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パーティーを追放された付与術師の俺。なぜか元仲間に嫌がらせしても喜んでいるんだが?  作者: k-ing☆書籍発売中


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5.女剣士、折れない剣と心 ※ルーダ視点

 (あたい)達は久しぶりにゴブリンの討伐に向かっている。

 今日から彼がいなくなって三人だけのパーティーだ。


「後ろは大丈夫かい?」

「こっちは大丈夫よ」

「お互い周囲を警戒して進むよ!」


 魔物の討伐に向かうだけなのに、常に気が抜けないのは普段と違って神経がすり減るような感覚だ。

 今まで彼に頼り切っていたのがその証拠だろう。

 彼は付与術師の能力を使い、ステータスを常に上げていた。

 そのため急に魔物が襲いかかって来ても、すぐに回避することができた。

 だが、今日からは違う。

 お互いに周囲を警戒しながら進まないと、襲われた瞬間に死んでしまう。


「ゴブリンが目撃されたところはこの辺だわ」


 ソフィアが地図を見ながら目的地の場所を探していく。

 今回の依頼はゴブリン討伐と比較的簡単な依頼だけど、装備が整っていない私達にしたら難易度は高くなる。

 装備している防具が一つもなければ、手に持っている武器は今すぐにでも壊れそうな剣のみ。

 そもそも装備が整っていないなら採取の依頼を受ければいいと思うが、私達は採取依頼を受けたことがない。

 採取も彼が討伐依頼の合間にやっていたぐらいだ。

 今となってはあの時に教えてもらうべきだったと後悔している。


「本当にゴブリンはここにいるのかしら?」

「依頼書ではこの辺だよ」


 周りを見渡してもゴブリンの姿が一体も見当たらない。

 普段なら気配ですぐにわかるのに、そこまで付与術でカバーされていたのだろうか。


――ガサガサ!


 背後から草が揺れる音が聞こえた。

 私達は警戒を強め武器に手をかけた。


「シッ! きっとゴブリンだわ」

『クイクイ!』


 結局茂みから聞こえた声は鳥の鳴き声だった。


「なんだ……鳥か――」


 気を抜いた瞬間、何かが近づいてくる気配がした。


「構えて!」


 私の声にソフィアとモナもすぐに反応する。


「グエェェェ!」


 背後からゴブリンが数体襲って来たのだ。

 私は普段通りに剣を抜いてゴブリンに斬りつける。


「グアァァー!」

「ソフィア早く魔法の準備を!」

「わかってる」


 外れ武器と言われている剣だが、どうにか壊れずに済んだ。

 だが、仕留め切るには威力が足りないようだ。

 そのまま追撃できるように剣を構える。

 今すぐにでも斬りつけたいが、武器の耐久性が心配で動けない。

 ソフィアの魔法が発動すれば、倒せるはずだが――。


「ルーダ、右よ!」


 そんなことを思う暇もなく、右の茂みからゴブリンが襲ってきた。


「くっ!」


 私は今にも壊れそうな剣を使うしかなかった。

 剣でそのままゴブリンの攻撃を防ぐ。

 ここで剣が折れてしまえば、私はゴブリンの攻撃で致命傷を負うかもしれない。

 だけど、仲間を傷つけるわけにはいかない。

 私の大事なライバルであり同士なんだから。


「ソフィア、まだか!」

「この武器じゃ魔法の展開に時間がかかるの……」


 やはり武器か彼の恩恵が今まであったようだ。

 ソフィアも以前は詠唱せずに魔法を放つことができていたが、以前との違いに驚いている。


「私も戦うわ!」

「モナには――」

「でもやるしかないのよ! そのために準備したのよ」


 モナはメイスを持ってゴブリンに向かった。

 ただ、今まで後方で援助していたモナは戦いの基礎もできていない。

 そもそも前使っていた武器はメイスでなく杖だった。

 杖とメイスじゃ長さも違うし用途も異なる。


「武器の耐久性にかけるしかないのか……くっ」


 モナを守るように剣を振る。


「モナ、大丈夫か!」

「えぇ、でも次から次へとゴブリンが出てくるわ……」


 気づいた時にはゴブリンが次から次へと現れる。

 それでも剣が折れない限り振り続けるしかない。


 それが女剣士としての役割だから!


 ただ、耐久性がない剣なのに、なぜか折れないのを不思議に思いながらも剣を振り続けた。


お読み頂き、ありがとうございます。

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