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■劫波異相見聞録

■劫波異相見聞録


 永遠のなか、止まることなく流れる今。

 流れるものは変わりゆく。

 今から今へ、途切れることなく。


***



 ある時、ひとりの天狗が劫波の性質を変えた。

 ある時、心を失った青年が呪いの身体で生かされた。

 ある時、永遠を求めた女が新たな命を――。


 彼らの行動を、言葉を。

 消えたものを、生まれたものを。

 過去から続き、未来へ繋がる出来事を。


 天狗はひとつひとつ丁寧に帳に記し、筆を置いた。

 ゆっくりと伸びをして肩を鳴らせば、父から譲りうけた白髪が揺れ、金の瞳にかかり頬をくすぐる。


 天狗が記す帳の題目は、”劫波異相見聞録かるぱいそうけんぶんろく”。

 移りゆく劫波の様相の全てを、観測・記録したものである。


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