第1話
俺はこの間初めて死んだ。
ちなみに死因は転落死、とはいえ落ちた理由が階段を踏み外したのだからしまりがない。
そんなカッコ悪い死にかたをした俺が今何をしているかというと…
第三者side
真っ白な空間に二人の男がいる、片方の男は落ち着いているが、もう片方の男は落ち着きがなくせわしくあたりを見回している。
落ち着きがない男が。
「俺は死んだはずじゃ…」
それに対落ち着いた男は。
「はい、あなたは確かに死んでいました」
「ははっ、じゃあここは死後の世界ですか?」
「そうとも言えますが正確には新しい人生へのスタート地点ですね」
落ち着いた男は微笑みながら続けた。
「ここでは人生を終えた人が新しい世界に生まれかわる為の準備をするところです」
「新しい世界、ですか?」
「はい、あなたが今まで住んでいた地球とは別の世界です」
落ち着きのなかった男は興奮しながら。
「剣や魔法の異世界ですか!」
「はい、そのために今からあなたのステータスを決めます」
「ステータスは、神様から渡されたポイントを割り振って決めます。このポイントはこれまでのあなたの人生によって決まります。」
興奮した男の目の前に文字の書かれた半透明の板が出現した。
PT 180
体力 200/200
魔力 200/200
攻撃 100
防御 100
素早さ 100
スキル
「これが今のあなたのステータスで、これにポイントを割り振ります。体力と魔力は割り振ったポイント×2で、攻撃、防御、素早さポイント×1で割り振られます。」
「このスキルとは何ですか?」
「これは、ポイントと交換できるスキルです。『スキル』を押せば交換できるスキル一覧が見れます。」
スキル一覧
スキル強奪 2000 魔力吸収 2500
鑑定眼 1000 獲得経験値50倍 1500
剣術極 800 英雄 3000 etc.
「…は?」
「どうかしましたか?」
「いや、ポイント高すぎじゃないか?」
「ですよね、神様がなぜこんなポイント高くしたのか私にもわかりませんよ。」
すると興奮していた男が。
「そういえば、あなたは神様じゃないんですか?」
「いいえ、違います、私はただのお手伝いさんです。」
俺はそう言った。