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第4話

 俺の目が覚めたとき自分のいる場所は暗くて狭かった。

そこでは俺は目を開けることも呼吸をすることもできなかった。しかし、不思議なことに一切の不安にならずむしろ安心でき居心地がとても良い空間だった。ここは子宮だ。俺はそう感じた。ろくに身動きがとれないが、身体中にまとわりつく生ぬるい羊水がまるで天日干しにした布団のように暖かく気持ちが良かった。俺はこの空間で寝ているような、寝ていないような。夢を見ているような、見ていないような。なんともはっきりしない状態でいた。


 しばらくすると、まわりの壁が動きだし俺の体を動かしてきた。動くのにつれて、ただでさえ狭かったのがさらに狭くなり、徐々に体が圧迫されてきた。つむじのところが急に寒くなった。それと同時に体が強く圧迫された。痛っ!凄まじく痛い、その痛みは頭が出るにつれ強くなっていく。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!そんな痛みも頭が完全に出るとなくなった。そこで俺は初めて深く息を吸い込み、大きな声で泣いた。




 俺の名前はケイト・パルティナ。パルティナ家の長男として生まれた。一番最初に生まれたのが男だったので父親はすごく喜んでいた。ちなみに今は俺が生まれてからだいたい半年が経過している。自分でもわからないが最近になるまで自我が芽生えていなかったのだ。そして俺は、これから、初めて、自分のステータスを見るのだ! さあ顕れよ!我がステータス!


  ステータス

  名前 ケイト・パルティナ / 0歳 / LV 1

  種族 人族

  体力 2000/2000

  魔力 4000/4000

  攻撃 1000

  防御 1000

  素早さ 1000


  スキル

  鑑定眼 LV MAX

  獲得経験値50倍 LV MAX

  魔力吸収 LV 1

  記憶操作 LV 1

  全言語理解 LV MAX


  称号

  不動の精神

魔導王



 LVってレベルだよな、それに魔導王がスキルじゃなくて称号になってる。スキルについて詳しく見るには触れば良いのかな?と、手を伸ばすが、すかっ。もう一度、すかっ。腕が短くて届かねー!今度は、スキルを凝視してみると


 鑑定眼 LV MAX

 物を見ればその物の説明を見ることができ、人物や魔物を見れば相手のステータスを見ることができる。LV上限 1。


 おお!スキルの説明欄が出てきた。よし!片っぱしから見ていくぞー!


 獲得経験値50倍 LV MAX

 本人のレベル、それとスキルのレベルを上げる為に必要な経験値の獲得量を通常の50倍にする。LV上限 1。


 魔力吸収 LV 1

 触れた物または生物から魔力を吸収することができる。また、レベルが上がるにつれ吸収する速度が速くなる。LV上限 10。


 記憶操作 LV 1

 自分の記憶を固定、消去、捏造することができる。高レベルになると他人の記憶も簡単な操作ならできるようになる。LV上限 10。


 全言語理解 LV MAX

 意味を持つ全ての言語を理解することができる。LV上限 1。


不動の精神

普通ならば狂ってしまうほど精神的ダメージを受けたが、そのダメージに耐え抜いた者に送られる称号。強い精神力を持ち、精神攻撃に対する耐性が高くなる。


 魔導王

 魔法を極めた者に送られる称号。この称号を持つ者は、消費魔力が半分になり無詠唱でき発動できる。そして全属性の魔法を操ることができる。

 火属性 LV 1

 水属性 LV 1

 風属性 LV 1

 土属性 LV 1

 光属性 LV 1

 闇属性 LV 1

 空間属性 LV 1

 無属性 LV 1


 ふははははー!我は魔導王なり!魔導王まさにチート、そしてさらに成長チート!普通の人の50倍の早さで成長する魔導王。ドヤっ!


 そんなことをしていたらお腹が空いてきた。丁度良いので親のステータスを見てみよう。ん?どうやって親を呼ぶのかってそりゃもちろん、


「おんぎゃああああああああっ!」


 泣くのさ!


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