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第三十四話 卵の秘密

コンコンっ


「失礼するよ・・・」


「やあっカルマータ、また何かあったのかい?」


「そうだね、イオスあんたFランクの子たちの事をどれだけ把握している?」


「・・・ふむ、今日はその話か・・・それにその剣、見せてくれないか?」


「ああ、これは今日見つけたお宝だよ・・・そういえばアンタは宝を見つけるのが夢だと言ってたっけ・・・」


「今は違うかな・・・まっカルマータに怒られてるように上手く行かない夢だけどね・・・。わあっ素晴らしいね、この幾何学模様はダンジョンの宝に多く見られる物だね。私はジャストラン様が持ってるブロードソードタイプを見ていつか自分でもと・・・夢見たなあ・・・」


「ま、今は違う夢なんだろ?」


「ああ、そうだ。君たちと袂を分かれて今はその夢の為に頑張っているところさ・・・それでFランクの子たちなんだが、70名ほどの子たちがFランクダンジョンでダルガンに良いように使われているのは知っているよ・・・。」


「階段を使ったモンスタートレインで1Fから先に進めないように小細工をしているのも?」


「ああ、もちろん・・・それは最近なんだけどね。何件か1Fの敵の出現密度がどう考えてもおかしいと報告を受けてね、実際にダルガンにこき使われている子たちからようやく情報を貰うことが出来たばかりの所だったんだが。まあ、冒険者ギルドのシステムの悪い所を突かれたと反省してるよ・・・」


「まあ、分かってりゃあいいんだがね・・・それに悪いと言うがCランクの冒険者がいるから今回のモンスタートレインの異常密度の敵と遭遇しても死者は出てないだろ?どうしてもFランクの死亡率を下げるには厳しい制限も必要だってことは皆分かっているよ・・・それで、この後はどうするんだい?」


「モンスタートレインをするところを押さえる事なんかほぼできないから、また頭を抱えているところさ・・・。それ以外は特に問題は無いからね、むしろモンスタートレインはFランクの子たちがやってる分、質が悪いかもしれないな・・・もし捕まえることになると・・・Fランクの子たちもね冒険者の永久追放となる可能性が高い」


「という事は・・・Fランクの子たちにモンスタートレインをやらせてまでFランクダンジョンにこだわるダルガンの目的を先に潰すしかないだろうね・・・」


「それを、カルマータ頼めないかい?君のパーティーは宝も見つけているし・・・ダルガンの目的もFランクダンジョンの攻略、宝と初のボス攻略にあると思うからね」


「そうだね・・・あの胸糞悪いアイツをどうにか止めないと思っていた所さ。それにパーティーリーダーはアルだが、この話をすればFランク冒険者の現状に助けたいと動くはずだ」


「ああ、そうだったねもう君の・・・俺たちのパーティーは俺が台無しにしてしまってたんだ。失言だったねアル君に謝っといてくれ・・・それと受けてくれるのならFランクダンジョン初攻略はギルドマスターからの正式なクエスト依頼となることもね」


「ああ、伝えておく。それと夢は必ず達成させるんだよ・・・私たちの時の様に中途半端は許さないからね、じゃあ失礼するよ」


「ああ、カルマータ・・・かならず、冒険者の死を無くして見せる・・・」


バンっと閉められたドアの音に私の声は誰にも聞かれる事はなく、ただ静かないつもの部屋に戻るのであった。









『緊急速報 648コケッコ鶏の卵が無い』


わっななっ、なんだ?朝の一番から緊急速報が立ち上がる・・・が?なんだ・・・よ。コケッコ鶏の卵が無いと何が起こるんだ・・・と、記事を開くと・・・。


@@@@@@@@@@@@@@@

緊急速報 648コケッコ鶏の卵が無い


今から2分後の6時50分、卵が無いと家を出て急いで買い出しに城門まで走るライラに悲劇がっ!!!急いで飛び出したライラを一台の重量級荷馬車が跳ね飛ばし助ける暇もなく死亡する模様。


