第27話
シセイ「(傍線の文を現代の文字に訳せ…?)」
古典は魔法界の昔の著本などから引用しており、魔法界の昔の文字が使われている
シセイ「(うーん…こうかな?)」
古典はわりと普通の方だが、とても難しい
シセイ「(よし…次は…)」
問題をどんどん解いていき、試験時間が10分ほど余ったのでほかのことを考えることにした
シセイ「(今日の夕飯は…)」
毎日考えることだが、先日と同様、今日は買い出しの日である。学校の帰りに市場へ寄らなくてはならない
シセイ「(うーん…)」
10分が経ち、語学のテストが終了した
グリア「ふぅー!もう帰れるー!」
シセイ「嬉しそうだね」
グリア「まあ、もう帰れるから好きなことできるし。あ、語学はどうだった?」
シセイ「まあ、史学よりはできたかな?」
シセイの中では、語学は50点ほど取れればいいと考えている
グリア「へぇ」
シセイ「明日は数学と科学か…」
数学と科学は人間界とあまり変わりはない
グリア「今日は寄るところあるんでしょ。んじゃ、また明日」
ユア「…また明日」
ユアとグリアは早足で教室を出て行った。ほかのみんなもせっせと片付けをすませて帰ろうとしている
女子「シセイくん、先帰りなよ。戸締りしていくからさ」
シセイ「い、いいよ!僕がやるし…」
クラスの女子は戸締りをすると申し出たが、シセイは断った。迷惑はかけたくないからである
女子「そう?ありがと。じゃあ、また明日ね」
女子は友達と一緒に教室を出て行った
シセイ「よし」
戸締りを済ませ、市場へと急いだ
今日も一日の終わりを知らせる鐘が町に鳴り響いた