IN プール
息を切らせながらも集合場所に近づいた。しかし・・・
(あれ?みんな外にいるぞ?)
てっきりみんなもうプールに入っていると思ったのに。そしてみんなの方へ行くと
「あ! やっと来た。遅いぞ!」
と、俺より長身の佐藤が言ってくる。
「悪い悪い・・・」
こいつに説教されるとは思っても無かったが、今回は明らかに俺が悪いので謝っておく。
「それはそうとなんでまだみんな外にいるんだ?」
不思議に思い俺は聞いてみる。すると・・・
「いやな? お前だけならみんなで先に行ってるけどよ。朝日までこないんだよな」
俺だけなら入ってるか・・・。まぁ逆の立場なら俺もそうしてるけど。
「朝日も遅れか?」
あいつらしくも無い、と思っていると俺の携帯が鳴り出した。取り出してみると、朝日からのメールだった。
『ごめん!少し急用ができちゃったからみんなで先にプールに行ってて!僕も後で行くから』
とのことだった。やっぱりなにか用事でもあったのだろうか?それをみんなに伝えると
「そっか。なら先に行こうか」
佐藤が言いみんなでプールへ向かうのだった。
さて水着に着替えプールサイドへ来た瞬間・・・
「うお~! 海だぁ! 泳ぎまくるぜ~!」
とか言って走っていった佐藤。海じゃないがな。そして
「カシャ! カシャカシャ!」
夢中で何かを撮っている岡田はほっといて・・・。一通り泳いでいたら実理がやってきて
「ねぇ。そろそろお昼にしない?」
と言ってきた。時計を見ると確かにもう12:30を回っていた。
「そうだな・・・。そろそろ・・・。」
昼飯にするか、と言おうとしたところで
「ん? あれって朝日じゃねえか?」
俺は朝日っぽいやつを見つけた。実理も見つけたらしくお~いと手を振っている。
「おい! 朝日!」
呼んでやると、気づいたみたいだな。
「み、みんなごめんね? 少し用事ができちゃって・・・」
少々息を切らしながら言ってくる。でもさっきの所からここまでそんなに距離はないんだがな。とか考えていると
「ねぇ今からお昼にするけど朝日君も来る?」
と実理が聞いていた。しかし朝日は悩んでいた。う~ん。遅れてきたので少し引き目に感じているらしい。そんな気にしなくてもいいのに。
「いっしょに行こうぜ」
と、言い近づいて朝日の肩にポンと手を置いた。すると・・・
「!」
朝日はなぜか俺のほうを見てハッ!とした表情になり
「ぼ、僕はもう少し後にするよ! ちょっと泳いで来るね!」
と言い走り去った。なんだあいつ・・・?
とりあえず泳いでいた美長を連れて3人で(アホ2人はずっと遊んでいるのでほっておく)。昼食をとるため売店に入る。
「じゃあ美長といっしょに食べ物買って来るね」
と言いつつ実理と美長は買いに行ったので俺はボーとプールサイドを見ていた。
あけましておめでとうございます!
1日遅れですいません・・・。
次は朝日君の話、中心になります。
そしてもうプールの話は終わります。
では今年もよろしくお願いします!