追試を逃れるために
ついに『偉パラ』20話目です!
まだまだ万丈波乱な展開が続きますが
よろしくお願いします。
後で聞いた話なのだが6年の5人のうち1人が前に美長に告白したらしく、美長はどうしていいかわからずその場を逃げてしまったらしい。それを仲間達が聞いて腹を立てこうなったと。
そして外傷はあまりないと思われていた勇人も念の為、病院で検査を受けたところ骨折をしていた。後々考えると当然だった。中身がたくさん入ったランドセルやハーモニカなどでも殴られていたのだから。
それから美長は自分のために傷ついた勇人を今後安心させるためトレーニングをしたのだった。
(力はあまりつかなかったけど、運動神経の良さはこのおかげなんだよね)
「聞いてるの? 織田さん?」
「え? あ、はい!」
「もう・・・。次は合格点を取ってくださいね?」
「は、はい・・・」
(その代わりと言っちゃなんだけど、勉強の方は・・・ね)
あの強さと勉強を両立させていた勇人はすごいと思っていた。そして職員室を出る。
(あのときの勇人、かっこよかったな・・・)
「おい、美長」
「ひゃいっ!?」
勇人と実理。そして朝日がやってきていた。そして勇人のことを考えていて、その本人に声をかけられた美長は変な声を出してしまう。
「ん? なんだ変な声出して?」
「な、な、な、なんでもないわよ!」
「何~? 変なことでも考えていたのかな~?」
実理もやってきて楽しそうに言う。
「か、考えてないわよ! あんたじゃあるまいし!」
「わはは~。ホントかなぁ?」
2人は走り回っている。俺も小学生のころとかならいっしょに走り回っていたけど、さすがに今は見ているだけだ。
「あ、ところでさ。美長。あんたなんで職員室に居たの?」
「えっと・・・。それは・・・」
本当のところは実理もわかっているだろうけど聞いてる。・・・まぁ、いつものあれだろ。
「・・・テスト」
うん。やっぱりな。こいつ頭悪いからな。・・・佐藤や岡田に引けをとらないほど。
「じゃ、今回もやるか。久しぶりに」
と俺が言うと
「え? なにするの?」
横から朝日(男装ver)が聞いてきた。実理はヤッター!、美長はマジッ!?、みたいな顔をしている。
「何って、勉強会だよ」
前回、採らせていただきました。アンケートは引き続きもう少しとらせていただきます。
結果は決まり次第ご報告します。
ではよろしくお願いします。