文化祭当日
その後、クラスの出し物や会場の飾りつけなどをして現在午後8:00。一通り準備はできたのでクラスの出し物の衣装をみんなで着ていた。・・・ちなみに出し物は『メイド&執事喫茶』。いろんなアニメ、漫画で出てきそうなものだがあまり気にしないで置こう。確かこの案を出したのは佐藤か岡田か、はたまた両方だろう。
俺はもちろん裏方へ回ろうとしていたのだが実理のやつが勝手に執事にしやがった。ついでに美長、朝日をメイドに。ってか朝日は大丈夫なのか?まだ男子ってことになってるんだが。
で、そんなかんじで今、俺は燕尾服とやらを着ている。
「ん? 勇人けっこう似あってるね」
朝日が来た。服装はメイド服。
「俺のことはどうでもいいが、朝日。お前大丈夫なのか? その格好?」
指でメイド服を指すと・・・
「じ、実は女の子の格好はあんまりしたことなくてさ・・・」
なるほど。男として育てられたから、女らしい格好をしたかったわけか。
「ま、いいんじゃない? みんなには『女装』って形で流しておいたから」
「!」
出た。神出鬼没の豊臣実理。てか朝日。いい加減に慣れろよ。
「あれ? お前服は?」
実理は普通のセーラー服のままだったので聞いてみると・・・
「私? 私は裏方よ?」
「「・・・。」」
なんて自分勝手なんだ、と朝日も思ったに違いない。
そしてなぜかこの夜、美長は姿を見せなかった。そして今は文化祭当日の昼休みなんだが、今日も未だに美長を見ていない。まぁあいつのシフトは午後からなのでどこかに遊びに行ってるのかもしれない。などなどと考えていると・・・。
「ねぇ? 勇人君」
クラスメイトの女子(名前はまだ無いことは無いと思うが覚えてない)が声をかけてきた。
「体育館の裏でマッカーサーさんが待ってるって」
「・・・誰を?」
「あんたを」
「あぁ・・・」
なんてやりとりをしてから俺は嫌な予感を持ちつつ、体育館裏へ行くのだった。
そこに着くと転校早々、俺に『許さない宣言』をしてきたエイミ・マッカーサーがいた。
「・・・俺に何の用だ?」
あれからもちろんしゃべってないので少々、険悪なムードが自然とただよう。
「貴様。11年前の『薬品開発工場事故』は覚えているだろ?」
その声は見た目の可愛らしさから想像できないほど落ち着き、凛としていた。
「・・・あぁ」
「・・・そこの死亡者名簿に『光田直子』という名があるのを知っているか?」
急展開でわかりにくいと思いますが
よろしくお願いします。