モンスター
村に向かって歩くこと30分くらい。
突然ソレは現れた。
全身緑色の人型モンスター、ゴブリンである。
しかも3体・・・。
全員が剣かナイフを持っている。
「ギギギ」
「グググ」
「ガガガ」
架空のモンスターとして知っているが実際に遭遇するとかなりびっくりである。
まずは意志の疎通ができるか会話を試すべきかもしれない。
先入観で、敵と決めつけるのは良くないよね!
意外と話せるゴブリンかもしれないし・・・。
「こ、こんにちは〜?」
「ギャギャ!」
いきなりゴブリンが剣とナイフを振り上げて斬りかかってきた。
今の僕は、武器もなければ、防具もない。
やばい!と思った瞬間・・・
・・・ゴブリン達のの頭が吹き飛んだ。
「へ?」
「マスター!相手はどう見ても言葉を理解しそうな感じではなかったと思いますが。」
ナナリーが辛辣な言葉をかけてくる・・・。
3体いたゴブリンは、全員頭を吹き飛ばされ死んでいた・・・。
僕はナナリーが何をやったのか、全くわからなかった。
「そ、そうだね!でも万が一ということもあるからね!まずはコミュニケーションからするべきと思ったんだけど、ナナリーの言うとおりだね!危なかったよ・・・」
ナナリーは、胸を張って得意げに言う。
「マスターは私が守りますので、安心してください!」
「あ、ありがとう!ところで、ゴブリンをどうやって倒したの?全く見えなかったんだけど?」
「先程のは少し払っただけですよ?」
「そ、そうなんだ・・・」
・・・説明に併せてナナリーは少し払う動作をしてくれるが、その手は速すぎて全く見えなかった。