第一章4 《暖かい涙》
家に着くまであと7分。
まだ帰り道の途中で、その時、俺はあることに気になった。
「今を思え返すと・・・・・・なんで俺は体育館の裏で寝ちまったの? なんで? どうして? Why ?」
しかし俺はなんにも思い出せなかった、そして考えている内に、ひとつ奇妙なモノが俺の目に引っ付けれた。
「なんだあれ? ひと?」
髪の毛は淡い・・・ピンク色? 服もただ布で着ているだけ、しかもよく見たら、傷だらけだ。 あと、少し衰弱しているみたいだ・・・大丈夫か?
そしてそいつが俺の存在に気づき、頭を上げて、両目を開いて、こっちを見た。 そして俺は初めてそいつの顔を見た・・・・・・外国人?! しかも子供?!
「Справка......」
そして少女は気を失った。
「今なん・・・気を失ったか・・・どうする? 病院に連れておく? でも ここから遠いし、携帯の電源も尽きたし・・・このまま家に運ぶ? うん・・・それしかないみたいだ・・・・・・」
選択を絞って選んだ選択は、彼女を家に連れることだ。 そして俺は彼女をおんぶして、家に運ぶことにした。
それにしても不思議な子・・・少しですが、彼女の左目の瞳がなにかが違うモノを見た気がする・・・まぁ、ともあれ、家に着くまであと5分。
家に着いた俺は、まずこの子をリビングのソファーに横で置いて、俺は先に水とタオルの準備をした。
あ、その前に消毒? それとも洗う? どっちだったけ・・・? ここは常識が通よしない、ここはグー○ルで正しい子供の傷への治療法を探そう・・・・・・
そして数秒後――
「なるほどなるほど・・・水道水で洗うか・・・そして傷も浅いし、包帯で十分だろ。 よし! そうと分かれば、さっそくこの子の体と傷を洗うか!」
ここはやっぱり足から・・・かな? 靴も履いてないし、泥まみれだ・・・・・・
――5分後――
「よし! 終わった! 体の隅々まで洗った! あとはやっぱり・・・」
残された任務は、この子を着換えることだった。 でも俺、というより、この家には子供ようの服はないぞ? しかも女の子用だ・・・
俺は悩んでいる時、ひとつの閃きを思いだした。
「そうだ! 俺のガキの頃の服なら・・・!」
そしてさっそく動き出し、自分の部屋へ向かった。
俺の部屋は2階にいる、階段を上って、奥にいる扉がふたつなモノが飾っている。
左は小さな紙と文字が書いている、ポエム。 そして右には狼がいる。 ポエムと狼を組み合わせれば、「詩狼」と読める(家族だけが分かる)、他の連中は知らん。
そして自分の部屋の扉を開いた時、なかは散らばっていた・・・
そういえば、昨日からなんにも片付いていなかったな。 でもそれは後で片付く、今は服を探すのは優先だ。 服・・・服・・・
「あ、あった!」
たんすのなかに見付けた、少しボロイとある箱の上に書いていた《古い衣装》。
――これは絶対お袋が書いた。
そして俺は適当に服を選んで、下の階へ行った。 だが俺は更なる難題を気づいた・・・それは――
「下着・・・・・・」
下着はどうする??!!!! さすがに俺は女の子の下着は持ってないぞ?! あったら、俺はただの変質者だ! でもこれからコンビニいってもな、ここからちょっと遠いし・・・お袋の下着を使うのもなんだあれだし・・・どうしよう?!!!
そして俺は悩んでいる時、呻き声が聞えた。
「uh......」
今の呻き声・・・あの子から聞える! 目を覚ましたの?
