第30話
次の日
シセイのテンションは一晩明けても変わらずどんより気味
シセイ「はぁ…」
ルータ「あ!シセイさん!」
たまたま通りかかったルータが声をかけてきた。ルータはいつもマキヤと登校しているが、今日はマキヤの姿が見当たらない
シセイ「あれ?ルータ。マキヤは?」
ルータ「今日は休むってマキヤくんから連絡があったんです」
シセイ「そっか」
ルータ「それで、普通に登校していたらシセイさんに会ったんです!」
ルータは朝から元気のようだ。とても楽しそうに話しかけてくる
シセイ「…」
ルータ「?シセイさん?」
シセイ「あ、ご、ごめんね」
ルータが熱心に話しかけてくる中、シセイは昨日のことで頭がいっぱいでぼーっとしてしまっていた
ルータ「大丈夫ですか?顔色よくないですけど…」
シセイ「う、うん!大丈夫大丈夫!」
無理にでも笑わないと自分が保てなくなっておかしくなってしまう気がした
ルータ「そうですか…無理しないでくださいね?保健室が嫌だったら、ボクが元気になる薬とか作りますから!」
シセイ「う、うん。ありがとう」
ルータはなんとか元気付けようと、満面の笑みでシセイに話しかける
しばらく話しているうちに学校についた。その話している間にもぼーっとしていることが多々あり、ルータにものすごく心配された
ルータ「じゃあ、本当に無理しないでくださいね!では!」
手を振りながら自教室へと向かった
シセイ「はぁ…」