第25話
テスト当日
グリア「はぁ…早く終わらせちゃいたいわね」
シセイ「そうだね…」
グリアはつくえにもたれながら憂鬱そうにつぶやいた
テスト科目は通常授業の4科目。それぞれの属性にわかれる特別授業の1科目だ
2科目、2科目、1科目。計3日に渡って行われる
通常授業は、語学、史学、数学、科学。特別授業は、シセイは水属性専用テスト、グリアは水属性専用テスト、ユアは物理属性専用テスト、とそのように分類される
シセイ「3日もあるのかぁ…」
グリア「まあ、その分早く帰れるけどね」
ユア「…」
ユアは昨日の図書室のように余裕なオーラを醸し出している
グリア「ユアはいいわねぇ…」
ユア「別に。普通に勉強しておけばいいんだし。羨ましがるようなことはない」
外の景色を眺めながら、冷たい言葉を放つ。しかし、グリアやシセイはもう慣れている
グリア「シセイは自信ある?」
シセイ「ま、まぁ…普通、かな?」
教科書を眺めて自信なしげに話す。昨日は大家さんのお手伝いで勉強ができなかった
シセイ「はぁ…」
グリア「まあ、これで終わりじゃないんだし。普通にやればいいのよね」
チャイムが鳴り、クラスのみんなが席に着く。いよいよ、テストが始まるのである
ハスラー「では、答案用紙に名前を書いて。決してカンニングなどせんように」
最初は史学のテスト。この前やった四天王の名前などの問題だ
ハスラー「では、始め」