第18話
女性「あのー…迷ってしまったんですが、いいですか?」
シセイ「あ!はい!」
人のピークも過ぎたところで、シセイは校内を回りながら困ってる人を探した。すると女性が話しかけて来た
シセイ「どこに行きたいんですか?」
女性「えっと、ここです」
女性がパンフレットの地図の場所を指さす。シセイたちのクラスの喫茶店に行きたいらしい
シセイ「はい、わかりました!」
人が多いため、迷わないように女性と並んで歩く
シセイ「ほかのところはもう回られたんですか?」
女性「あ、はい。お化け屋敷とか…」
シセイ「へぇー怖くないんですか?僕は少し怖いです」
女性「たしかに少し怖かったです。リアルだした」
教室につくまで、たわいもない話で盛り上がった
シセイ「お客さんつれてきたよー」
グリア「あ、お疲れ様!いらっしゃいませ!」
女性「では。ありがとうございました」
女性は笑顔で軽くお辞儀をし、シセイもそれに応える
シセイ「ふぅ…(あ、ルータたちのところ行ってみようかな)」
ルータに誘われたのもあるが、個人的に前から興味があったからである。階段を降りてルータたちのクラスへ向かう
シセイ「(少し覗いてみようかな…)」
教室の後ろのドアを少し開けて様子を見る
グリミ「…ふむ…どちらかというと運はこれから下がる。ラッキーアイテムはシフォンケーキ!」
女性「ありがとうございます!」
シセイ「(す、すごいや…)」
グリミは星占いの衣装に身を包み、水晶玉を使ってそれらしい感じになっていた。なによりもグリミがとても真剣な顔をしている
グリミ「…お兄ちゃん、盗み見はよくないよ?」
グリミの目線は水晶玉にあるが、グリミはシセイがみていることをずっとわかっていたようだ
シセイ「す、すみません!」
急いで顔を引っ込ませドアを閉める
シセイ「(グリミちゃん、恐るべし…!)」