第3話
2時間目 史学の授業
史学は人間界で例える、歴史のようなものである
ハスラー「では、ここからウォルトアの歴史に入るぞ」
彼はハスラー先生。史学の先生である
ハスラー「みんな、四天王はもちろん知っていると思うが…有名な四天王の名前はわかるかね?」
四天王。それはウォルトア1の機関であり、有力な魔法使いにしかなれない地位である
四天王の名前通り全員で四人おり、年齢は問わない。そして、試験に受かるか推薦をもらわなければなれない
シセイの通う学校は今まで歴史に名を刻んだ四天王を選出してきた
シセイ「…(僕もなりたいなぁ…まあ、なれないけど)」
彼には夢があった。四天王になる、という夢である。しかし、諦めからか、なかなか平凡から抜け出せず、曖昧な感じなのである
シセイ「…(人助けしたり…僕に向いてるよね…)」
四天王は町の治安を守ることが1番の役目。シセイにはピッタリだ
そんなことを考えているうちにチャイムが鳴った。鳴った瞬間に静かだった教室にざわめきが戻る
グリア「やっと終わったー!」
グリアは欠伸、ユアは教室がうるさいせいか机に伏している
そのとき、教室のドアに誰かやってきた