彼の過去。彼女の過去。
「・・・いや」
死亡者名簿はたぶんもらってない。見たことも無いしな。
「その人がどうかしたのか?」
と言うとエイミの目が一段ときつくなった。左目は眼帯で隠されているので判断したのは右目でだが。すると・・・
「・・・どうかしたのか? だって?」
「あ、あぁ・・・。」
あいにくそのような人は知らないんだがな。
「その人は・・・。私の親だ!」
ヒュンッ!
「うわっ!」
エイミは服の中からサバイバルナイフか何かを取り出し突いてきた。それをギリギリでかわす。
「ま、まて! だからってなんで俺を殺そうとする!?」
「貴様の・・・。貴様の親があの人を殺したんだ!」
「な、なに!」
俺の親は事故で死んだんだぞ!なぜ・・・
「あの事故は貴様の親が原因で起こったんだ!」
「!?」
再び突き出されるナイフをよける。構え、攻撃は米軍のそれに似ている。
「あの日、私はあの実験所にいた。直子さん、私、それにお前の両親といっしょに! 直子さんの注意も聞かず、お前の両親は薬を投入した結果が100人もの研究者達を巻き込む爆発を起こしたんだ!」
・・・俺の親が、あの事故を・・・?
「ゆ、勇人!?」
「! 美長!?」
いきなり後ろから名前を叫ばれ振り向く。そこにはなぜか美長がいた。今にでも走ってきそうな様子だ!
「み、美長! 来るな!」
と言った瞬間・・・
「死を持って償え・・・」
ザクッと俺の背からなにかが刺さる音がした・・・。
「・・・勇人が刺された!?」
「う、うん・・・」
「そ、それで大丈夫なの!?」
女子3名が勇人のことを心配し、しゃべっている。あの後、美長は混乱状態に陥ってしまいエイミが居たことに気づかず逃がしてしまっていた。なので刺したのがエイミだと言うことは誰も知らない。
「い、医者は命には別状無いって言ってるけど・・・。意識が戻らないみたい・・・」
美長は医者の話をそのまま朝日と実理に伝える。
「・・・そ、そう。まぁ大丈夫そうね」
「でも、学校も学校だよね」
朝日のセリフに2人はうなづく。勇人が何者かに刺されたのは大事件なのだが学校はそれを隠し、この文化祭を続行。知っているのは実名が、実理、朝日の3人だけである。
「勇人・・・」
しばらくすると午後の部が開始されたのでそれぞれ、持ち場に戻るのだった。
相変わらず読みにくく、駄文だとは思いますが
もう少しで1章は終わります。
これからもお付き合いお願いします。