3人の乙女心
今回はいつもより短いですが
理由がきちんとありますので・・・。
決して楽したわけではありませんよ!?
では18話どうぞ!
~朝日ver~
(もう! なんで勇人ったらいきなりあんなことを言い出すかな!?)
一部の人の前だけでだが、女の子に戻れただけあって朝日は少しばかりその恩人の勇人を気にかけているのだった。そう、自分に居場所を作ってくれた人に。
(・・・でも。悪気はないんだよね・・・。)
嬉しいのか、それとも怒っているのか自分自身わかっていない朝日。しかし勇人はああいうことを誰彼かまわず言ってしまっているんだろうと思うと、少しばかり腹が立つのだった。
~実理ver~
(う~ん・・・。これはどうした物か)
人知れず美長の友人、実理は悩んでいた。美長が昔から勇人に好意を抱いていることは知っている。しかしここで朝日の乱入となると美長ばかりに味方しているのも申し訳ない。というかしてはいけないだろう。
しかしここで誰にも味方せず見ているだけという案が出ないのが御人好しの豊臣実理なのであった。
(よし! どっちも味方しよう!)
一方、そのころの美長は・・・
「で、織田さん? 分かっているの?」
「は、はい・・・」
場所は職員室。話し相手は担任の仙木先生(せんき先生)だ。若く、キレイな先生で滅多なことがないかぎり小言すら言わないのだが・・・。
「こ、この点数ではさすがに・・・」
手に持っているのは紙だ。・・・はじかれまくっている。名の欄にはもちろん織田美長と書かれている。
「まぁ。定期テストではないので気が緩むのはわかりますが・・・」
「は、はい・・・」
さっきから美長はこのセリフしか言っていない。そして点数もとても公表できるものではない。
「次もこのような点数なら補習を受けてもらいますからね?」
「わ、わかりました・・・」
ひどく落ち込美長。点数が悪いのは別に今回だけではないが、やはりいい気分ではない。
「あ、でも体育の実技点数はいいですよね」
そんな美長を見て励まそうとしてか、長所を言ってくる。しかし当の本人はそりゃそうだ。と思い軽く流している。美長は体格に恵まれているわけでもなく、天性の強さを持っているわけでもない。しかしなぜ今では勇人を一撃で黙らせれるほどの強さを持っているのかというと・・・。
それは今から約7年も前のころになる。それに美長が勇人に特別な思いを抱いた年でもあった。
と、いうことで次回はいよいよ過去編です!
長くなるかもしれませんが
よろしくお願いします!