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第4話
ルータ「シセイさん!」
彼はルータ。一個下のクラスでシセイの後輩に当たる人物だ
シセイ「?ルータ、どうしたの?」
ルータ「あの、転校生を紹介しようと思って!」
シセイ「(あ、そんな噂流れてたな…)」
今日はルータのクラスに転校生が来たらしい
ちょっと雰囲気悪いけど、女子からの評判が結構いい
マキヤ「…どうも」
シセイ「よろしく」
マキヤの挨拶にシセイはきちんと笑顔で返す
ルータ「嫌がってたんですけど、紹介したくなっちゃって!さっきの授業、体育だったんですけど、すごいんですよ!びゅーん!って」
ルータが言いたいのはきっと、足が速い、ということだろう
シセイ「そうなんだ…すごいね」
マキヤ「…別に」
マキヤは少し顔を赤らめながらそっぽを向く
彼は運動も勉強も優れており、文武両道である。いわゆるツンデレ、という面からも女子からの人気の理由らしい
ルータ「じゃあ、そろそろ戻りますね!」
シセイ「うん。わざわざありがとう」
そういいながらルータとマキヤは廊下の曲がり角を曲がり教室に戻って行った
グリア「へぇーマキヤか。なんかすごいオーラだったわね」
シセイ「うん…」