第15話
夕方の市場は買い物客でとても賑わっていた
シセイ「(ちゃ、ちゃんと買えるかな…)」
売り切れにならないか、だとかいろいろ考えながら歩いていると
シセイ「わっ!」
?「ふにゃ!?」
誰かと出会い頭になりぶつかってしまった
シセイ「す、すみません!大丈夫ですか?」
ライシア「うん!大丈夫だにゃ!」
彼女はライシア。猫耳や語尾に「にゃ」をつけるなど、とても可愛らしい容姿だが四天王の一人である
シセイ「あ、あなたは四天王の…」
少し混乱していて、神経から脳へ命令が届くのに時間がかかった。しかし、数秒経ったあと全てを理解した
シセイ「す、すみませんでした!!」
焦りながらライシアに深々とお辞儀をする
ライシア「だ、大丈夫にゃ!あたしも前を見てなかったし、お互い様だにゃ」
ニコニコとライシアはシセイに笑顔を向ける
シセイはホッと胸を撫で下ろした
シセイ「は、はい…すみませんでした…でも、以外でした。四天王の方って怖いイメージがあって…」
ライシア「へ?それは違うにゃよー!あたしは怒ったりしないにゃ♪」
シセイが考えていた四天王は強いけど、少し怖いような、かけ離れた存在。だが、今回ライシアと話して少し四天王が身近に感じられた
ライシア「キミ、名前はなんだにゃ?」
シセイ「ぼ、僕はシセイっていいます」
ライシア「シセイね、よろしくにゃ!この制服だとあそこの魔法学校だにゃ?」
シセイ「は、はい!」
四天王の方に自己紹介までしちゃった!
シセイは嬉しい反面、申し訳なくなった
ライシア「そんなに硬くならなくてもいいにゃよ~」
ライシアはまたニカッと笑顔を見せた