第22話
シセイ「(わかりやすいな…)」
普通の魔法の授業でも、1日授業はとても楽しかった
マーシャ「あら、もうこんな時間ね…じゃあ、恒例の質問タイムいきましょうか」
1日授業では、授業の終わりに質問タイムがあり、基本的になんでも質問することができる
これも、楽しみの一つだ
男子「はいはいはーい!マーシャさん、付き合ってる人いますか?」
マーシャ「うーん…いないかなぁ」
女子「えー!こんなに綺麗なのに!」
マーシャ「ふふっ。ありがとう」
こういう質問でも、マーシャはにこやかに答える
女子「じゃあ、マーシャさん!ライシアさんってどんな方なんですか?」
マーシャ「ライシアはおおらかでとても面白いし、思いやりもあるわね。ライシアは大切な同僚だし、友達よ」
シセイ「(たしかに、優しそうだったな…)」
シセイは先日出会ったライシアの顔を思い浮かべる
マーシャ「あ、それとたい焼きが好きね」
男子「たい焼き?」
女子「それって、なんですか?」
マーシャ「あ、人間界の食べ物でね?薄い小麦粉の生地の中に、あんこっていう甘いものが入ってて、魚の形に焼き上げたものなの」
女子「へえー!美味しそう!」
マーシャが言ったとおり、たい焼きは魔法界にはない。というより、人間界の日本の食べ物がないのである
マーシャ「これぐらいでいいかしら?チャイムもなるし、今日はここまでね。みんな、静かに聞いてくれてありがとう」
マーシャが笑顔でクラスのみんなにお礼を言うと、みんなはありがとうございました!と元気に挨拶をした
今年の1日授業はこれで終了した