10話 年末年始
僕はいつものように朝からゲームセンターに行き
色々なゲームをして遊んでいた。
常連から、もうコインを買ってもらえなくなり
低学年の子が遊びにこなくなった為
コインがあまり売れない状態となってしまった。
同い年の子はいつも土日はゲームセンターにいて
だらだら話しながら一緒に遊んでいた。
そんな時いい情報を手に入れることとなる。
同い年「正月からガラポン祭りで1等がでれば倍で貰えるらしいよ」
詳しく聞くと1回1000円で1等が出れば300枚貰える仕組みを
ゲームセンターは開催することになっていた。
僕はここを狙うことにした。
冬休みとなり部活も1日することとなり
疲れて年末はあまり行くことができなかったが
年始は部活も休みだった為
朝一で行ける日が沢山ふえた。
年始はお昼前から沢山の人で賑わっていて
カウンターの前は長蛇の列になっていた。
僕は後ろの方の人に声をかけた。
僕「これ1等の300枚になるんですが500円で買いませんか?」
お客様「え!!いいの?買う!」
見事に刺さった。
ここで狙うのはファミリー系ではなく
子供、おじさま、おばさま、お兄ちゃん系であった。
家族できているところに一度声をかけたら
販売はしちゃダメと昔怒られたことがあったから
チクられても面倒なので避けることにした。
一日で手に入れたお金は5000円
大金を一日で手に入れることができた。
だが預けたコインをだんだん少なくなってきた。
仲のいい友達には300枚100円で売ったりしていて
僕のコインは3000枚くらいになっていた。
この年始で販売するのはやめようと思い
全て販売に使うことにシフトする
なぜなら新しくできたゲームセンターへ
友達はよく行くらしく、僕が通うゲームセンターには
ほとんど来なくなってきていて遊ぶ機会が少なくなってきたからである。
年始では12000円稼ぐことができ
同い年の子も5000円稼いでいた。
ここで同い年の子にこれからはあまり来なくなることを伝えて
またどこかで会えたら遊ぼうと約束し解散した。
当時は携帯も持ってなく、連絡手段がなかった。
仲のいい友達であった為とても悲しい気持ちになった。