第三十二話 三種の神の宝箱
それぞれ、宝の凄さを味わったと思った後に最大の宝が待っていた・・・。
これはなんだ?<ニュースサイト>
「1324 失われし三種の神の宝箱」
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1324 失われし三種の神の宝箱
すでに失われた技術で作られた3種の機能を有した神の宝箱。
1・大事な物をしまう宝箱。設定した広さの固定空間に物をしまうことが出来る、時間が経過しても中身は色あせない。
2・外見が据え置き型と煌びやかなポシェット携帯型、ショルダーバック型の3種に。変身する。
3・設定された人物の知識、情報を保有することが出来る。
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ニュースサイトで知った何でも入りそうで時間が止まり?箱の大きさが変わる上に、なんか良く分からない機能がある・・・そんな宝箱であることを皆に伝えると。あ~みんな、ポカーンと宝箱を見て固まってしまった・・・。
「あっアル様・・・この宝箱にそのような機能が?確かに外見はすごく煌びやかで素晴らしい宝箱ですが・・・」
「アル君っ、こーんな大きな宝箱が本当に?ちっさな携帯型に?」
「ああっアル・・・最後の知識、情報の保有は良く分からないが・・・これ、神の遺物じゃないか・・・?」
「んっんっ!!!」「ああ、そうだね・・・たぶん神の遺物だよ・・・。とんでもない宝を見つけたね」
なんか神の遺物っていう言葉が出てきました・・・<ニュースサイト>
「1334 神の遺物とは」
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1334 神の遺物とは
神が世界を作った時に発生した又は作られた物、普通では考えられない力を有した貴重な神の遺物。
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ははは・・・ほんとにとんでもないお宝だった。
「それで、どうやって使うんだい?パッと見た感じは前面にある大きな宝石が怪しいけど・・・」
この神の宝箱の使い方は?<ニュースサイト>
「1338 三種の神の宝箱の使い方」
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1338 三種の神の宝箱の使い方
前面に付いている3種類のダイヤル型宝石を回し使う。
ブルーダイヤモンド
ダイヤル1・空間の広さを設定
ダイヤル2・リセット
イエローダイヤモンド
ダイヤル1・据え置き型宝箱
ダイヤル2・ポシェット型
ダイヤル3・ショルダーバック型
レッドダイヤモンド
ダイヤル1・人物設定
ダイヤル2・リセット
それぞれ、回した者が魔力を負担する。
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「と言う感じでダイヤルを回して使うみたいですね。それで誰がもつ」
「それは、アルさねっ!!!皆もそう思うだろっ!!!」「んっんっ!!」「そうですわねっ!」
「うん、これを持つのはアル君しかいないわっよろしくねっ!!!」
「・・・・・・・・・・・。」みんな得体のしれない神の遺物に顔を引きつらせながら俺が持つのがふさわしいと女性特有の連帯感が生まれ押し付けられていた。
「それでは、俺が持つことにします・・・。それに俺はドロップ回収係ですしね丁度いいです・・・」
ふうっ確か青色のダイヤルが空間設定か1と書かれている方に魔力を流しながら慎重に回すと・・・。
<所有者 アルスロット・カイラスが登録されました。
<空間の広さを設定します・・・・・・・
<設定中・・・・・
<・
<・
<・
<・
<・
<・
<・
<200万m3の空間が固定設定されました。
なんだ・・・?m3って。とりあえず持てるようにしよう・・・1が据え置き型宝箱で今の外見がそうだなカルマータさんの200cmはあるグレートソードが入っていたから相当にでかい宝箱である、2がポシェット型か女性が持つことも考えられているみたいだな・・・俺は男なので可愛らしいポシェット型ではなく3のショルダーバック型にダイヤルを回す。
<所有者 アルスロット・カイラスを認識しました
<ショルダーバック型が選択されました。少し離れて30秒お待ちください。
俺は指示されたように後ろに下がって待つと・・・ぐにぐにうごめいて変形?を始めた。
「なんか、気持ち悪いねえ・・・」「ええっとっても・・・」「んっ・・・」
「うわっ!!アル君っ、よろしくねっ!」
なるほど、変形が終わるのに30秒か直ぐに変形が完了し肩に斜め掛けするタイプのショルダーバック?に姿を変えていた。
変形を終えたショルダーバックを持ち上げる・・・軽い・・・宝石の部分は無くなって真っ黒な俺が装備しているチャトラアーマーと同じ光を吸収する黒になっていた。
「うわ~アル君っそれ大丈夫?真っ黒だけど・・・」
「カトラ様っそんな不安な事は・・・」
「ま、使えればいいんじゃないか?アルっ嫌だろうけど管理は頼んだよ」
「んっんっ」ルーチェさんは俺が背負った三種の神の宝箱をツンツンしていた・・・。
「だいぶ時間を使っちまったね・・・進もうかっアルっ道案内頼んだよっ」
そして俺たちはまたFランクダンジョンを進み始めた。
「正面から、ダンゴロアーマーです。うわっ真っ赤だっ!!!」
