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2話 中リール青七
ゲームセンターに通い始めて数日たったころ
上級生と仲良くなっていた。
いつものようにキッズ向けのゲームで
コインを稼いでいた時に
近くで上級生が盛り上がっていることに気づいた。
気になって見に行くと
でかいマシーンを回してボタンを押すと
リールが止まる、そして上級生が盛り上がる。
スロットというのをしていた。
上級生はボーナスゲームという状態になっていたそうで
コインが下皿から沢山でていることに気づいた。
僕「コインちょうだい」
そう僕は乞食だった。
小学1年生でお金も使えないから
貰ったコインでしか遊ぶことができなかったからだ。
上級生「隣のこれやってみなよ」
上級生は隣の台の下皿にコインを沢山置いてくれた。
台の椅子に座って下皿のコインを持ったが
どうすればいいかわからずにいると
上級生は手慣れた手つきで投入口にコインを入れ始めた。
上級生「ここに入れるんだよ。」
リールを回しながら説明された。
中リール真ん中に青い七を狙えと。
僕は上級生のボーナスゲームを消化してる隣で
ひたすら真ん中に青い七を狙い続けた。
一枚がけで