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第20話

 どうもみなさん、ケイトです!


 今僕は、お姉ちゃんのエミリーと背中の洗いっこをしています。

 結局僕はお姉ちゃんと一緒にお風呂に入っているのですが、そこであることを思い出しました。

 僕、まったく興奮しないんですよ。確かに考えてみれば16歳のおっぱいを吸ったって興奮しないのだから、7歳の子供と一緒にお風呂に入ったってロリコンじゃないんだから興奮はしないよ、ただ流石に幼女の裸をまじまじと見るのは少し恥ずかしいくあまり見ないようにしていた。


「どうケイト?気持ち良い?」


「うん、気持ち良いよお姉ちゃん。」


 背中を流してもらって今度は僕がお姉ちゃんの背中を洗う番になった、お姉ちゃんの背中を洗うために背中を見たて僕は驚きそれと同時に怒りを覚えた。

 お姉ちゃんの真っ白な背中にはところどころに痛々しい傷がある、恐らくおばあちゃんに拾われる前に親やその周囲の人たちによって付けられた傷だろう、良く見てみると背中だけでなく体のあちこちに傷がある。


「どうしたの?早く洗って。」


「うん、わかった。」


 僕はなるべく優しく背中を洗ってあげた。


 背中を洗い終わると僕たちはお風呂から出た。この家には湯船がないのだ。


「気持ち良かったね。」


「うん…、そうだね。」


 そして僕たちは歯を磨き、寝ることにした。


「エミリー、ケイトおやすみ。」


「「おやすみなさい、おばあちゃん。」」


 部屋にあるベッドは今は一つしか無く明日おばあちゃんもう一つ買ってきてくれる。だから今夜は一つのベッドで二人一緒に寝る。


「おやすみ、ケイト」


「おやすみなさい、お姉ちゃん。」


 あの背中の傷を見てから僕はずっと同じ事を考えている。

 お姉ちゃんは黒髪黒目だけど、『魔王』の称号を持っているけれどれっきとした人族だ。

 それなのに、ただ『魔王』の称号を持っていると言うだけで忌み嫌われるのはあまりにもかわいそうじゃないか。

 さっきからニコニコして本当は表情豊かなのに、『魔王』のせいで人間不信になるなんてあんまりじゃない。


「お姉ちゃん、起きてる?」


「起きてるけど、どうかしたの?」


 僕はお姉ちゃんに力いっぱい抱き付き言った。


「お姉ちゃんのことは僕が守るから。」


「え?」


「お姉ちゃんの身体中にある傷、いろんな人に付けられたんだよね?」


「…っ!」


「辛かったんだよね、痛かったんだよね。」


 僕は言いながら泣いてしまった。


「だけど僕が、世界中のみんながお姉ちゃんを傷つけようとするなら、僕が必ず守るから。」


「ケイト…」


「たとえ、世界中人がお姉ちゃんのことを嫌っても、僕だけはずっとお姉ちゃんのこと、守り続けるから!」


「ケイト…ありがとう。」


 そう言ってお姉ちゃんも僕のことを強く抱き締めてくれた。


 そして僕はお姉ちゃんを力いっぱい抱き締めたまま深い眠りについた。





短くてすいません。

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