第28話
あっという間にテストが終わり、その数日後、廊下の掲示板に結果が貼り出された
女子「結果、貼り出されたよー!」
シセイ「うっ…」
この時が来るのを、シセイはここ最近で一番恐れていた
グリア「だって!2人とも、見に行こ!」
ユア「…うん」
3人は廊下に出て掲示板へと向かった
グリア「うわぁ…ユアすごーい!」
同じ学年の順位で、ユアは50番以内に入っていた。学年の順位で50番はかなりすごいことだ
ユア「…ここ、うるさい…戻る」
順位だけ確認すると、ユアは教室へと戻ってしまった
グリア「私は…あ、あった。まあまあね」
グリアは学年の半分以内に入っていた。シセイはというと…
シセイ「…ど、どうしよう…」
いいか悪いかと聞かれると、どちらかというと悪く、半分以下だった
グリア「大丈夫大丈夫!次があるわよ」
グリアは予想以上に順位がよかったために、少し嬉しそうにシセイを励ます。しかしその励ましは全然励ましになっていなかった
シセイ「う、うん…」
やはり、一番わからなかった史学が足を引っ張っていた
シセイ「…はぁ…(やっぱり僕なんて…)」
この定期テストにより、かなり凹んでしまった
シセイ「…ごめん、少し散歩してくる…」
グリア「?うん」
昇降口から外に出て、中庭へと向かいベンチに座る。シセイは空を見上げて涙を堪えた
シセイ「…みんなと違う…僕、だけ…」