第23話
次の日
シセイはいつも通りに登校し、教室へと入った
シセイ「おはよー」
グリア「おはよ」
ユア「…おはよう」
1日授業も終わり、あと8日後は定期テストである
グリア「ユア、勉強してるの?」
ユア「…特には…授業聞いてればわかるでしょ」
窓からの景色を眺めながら、ユアはボソボソと呟くようにグリアに言った
グリア「すごいわねー…シセイは?」
シセイ「ま、まあ…帰ったら教科書は見直してるけど…僕も特にはやってないよ」
その日にやったところは一通り見直しをするようだ
グリア「ふぅん」
シセイ「やだね、定期テスト」
グリア「そうね。できることが制限されちゃうもの。遊びに行けないし」
1日授業のときに、日本の食べ物はないと言ったが、結構人間界の食べ物も魔法界に進出してきている
たとえば、スイーツなどはそうだ。最近の女子の間で流行になってきているのだとか
グリア「でも、そんなに怖いものでもないし。普通に勉強してれば大丈夫よ」
シセイ「う、うん」
シセイはぎこちなく頷いた
グリア「それよりさ、昨日の1日授業、なんか変じゃなかった?」
シセイ「変?」
グリア「出席確認のときよ!シセイのところで黙りこくっちゃったじゃない?」
シセイ「そ、そういえば…」
マーシャとは面識があるわけでもなく、昨日が初対面だったはずだ
なのに、マーシャは昨日、シセイの名前を呼ぶ直前に黙り込んでしまった
グリア「なにかあるのかな?」
シセイ「さ、さぁ?」