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偉人パラダイス  作者: 野球人
~1stシーズン~
31/32

裏の裏まで・・・

「実は・・・。後、もう1つあるんだ」

ん?なんだろう?しかしエイミって2人きりだとよくしゃべるよな。

「私は・・・。明後日、本国へ帰る」

「な、なんだって!?」

転校してきてからまだ1ヶ月も経っていない。一体なぜ・・・


「本来、私はお前を殺すために日本に送られた。それが失敗したのだから連れ戻されるさ」

・・・連れ戻される?

「・・・しゃべりすぎたな。ではもう会う事はないだろう・・・」

と言うとエイミは後ろを向いた。

「お、おい! エイミ!」

引きとめようとするが、エイミは何のためらいも無く去っていった。




「え~・・・。実はエイミさんがアメリカに帰国することになりました」

あれから2日経ったHR。エイミの姿はもうない。少しだったとは言え、クラスメートが居なくなるのは少し、寂しい気がした・・・。エイミは夜の便で帰るらしいと言う話も聞いたが、言いたかった事はもう全て言ったつもりだ。



帰り道、いつもの4人で歩いていると・・・

「あ、あれ? あれってエイミさんじゃ・・・?」

比較的目の良い実理が林の方を指差して言う。

「はぁ? どこだよ?」

「居るわけないでしょ? 今頃は空港・・・」

と美長が言うと・・・


ダンッ!


『!?』

銃声にその場に居た全員が驚いた。このとき俺はすでに反射的に林へと向かって走っていた。




「エ、エイミ!?」

林の中には腕を押さえて座り込むエイミの姿があった。そこからは赤い・・・。血が出ていた。

「くっ・・・。す、杉下!?」

驚くエイミの前には見た事の無い大柄の男が居た。年は30代前半。筋肉質な体をしている。

「誰かな? 君は・・・」

その男は片手に拳銃を握っていた。

「お、お前! 何してるんだ!」

俺は叫ぶが・・・


「友達か? エイミ?」

「い、いえ・・・。ただのクラスメイトです・・・」

エイミはなぜか敬語で答えた。なんだ・・・?この違和感は・・・。

「ほう・・・。本当か?」

「ほ、ホントです・・・。お父様・・・」

!?お、お父様!?ってことは父親か?一体どうなってんだ・・・。

「おい・・・。なんで自分の娘を撃つ・・・?」

俺は湧き上がる怒りを必死に抑えつつ聞く。男は・・・


「・・・娘か。失敗作は必要ないのでね」

失敗作・・・?こ、こいつがか?俺は衝動的に殴りかかろうと走りこむ準備をした。しかし後ろから

「まって! 勇人!」

いつの間にか3人が来ていた。まったをかけたのは朝日だ。

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