2話
「我強院聖雅公開教育です。お相手は漣教官、先ほどご登壇された方です」
聖雅「俺に教育…?あんな奴にできるのか?」
「これは教育です」
聖雅「そう言って4人の先生が居なくなったっけなぁ…生徒への教育で負ければ教育失敗で教官が更迭。あ
と何人いなくなるのかねぇ」
「これは先に言っておきます。生きて帰ってきなさい。命乞いをすればあなたでも助けてくれるでしょう」
聖雅「この俺が命乞いをしろだと…?何様だ」
「私はあくまであなたの担当教室の教官です」
聖雅「それじゃまた新しい教官を連れてきてもらうか」
「彼の者、殺めた数知れず…」
聖雅「は?何言ってるんだお前」
「健闘を祈ります」
聖雅「実力の差ってものを教えてやるよ」
―
『公開教育を始めます。我強院さん』
聖雅「めんどくせぇ」
『漣教官』
漣「了」
『それでは5回戦3本先取を始めます』
聖雅「一本で十分だろ」
『健闘を祈ります。それでは1本目始めてください』
漣「先、来」
聖雅「何言っているかわからねぇが先手を譲ったこと後悔するなよ」
気を溜める。筋肉が膨張する。
聖雅「全員一撃で沈んでんだ。せめて一発は持ってくれよ」
漣「了、問無」
聖雅「消えろ」
無慈悲な拳は空気をも切り裂き、空間を歪める。
床すら粉々に砕けていく。
漣「無能、完済」
軽い音。パチンと言う音で拳が止まる。
漣の後に衝撃が走る。
漣「弱、虫並」
聖雅「何をした…何をしたぁ!」
全ての拳が全て一本の指に止められる。最強への挑戦は負ければ死を意味するとも知らず。