人のウワサも・・・65日だっけ?
「で~も~、勇人って実は『たらし』なところもあるからなぁ~。天然の」
「!」
「・・・実理か」
こいつは神出鬼没。俺はもうさすがに慣れたが朝日なんか数cm飛び上がってたぞ。ってか最後のは何だ?うまく聞き取れなかった。
「朝日、ちょいちょい」
「な、なに?」
実理は朝日を呼ぶとなにやらゴニョゴニョ言い出した。そして・・・
「!?」
ボッと赤面した。・・・何言ったんだあいつ?
「ゆゆゆ・・・勇人! そ、それはいけないよ! ま、まだ高校1年生だよ!?」
・・・な、何かわけのわからんことを言い出したな。俺らは高校1年。そんなことはわかっている。しかしまだって何だ。まだって。
「もう知らない!」
ダーと走り去る朝日。お~い・・・。
「・・・おい、実理。お前、なんて言った?」
「別に? 前あったことを言ったの」
「・・・前って?」
なんだろう?俺は覚えてな・・・
「勇人が美長のいるお風呂に突入したこととか、美長のいる試着室に入ったとか?」
「言うなよ!」
しかも色々と間違っているし、俺は絶対に自分の意思でそんなとこに行くわけない。実理をとっ捕まえてしばこうと思ったがもうすでに居なかった。逃げ足速すぎるだろう・・・。と俺が呆然と立っていると・・・。
「おい、勇人」
「お、おぉ。佐藤か」
俺の友人(かもしれない)の佐藤がいた。
「お前、暇だろ? 準備手伝えよ。アホの手でも借りたいぐらい忙しいんだ」
それを言うなら猫だし、こいつにだけは言われたくないと思った。
「わかった・・・。すぐ行く」
短く、少しずつの更新ですが
これからもお願いします。