プールサイドの真実
するとプールサイドに座っている朝日を見つけた。上半身は寒いのか水着の上から着るパーカーみたいなのを着ていた。
(あいつ泳がないのか?)
と思い見ていた。なぜ行かないのかって?・・・前に逃げられたからだよ。すると・・・
「わーわー!」ドン!
「!?」バシャーン!
走り回っていた子供が当たって朝日がそのままプールに落ちた。少し笑っていたのだが俺はすぐに異変に気づいた。もがいている。そう、おぼれているのだ。
「あ、あいつ! 泳げないのか!?」
と言いながら朝日を助けるため走る。朝日の身長からしてあのプールは足がつかないはずだ!
「朝日!」
プールに飛び込み朝日を抱える。
「おい! 朝日! 大丈夫か!?」
「あ・・・。杉下君・・・」
とりあえずプールサイドへ行こうと朝日を抱えなおすと・・・ムニッと何かやわらかいものが俺の手に当たったような気が?
「ひゃ!?」
朝日がおかしな声を出す。俺はわけがわからずやわらかいのもが当たった手を見る。そこは・・・胸だった。
「朝日・・・。お前・・・」
「・・・。」
お、女だったのか!?
「・・・。」
「・・・。」
朝日がその・・・。女だと言うことがわかり俺たち2人は微妙な数分間を過ごしていた。
「・・・あ、あの」
ん?朝日が喋りかけたきたな。あっちの喋りづらそうにしていた。
「ん? なんだ?」
「こ、このことは誰にも言わないで!」
パシンと手を合わせ頼んできた。こいつにしては少し大きな声だったので少々驚いた。まぁみんなに言いふらそうとかそんなことは思っていないが・・・。こんな必死な朝日を見るのは始めてなのですこしからかってみるか。
「ん~。どうしようかな?」
「そ、そんなこと言わないで! その・・・僕だって好きで女なことを隠していたわけじゃないし・・・」
戸惑う朝日。おもしろいな・・・ってん?
「でもなんでお前は男装なんてしてたんだ?」
女が男装するからにはそれなりの理由があるはずだ。まぁ・・・。朝日の趣味なら俺はとやかく言わないが・・・。
「杉下君? たぶんなんか誤解してる」
ん?そうなのか?
「・・・。」
そして朝日は言おうか言わないか迷って・・・。覚悟を決めたのか俺のほうをじっと見てきた。
「杉下君。実は『横川』っていう苗字はウソなんだ」
「・・・ウソ?」
偽名ってことか?じゃあ本名は?
「本当は・・・」
そして朝日は衝撃的な言葉を発するのだった。
「徳川・・・。徳川朝日っていうんだ」
ついに謎の多い朝日君の正体が明らかになりました!
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