俺は慌てて持っていた服をテーブルに置いて、あの子に近づいた。 そして俺は側で彼女が完全に目を覚ます前に待っていた。
「mmhhh......」
もう少しで目を覚ます。 (ごくり)なぜか緊張して来た・・・・・・
そして数秒後、少女は完全に目を開けた。
「あ! 大丈夫?」
少女はやっと目を開けた、俺は心配そうで声を掛けた、でも彼女が取った反応は――
「!!!!!!」
凄い勢いでソファーから下りて、リビングの隅っこで震えてながら、こっちを見詰めてと同時に周りのモノをキョロキョロと見ていた。
でもそれは普通の反応だ、見知らぬの人にこんな所で連れたから、普通なら悲鳴を上げてもおかしくない状況だ。
しかしあの子は怯えているというより、俺に警戒をしているみたいだ。 それも普通の反応だ。
そしてついにあの子が喋ろうとした、が――
「Где здесь ?」
にゃに? 今なんて言った? 意味分からなかったが、今のは・・・なに語?
俺は少し黙り込んでいたら――
「Ответьте мне !」
いきなり大声で叫んだ、今のって・・・にゃに?
悩んでいる俺は、すぐに確信した、あの子が言っている言語はロシア語だ! ってことに。 でも日本語が通じているのかな? 分かればいいんだけど。
俺はそう願った。 そして俺は勇気を絞って、彼女に声を掛けた。
「ええと・・・俺の名前は雪月花詩狼、俺は君をここに運んで、手当てをしたんだ」
頼む! 俺の言葉を分かってくれ!!
俺は必死に願っていた、もし言葉が分からなかったら、また面倒なことがなるかもしれん。
「Setsuge...ka.....Shi...rou ?」
今、俺の名前を呼んだ・・・?!
「そうそう! せ・つ・げ・つ・か し・ろ・う」
なんか感激だな・・・
「セツゲツカ・・・シロウ・・・・・・」
「うんうん!」
感激だ、名前を呼ばれるのはこんなに感動なモノなのか?
そして俺は少しずつ彼女に近づいたら――
「Не двигаться !」
彼女は大声で叫んだ、もしかして・・・今のは、俺を近づかないでっと言っているの? ちょっと焦ったかな? ここはまず彼女を落ち着かせよ。
「大丈夫だ、俺は敵ではない。 信じてくれ」
彼女は俺を疑っている目で見ていた。
完全に俺のことを信じていない。 でもそれは普通のリアクションだ。
そして彼女はとあることを気づいた。 自分の体にあった傷のところを見て、驚いた表情で俺を見詰めていた。
その時、俺は始めてこの子の瞳のなにかを気づいた。
この前はよく見えなかったが・・・今ははっきりと見える。 この子の左目の右上隅に(こっちから見たら右上隅が、あの子の視点からは左上隅だ)小さな星の形が見える・・・不思議だ、紗夜ちゃんと違う症状だ。
「Это...?」
彼女は自分の体の隅々にある包帯に気づき、特に右腕にあった小さなリボンだ。
あれは暇で作ったモノ、気に入ったのかな?
「それ? 俺はちゃんと洗って、包帯で傷を塞いだ。 もう痛くないでしょう?」
ここまでの流れを見る限り、この子は日本語は喋らないけど、日本語を理解しているみたいだ。 これなら会話が通じるかもしれない。
「Да......」
そして返事をした直後、初めて俺は彼女の目から涙が流れ出ているところを見た。
これはもしかして安心感を感じたから、涙が勝手に出ているってやつ? 初めて見た。
俺は考える前に、体は先に動いた。
不思議なことは、俺はなんにも言わず、ただ彼女に両腕を大きく広げて待っていたことだ。 彼女も何にも言わず、泣いてながら少しずつこっちに歩いてた。
ふらふらとこっちに歩いて、そして彼女は俺の前に着いた後、俺の胸元に泣き続けていた・・・俺は右腕を彼女の背中を絡んで、そして左手は彼女の頭を撫でた。 すると彼女の涙は加速し、泣き声もだんだん大きくなっていた。
「よしよし・・・もう大丈夫だ。 俺はここにいるから・・・」
そして彼女は泣き続けてながら、俺の制服を強く掴んでいた。
その時は初めて分かっていたことがる、この子流している涙と泣き声は俺に対する信頼ってやつに気づいた。