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異世界転生した。クラスの皆はどこでしょう。  作者: 写六 蘭丸
壊れる日常と変化
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十五話



 またまたちょいと時間がたちまして。

 あの夜、一狩りして夕食を取ってビクビクしながら寝て起きたら、なんかどうでもよくなってた俺は今まで通り探索を開始した。そういえば俺って悩み事とかそんなにない人だよなーっていままで思ってたけど、ただ寝たら忘れる系の人種だったらしい。十何年生きてきて、鳥になって初めて知った事実。

 自分がいかに楽観的な人かが分かった出来事だった。


 それはいいとしといて、今ではかなり広いところまで探索が進んだ。そして、この探索生活にも終わりが見えた。

 今までの探索は最初に目覚めた場所を中心として円を描くように勧めてきていたんだが、その円が半径百キロに届くかというところで、ついに森の端を見ることができたのだ!


 正直あまりに変わらない景色が続くせいで探索も完全に作業化してしまい、かなり飽きが回ってしまっていたから、めちゃくちゃ嬉しかった。前世?も含めてもこれほどの達成感を味わったことはなかったのではないだろう。そう思うと、今まで飽きても頑張ってきたのが少しは報われた気がして、また温かい気持ちになった。いや、でももうちょい早く見つかってもよかったと俺は思うけどな。


 とにかく、俺はついに森以外の景色が見れるとわかったからにはさっさと外に行ってみたい。


 じゃあ、行けばいいじゃないかと思うだろう。俺ももしここで行かないような小説があったらそこで読むのやめるかもしれない。

 だが、しかし!!俺は行くのを悩んでいる。理由は簡単。...せっかく円を描くように探索してきたのにそれを放り出して残りの部分を探索しなずに行ってしまうのは、なんか許せないからだ。

 くだらないだろう。だが、気になるもんは気になるのだ。どうしようもない。そういう性格なんだ許してくれ。


 ただ、さすがに何か月も使ってまでこの森を全部探索しようなんて気持ちはない。探索した範囲を地図上に表したとき棒付きキャンディーのような形になるのが嫌なだけだ。それにこの森をすべて探索しようものなら何か月とかじゃすまない可能性もあるからな。というかたぶん年になると思う。


 それでも、この森の探索は続ける。だが、それも今まで通りに探索していって探索した円の端が森の終わりに達するまでだ。そこまですれば僕の気持ちは収まるだろうし、さすがにそんなに時間をかけたくはない。


  探索にはもうかなり慣れてきたし、いろいろと探索の仕方も工夫してきたから、残りの部分を探索するのにも一、二週間あればできるだろう。



 ああ、そうだ。

 探索を簡単にするためにいろいろな方法を考えていた時があるんだが、いい方法が見つかったので紹介しておこう。


 その名も「探索魔法」だ!!


 言いたいことはたくさんあるだろう。なんでそんな魔法が使えるんだ、とか、結局魔法かよ、とか。

 まあ待て。

 俺は前から魔力操作を頑張って練習してきていただろう?それにもいくつか理由があるのだが、その一つにもしかしたら無属性魔法とかそんな感じの魔力の変形のみでできる系の魔法がある可能性も考えていたんだよ。魔法の理屈とか知らんし、テンプレの一つでもあるからある可能性は高いと思ってた。

 そしてその考えは間違ってなかったようで、ついに俺は鍛錬の末、無属性魔法を手に入れることができた。


 ちなみにステータスには普通に無属性魔法って書かれてる。つまり、探索魔法ってのは僕のつけた魔法名さ☆

 ......ネーミングセンスがないのは気にしないでくれ。お願いだから......。


 た、探索魔法の説明をしよう!

 理屈は簡単。魚群探知機や蝙蝠と同じだ。超音波の代わりに魔力を使ってるけどね。さらにそれだけではなく熱源感知を備わっている。これはかなり褒めて欲しいところだ。あった方がいいと思ってつけようと思ったが、赤外線の感知ってどうやるのかわからなかった。そりゃそうだよな。ただの高校生には必要のない知識だろうから。

 だから、俺は考えた。そして思いついた方法がこちら。


 まず、魔力で布を作るようなイメージをする。この時点でかなり難易度が高くなっており、大変だった。そして、その布は赤外線以外の光を遮断して赤外線のみを通すと設定する。光をろ過して赤外線を抽出するようなイメージだ。ただし、ここで注意する点がある。それはしっかりイメージをしないことだ。あんまりしっかりイメージしてしまうと、布で光を抽出するとかできるわけないじゃんってなってしまって魔法が発動できないからな。


 いろいろ試した結果、細部までイメージができると使用魔力量は少なくなるが、あえて細部までイメージしないことで、物理的にはできないことができる。ということを学んだ。...たぶんそういうことだろう。



 そして、この探索魔法を使うことでほとんど飛んでいるだけで周りを把握することができるというわけだ。

 ああ、言い忘れていたが、実はこの探索魔法は後ろも把握することができる。人間だったら頭がこんがらがってしまいそうだが、そこは異世界製炎鳥のめちゃすごスペックが解決してくれる。全然混乱することもなく前を見ながらも後ろを見れているし、まだまだ他のことを考えたりできるほどの余裕を見せている。

 正直ここまですごいスペックとは思わなかった。いくら何でも凄すぎるのでは、と思うと同時にあることを思いついた。

 ラノベでよくある二重詠唱や多重魔法陣などと呼ばれるあの技術を再現できるのではないかと。



書き貯めていた分はこれでおしまいです。


これから受験勉強をめっちゃ頑張るつもりなので、一年くらいは投稿しないと思います。もし、ここまで読んでいてくれた人がいたらうれしいです。ありがとう。


 最後に、この前学校の教室で百合最高って叫んじゃった…。やっべ




 世界中の読書家に良い読書人生があらんことを...

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