@@@@@@@@@@@@@@@


あっ!!!なんでそうなるんだよっ!!!コケッコ鶏の卵が無いと城門に走るとかどういうことだ?それよりも、時間がもう1分もないぞ早くお母さまを止めないとっ。


俺は今まで出したことが無いような大声をあげお母さまに朝の挨拶をする・・・。


「ライラお母さまっ!!!!!!!!おはようございますっ!!!」


「えっ?どうしたのアルちゃんこれからママはコケッコ鶏の卵が無いから城門まで買いに行こうとしてたんだけど、急いで買ってくるからすぐに戻って来るわよ?」


「いや、その急いでは良くないと思います。ほら急ぐあまりに飛び出すと朝は特に荷馬車が多いですしねっ!!」


「えっ、アルちゃん・・・ママが飛び出すぐらい急いで買いに行こうって、最速記録更新しようと思ってたの・・・わかっちゃった?てへっ」


「えっ、最速記録ですか?」


「うん、そうなのっアルちゃん記録を出すの面白いのよ~ダイエットにもなるしね~ママはずっと美しいままの方がいいわよね~アルちゃんを産んでからの体形がなかなか戻らなくて、これでも頑張ってるのよママは」


そうだった、お母さまは少しふくよかだった。けど決してブタさんじゃない・・・むしろ、ほとんどの男性が丁度いいと思われる俺から見ても美しく可愛いお母さまだった。


「いえ、ライラお母さまはとっても美しくて可愛いですっ!!!俺の自慢のお母さまですっ!!!」


「きゃっ!もうアルちゃん上手いこと言ってっ!!そうかあママは自慢か~てへへーそうなんだ~」

ライラお母さまは手を顔に当てて恥ずかしい恥ずかしいをしながら大喜びをしていた・・・。


ふうっ、さすがに時間は過ぎただろう・・・緊急速報は今の所、お母さまにお父さま、それとカトラお姉さまにも反応して速報表示して助かっていた。


「アルちゃんが起きて来たしコケッコ鶏の卵を買いに行ってもらおうかな~ママはスープとパンと野菜サラダの用意をしておくわ、それにカトラちゃんももう来るかしらねえ」


と、お母さまが噂をすると・・・カトラお姉さまが挨拶をしながら家に上がってきていた。


「おはよ~とっあれっ?!アル君が起きてるっごめんねっ今日はちょっとマヨネーズの事でシエルハーナ院長と話をしていたら遅くなっちゃった」


「あはは、俺は今ちょっと大事なイベントがあって起きた所です。それと今からコケッコ鶏の卵を城門まで買いに行くんです」


「丁度いいタイミングねっじゃあ、二人でコケッコ鶏の卵を買って来て頂戴」


俺は卵を入れるカゴを渡され、カトラお姉さまと一緒に俺の家から一番近い南城門へと身体強化を使い走っていった。


「それでなぜ?コケッコ鶏の卵を買うのに城門に行くんでしょうか?俺にはさっぱりです・・・売っているにしても城門で売らなくてもいいのに・・・」


「アル君は知らないのね?コケッコ鶏の卵が何で城門で売ってるかと言うと、城壁外にコケッコ鶏が入れる巣が設置してあってね卵を産んでもらってるんだよっだから城門にコケッコ鶏の卵を買いに行くの」


「あっへえええ・・・えっ?城門外に巣が・・・えっそれって襲ってこないんですか?突かれると俺の腕に穴が開きましたが・・・危険では」俺は初めてのフィールドでコケッコ鶏に突かれ腕を穴だらけにされたのを思い出す。


「あっそれは大丈夫なのよ、アル君を襲ったのは野生の奴で城門のは餌付けしてるから襲ってこないわよ?でも、卵を取るときは危険だって聞いたから冒険者の朝のクエストになってるはずよ」


「はあ、なるほど・・・卵をどうしてるんだろう、どこかで養鶏してるのかと思っていましたが・・・城壁外に巣があるんですね・・・そして低ランク冒険者の朝のクエストにもなってると」

