29/39
神様・夜叉の悲喜こもごも
深夜~朝六時まで
神様に休養は必要ないのだが、寝るのが大好きなので、しっかりと寝る。
寝つきが悪い日は、零の相棒である月読命と歓談して時間をつぶす。
美影のことを「かわいい」、「優しい」、「天使」とひたすら褒めるので、月読命からは呆れられる事もしばしば。
朝八時~午後五時
姿を隠して、美影の学校についていく。
二次関数やモル濃度の計算をやってみようとするが、ぜんぜん分からない。
美影のノートを見て、「めっちゃ綺麗やん。流石やわ~」と思わず独り言をつぶやいてしまい、彼女から「学校ではしゃべったらダメ」とお叱りを受ける。
午後六時~午後十時三十分
桜刃邸の中を、月読命とうろうろする。
美影は、零と手をつないで一緒に過ごしているので、中々話せなくてさびしい。
寄り添い合って、幸せそうに微笑む二人を見ていると、なんだかんだ嬉しくなる。
でも、やっぱり美影を取られたみたいでくやしい。
午後十一時
美影との思い出を振り返りながら、ゆっくりと瞼を閉じる。
明日も彼女が幸せに過ごせますようにと、夢の中でも願っている。
少しお節介な神様は、これからも初々しい恋人たちを見守り続ける。




