんなに急いでも、明日の朝には第一陣が出発するが10日後に到着する予定の食料を乗せた荷馬車では・・・教国民の餓死者が大量に出た後になってしまう可能性が高く、アスハブ陛下の食糧支援の決定が遅かったんじゃないかと各国にいらぬうわさが広がる可能性が出たことに、どうしたらよいのか困って今回、姉のメリダさんに泣きつき俺たちへの協力を願い出たという事だった。
「そうでしたか、確かに教国民の方たちに大量の餓死者が出た後に食糧が到着するようでは・・・アスハブ陛下の言に、遅かったといらぬ不名誉をささやかれる可能性がありますね・・・」
「そうだね、今回なんで教国の内情が話されていないんだい?普通は、餓死者が出ているエルランダ教国に食糧支援をすることを国外に発表してからが、筋だと思うけどねえ・・・」
「それが・・・アスハブ陛下に内情が話されてなかった?ようなんです・・・国王陛下の言は一度、動き始めると止めることは途中で変更することもできません・・・それはアスハブ陛下の口から嘘が出た言うことになってしまいます・・・ですので事前にそのような事が無いようにしっかりと調べられアスハブ陛下とも事前話し合いがあるはずなんですが・・・」
「・・・・・・だれかが裏で手を回しましたわね・・・これが失敗するとヒルダあなたはかなり立場が危うくなるわ」
「はい・・・カトリナ様・・・どうか私の妹ヒルダに皆様のお力をお貸しくださいませ・・・どうかこの通りでございます・・・」メリダさんは、このまま事が進むとヒルダさんの立場がかなり悪いことになるのを良く分かっているようで俺たちに深く深く頭を下げていた。
そんなメリダさんの妹を思いの願いに・・・俺は自分の今のステータスを見る・・・また久しぶりに見ることになってるな・・・。
<ステータス>
【名前】アルスロット
【種族】日本人
【年齢】8
【レベル】5
【ユニークスキル】
<ニュースサイト>(タイムシフト/LV2)(緊急速報/LV2)(アンサー/LV3)
(最新記事表示/LV2)(ワイルドカード∞/LV4)
<スロット>(成長/LV2)(加速/LV1)
【スキル】
<基礎魔法>
<スラッシュ>
<ラインスラッシュ>
だいぶあがってる・・・レベルも5レベルになっていたけど正直強くなっているのか分からなかった・・・これもアンサーで聞けばいいのか・・・。
タイムシフトはレベル2で2分先までのことがニュースに、緊急速報はレベルはそのままだけどタイムシフトがレベルが上がったので4分先までの緊急速報が俺に分かるようになった。
アンサーもレベル上がってるかな?たしか前はレベル2だったよな、正直何が違ってくるのか分からないけど・・・。
あとは・・・最新記事表示もレベル2になってる・・・これも上がるといいことあるのか?な・・・おっ一番上がったのはワイルドカードか凄いなレベル4になってる・・・ダンジョンでは常時使っていたし途中からどんどんマップ表示範囲が伸びてレベルが上がったのが分かってたからなあ、ほんとにワイルドカードは便利で助かった。
あとは、一般では生活魔法と呼ばれている基礎魔法にスラッシュとラインスラッシュがスキルに表示されていた。
レベルの効果を知りたい<ニュースサイト>
「1326 魂の器・レベル」
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1326 魂の器・レベル
魂の器のレベルである。魂の器が大きくなるほど体力、魔力、技術様々の基礎的な能力が上がる用意が出来上がるが、反映させるにはそれぞれの経験値が必要である。
レベルが上がったと言っても、それは強さではない。
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はあ?なんだそれ?という事は・・・。
レベルは器を大きくするだけってことか、例えば1レベルの時の魔力量の上限が器として10まであるが・・・それを100%使い切るには魔力を使って自身の魔力量を上げるしかないと。ぎゃくに上限に達してしまうとレベルが上がって魂の器が大きくならない限りは、1レベルで魔力量が10に制限されてそれ以上はどう頑張っても上がらないという事か・・・。
子スキル(アンサー/LV3)の効果を知りたいF5・・・。
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1329 アンサー/レベル3
アンサーはレベルが上がるほど詳しいアンサーを返す。レベルによっては返されないアンサーもある。
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どの程度のアンサーを返せるのか・・・今回のエルランダ教国に1日で到着するには?とか聞いてアンサーは返されるんだろうか・・・正直これをあてにしようと思ってるけど・・・。メリダさんやヒルダさんみたいな優秀な人たちでもいい答えが出ない状況では、過度に期待するのはダメだった時はつらいな・・・。
子スキル(最新記事表示/レベル2)の効果を知りたいF5・・・。
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1334 最新記事表示/レベル2
記事をパーティーの仲間に開示することが出来る。開示したいと願いながら記事を開けば効果が反映される。
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あっ、大したことないと思ってたら・・・これはかなり当たりだ。わざわざ説明しなくてもパーティーを組んでいる皆に俺の様にヘッドマウントディスプレイを付けたVRなコンソールでニュースサイトが表示がされるのか・・・地図やモンスター表示に罠表示など共有できる・・・これは素直にうれしいレベルアップだ。
次は・・・一番問題があるだろうと思われる・・・センワルス様から頂いた。(加速/LV1)の効果を知りたいF5・・・。
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1337 加速/LV1
センワルス神様よりセットされた。神より生まれ来たユニークスキル。
レベル1では1秒を100倍に脳をクロックアップ、加速させる。加速された脳は一時的に100%の能力を使うことが出来るが、脳に多大な負荷がかかるため解除時には死ぬほどの頭痛にもがき苦しむ事になる。
センワルス神様より「アル君っ使うかは自分で決めてねっ。とっても頭が痛いから、使わない方がいいかもよ」と伝言を預かっております。
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あはは・・・とても頭が痛かったですね、ゼレインの攻撃なんかどうでもいいと感じるほどに・・・。俺は自分のステータスの飛躍的な成長を目で見て実感をするが・・・ヒルダさんの助けになるような決定的な能力は持っていなかった。