俺は、コケッコ鶏の卵の謎を知ることが出来てなんだかすっきりした気分で南城門にたどり着くと・・・女性冒険者数人が卵の販売をしていた。




「いらっしゃいませ~・・・あっ昨日の子」


俺は女性冒険者を見るが全く知らない人だった・・・。


「あ~そうだよね~分からないか、私たちは昨日ダルガンのパーティーの中にいたFランク冒険者だよ・・・。マジで昨日はゴメンっ!!!」


女性冒険者は頭を何度も下げてゴメンを繰り返してきた。


「あ~、昨日の・・・ご苦労様です・・・」


「もうっアル君っご苦労さまってないよ・・・まずは、謝罪を受け取るかどうか答えてあげないとっ!!」


「あっああそうだね、君の謝罪を受けるよ。行為は許せないけど・・・俺たちにケガや死亡者はでなったからね」


「うん、謝罪を受けてくれてありがとうっ。私ら女の子たちだけで12人のパーティーなんだけどさCランクの高ランク冒険者がいなくてねダンジョンに行きたいと思ってた時に、ダルガンが大規模遠征の募集をしてたのに答えちまったんだ・・・そしたら、昨日のあれさ・・・本当にゴメンっ!!!」


この女性冒険者の名前はティタさんと言って、12人の女の子パーティーのリーダーを務めているそうだった。


「そうだったんだね、Fランクダンジョンはまだ攻略がされていないからCランクのパーティー員に入っていないとクエストを受けて入ることが出来ないんだよね」


「ああ、そうなんだよ・・・西城門外の初心者ダンジョンがダメになっちまっただろ?それからFランクでは行けるダンジョンが1個もなくなってしまって、Cランクの募集に乗ってみれば昨日の体たらくだったよ・・・」


「そうだったんだね・・・初心者ダンジョンを普段は使ってたFランクの人たちは今はすごい困っているんだね?」


「まあ、最低限の生活には困らないんだけどね・・・今みたいに朝のコケッコ鶏の卵回収販売クエストとか荷物運びクエストなんかはあるからね。だけどさっ冒険者って言ったらダンジョンだろっ!!!私はダンジョンで宝を見つけるのが夢なんだっ剣聖ラング様のダンジョン産のロングソードとってもかっこいいんだ。御前試合とかで君たちも見たことあるだろう?あれをみたら憧れちゃうよねっ」


「俺、お父さまの剣を見せてもらったことが無いな・・・。ダンジョン産なんだ・・・」


「えっ?お父さまって君っ剣聖ラングの息子なの?えーーうそーーーーーーラング様にこんなに大きな子がいるなんて・・・」


「あははっ、俺って大きいでしょ?冗談だよっ俺も剣聖にあこがれてるからっ」この後、俺は適当にごまかして出来るだけ早くこの場を去るしかなかった。


「もうっアル君っコケッコ鶏の卵を買わなきゃ。もうだいぶ時間がたっちゃったからきっとライラさん待ちくたびれてるわ」


「あっ!!!そうだったっ。ティタさんコケッコ鶏の卵をこのカゴいっぱいに下さい」


「あははっ、アル君はお使いできたんだねっ直ぐに用意するから待ってな」


俺からカゴを受け取ったティタさんは、もみ殻の様なものの上に並べて置かれていたコケッコ鶏の卵を手早くカゴに詰め、秤で重さを計量して料金を出していた。


「え~と、卵の重さが3200グラムで重さの2倍が値段になるから6400ギルダになるね、それに10000グラムまでの販売手数料が600ギルダだから合計で7000ギルダだねっ冒険者カードで支払いするだろ?」


「はい、冒険者カードでお願いします」


こうして俺は、コケッコ鶏の卵をティタさんに販売してもらいようやく家に帰ったが・・・。


「アルちゃんっ遅いっ!!!ママの記録と比べたら話にならないわっ!!!」


はは、家に帰るとお母さまは遅い遅いとお怒りでした。









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