あっちの世界ではダンゴムシがコンクリートブロックの裏とかに沸いてたことがあったけど・・・こいつらは広いダンジョンを埋め尽くすように沸いてるよ・・・。
「全く・・・沸く時期にでも当たっちまったのかねえ<タイタンデッチ>っ・・・」
カルマータさんは新しく手に入れたグレートソードでタイタンディチを炸裂させるが・・・。
「うわ~すごい・・・カルマータさんこれ溝じゃなくて堀ですねっ」
道いっぱいに掘られた中にダンゴロアーマーがガンガン落ちて行く・・・。
「魔法を撃ち込んでみますわっ皆様待機をっ!!<ファイヤ>っ」
カトリナ様の魔法ロッドからでたファイヤはうごめくヘビのようにカルマータさんの掘り返した溝の中を埋めていった。
ぴぃぎゅ、ぴゅぎゅううううううとダンゴロアーマーの断末魔が響き渡る・・・。
「うーん、カトリナつぎは火はやめよう・・・ちょっと可哀そうだわ・・・」
「あっえっ!?わたくしのファイヤはもっとその・・・威力が低いんですの・・・こんなにヘビみたいな火が出るなんて・・・」
「カトリナの魔法ロッドは試し打ちが必要だね・・・今日はそいつを使うのはやめた方がいいね」
カトリナ様はしょぼくれてロッドをいつものに変えるとストーンシャインを打ち始めた。
「んっんっ!!!」火が収まった後には、ルーチェさんが暴れ始めた・・・ルーチェさんよりでかいハンマーは、更に大きく・・・飛び上がって振り下ろすヘッド部分はボンっと大きくなり2m程の塊となってダンゴロアーマーを押し潰していた・・・。
「んー私も負けないわっ!!!<ピアッシングレイン>っ、やああああああっ」カトラお姉さまも細剣を抜き放ちダンゴロアーマーをサクサクっと串刺しにしていった。
俺はと言うと・・・アイテム回収をしながら撃ちもらしてそこら中に散ったダンゴロアーマーをスラッシュで確実に潰していた。
へー、肩掛けにしたベルト部分に青黄赤の丸が描かれていて魔力を流して触るとダイヤルになり動かすことが出来るようだった・・・しかも、青色にタッチをすると自分の目で認識している物が勝手に消えていた・・・たぶんこれ収納されているんだと思う・・・。
そんな、アイテム回収が劇的に簡単になった俺は回収と漏れた敵をチマチマたおすという役割をこなしていくのだった。
「なるほど・・・そういう事かい・・・。アル、カトラ、カトリナ今からちょっと嫌な気分にさせるかもしれないが、一言もしゃべるんじゃないよ」
何度もダンゴロアーマーを中心としたモンスターを処理した俺たちはようやく2Fへの階段へとたどり着いていた。
「おー、だれか潜り抜けてきやがったぜっ、ちっダルガン様に叱られちまうな。あーあ誰だあ俺たちがせっかくモンスターを沢山贈ってやったのにここまで来ちゃう・・・がっ」
カルマータさんの姿が掻き消え・・・男がブラーんとつり上がる。
「黙りな・・・いくらなんでもモンスターが多いと思ったら。おイタをする小僧たちがいるとはねえ・・・ダルガンは何処だい?」
カルマータさんの物凄い殺気に、アイアンクローで持ち上げられた男はチョロチョロと漏らしていた・・・。
「汚いねえ・・・お前たち、ダルガンは何処だい?早く答えるんだよっ!!!」
漏らし男を放り投げると、カルマータさんはグレートソードを振りかぶり魔力を乱暴に流し地面へと突き立てる・・・魔力により重量を増したグレートソードは地面に亀裂を無数に生みながらドンっと腹の底から振動する衝撃を出していた。
「早くしな・・・このバカげたモンスタートレインをやったダルガンは何処だと言ったんだ・・・」
「おっどうした?カルマータ・・・。・・・・・・・・いや~どうしたよ?もしかして俺のパーティーに入りに来てくれたのか?ルーチェもいるじゃねえかっ!!丁度いい、なんかガキどものおもりをしてたみてえだが俺たちは帰還するところだギルドに一緒に戻ってパーティー申請でもしようや」
階段下から姿を現したのは、ひげもじゃで筋肉ムキムキ系の冒険者たちだった・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・・・・・」「・・・・」
「はっ、何言ってるんだい・・・ダルガンあんたモンスタートレインをこの小僧どもにさせて妨害をしたね?」
「いやいやいやいやっ!!なんだ、お前らっそんなことしたのか?んっそうだよなあ、こいつらは荷物運びのポーターを任せてるんだが・・・そんな事はしてないって言ってるぜ?」
明らかに、バツの悪そうな顔をしている階段前に陣取っていた男たちからは嘘だという雰囲気が見て取れた。
「ほう、私らはここまで異常な数のGランクモンスターを狩ったんだが・・・それは自然に沸いたとでも?」
「ああ、そうだっ!!俺たちもここに来るときにそうだったぜっいや~すごい数だったっ!!だから苦労したぜ最弱のGランクとはいえ通り抜けるなんてできないからなあ」
この男、最後の方はニヤニヤと嘘をしゃべり散らしていた・・・。
「はあっ、私らは先を進ませてもらうよ・・・邪魔だっ!どきなっ!!!」
カルマータさんは進むよと俺たちに目配せをし、嘘つき嫌がらせ男ダルガンの大パーティの見えなくなる2Fまで降りていった。
「ふうっ、悪かったね・・・嫌な奴らにあっちまったよ・・・」
「そんな、カルマータさんのせいではないので・・・それに、冒険者の中にあんな下劣な奴がいるなんて思いもしませんでした・・・」
俺は冒険者のことを尊敬していた分、中にはダルガンのような奴がいることにショックを受けていた・・・。




