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その教官、最強にて  作者: はりまる
3/6

3話

漣「終」


聖雅「こんなことがあってたまるかぁ!」


膨張しすぎた筋肉と誇りは綻び始める。そして崩壊へ進む。


漣「攻」


一瞬の殺気、体が動きを止める。


漣「滑」


踏ん張っていた足が滑る。転倒する。


直後顔面に激痛が走る。


そして全身の骨が折れるのを感じる。


漣「後四戦」


聖雅はもうすでに力が入らない。体が変な方向に向いているのかも知れない。それくらいまでの威力。


まるで相手にならない。


『漣教官が一本でしょうか。早く我強院さん、立ち上がってください』


体が動かない。指の一本にも力が入らない。


漣「早、立試」


髪を掴まれ、無理やり立ち上がらせられる。


踏ん張るだけで精一杯だ。一瞬でも気を抜けば意識ごと持っていかれる。


身体強化。選ばれたもので最強の称号を欲しいままに生きてきたのに、急に来た一人の教官如きに負けてい

いはずがない。


『2本目始めてください』


我強院、この世界で最強の人間だけが名乗ることを許される名。


聖雅「ま、負けてたまるかぁ…」


漣「貴勝不」


耳元で聞こえる。先ほどまで目の前に居たじゃないか。何でだ。これほどまでに理不尽なことがあっていい

はずがない。


聖雅「ちく…」


漣「黙」


死んだ。それほどの衝撃。


意識が刈り取られた。もう、体は動かないだろう。



人の声が聞こえる。


『漣教官の御慈悲で治療してもらいました。本気で戦って欲しいとのことです。まだ3本目が残っているので

せめて10秒は保ってくださいね』


どこかで聞いたような言葉だ。そうだ。俺が他の教官に行った言葉だ。これが絶望。


漣「一」




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