異世界転生
「ピピピピ、ピピピピ、ガチャ。」午前8時に起き支度を済ませる。あんなにダボダボだった制服も小さいくらいになった。朝食を10分で食べ俺は学校に行く。これが俺の朝のルーティンだ。今日は少し曇っていた。
合羽取りに帰ろうとも思ったが時間もなかったので引き返さず学校に向かった。行く途中に雨がパラパラ。帰るときに降ってなければいいやと思っていたが放課後は案の定土砂降り。俺はこういう人なのだ。あの時合羽を取りに帰ってれば雨は降ってなかっただろう。
そう思いながら自転車に乗り、雨の道を濡れながら進む。もうすぐ家ってところの道路を渡っているとき大型のトラックが横から突っ込んできた。一瞬だが運転席を見ると居眠り運転だった。「俺はこんな死に方が似合ってるかもな、こんななにもない日々を過ごすくらいなら
死んでもいいか。走馬灯が見えた。。。両親、兄弟、祖父母の顔が鮮明に出てきた。好きな人の顔も見えた、告っとけば良かった。俺、童貞じゃん(笑)あ、死んだら意味ないか(笑)」と思いながら死んだ。
目が覚めた。俺は草原にいた。「ここが天国か意外と普通なんだな。えっと、これから何したらいいんだろ。」とあたりをウロチョロしてたら白い服を着た女の人がこっちに来る。俺は聞く「これからなにしたらいいんですかね?」女の人は「これから旅に出てもらいます。」
俺は耳を疑った。「え?ここ天国ですよね?旅ってなんですか(笑)」女の人はため息を吐きながら言う「貴方は死んで転生されたのです。ここは異世界です。貴方はこの世界で勇者になりこの国を平和にしてもらいます。」ああ、死んだ後もこんな感じか。
しかし、死ぬ前の世界でいうRPGの世界観っていうことだ俺は生前RPGは寝る暇も惜しんでまでやっていたな。「ん、、、もしかしてこの経験を活かしたらすごく強い勇者になれるのではないか」女の人は俺の顔で察して言ってきた「その顔の様子だとやる気になったのですね。
しかしこの世界の勇者はランク付けされていて転生されてこの世界に来た人は生前の行いによって最初のランクが設定されます。あなたはごく普通の高校生なので可もなく不可もなくということでランクDの勇者として頑張ってください。」
そう言うと女の人は消えて俺は町へと送られた。