魔術レッスン初日、基礎訓練 ~精神と時と時間逆行と~
古き神、あるいは外なる神が降臨した大森林は神の雪で覆われた。
山を越えた静かな街は大騒動。
一頻り、謎の雪山現象に騒然としているようだった。
私達、大魔帝ケトスとその仲間たちが現在いるのは修道院。
件の雪山を越え。
更に高原を超えた先――天を衝くほどに壮大な山林の麓にその厳かな施設が存在した。
まあ存在したというと語弊があるかもしれない。
理由は簡単。
本当に存在していただけだったのだ。
たしかにここには修道院があった。
ダビデくんこと、捨てられ皇子が昔に暮らしていた施設だったらしい。
けれどだ、人の気配は皆無。
既に修道院はもぬけの殻。
十五年の歴史で既に廃止させられていたらしく、廃墟となっていたのだ。
なら、私たちが利用してもいいよね!
ってことで、改築して大魔帝ケトスの別荘として改築!
外面は寂れて放棄された修道院なのに、入ると広大でゴージャスな内装となっているのである!
『てなわけで! じゃあさっそく修行を開始するよ!』
全員分の部屋を設置して、食堂も設置!
何者かが侵入してきても、ただの廃墟に見える幻影も設置!
準備は万全!
眷属猫達がわっせわっせ♪
荷物の整理と清掃を始めている最中、モフ毛をルンルンにして私は提案したのだが。
あからさまに嫌そうな顔をして、ヒナタ君が言う。
「うわぁ……ノリノリねえ、こういう時のケトスっちってたぶん容赦ないわよねえ」
『この私の修行を受けられるんだ、本当はかなりお得なんだよ?』
なぜなら私は神だから!
ペカーっと後光を纏ってやったのである!
もふもふ武骨戦士君が引き気味のヒナタ君を見て、ん? っと不思議そうな顔をする。
「どうしたのでありますか? 本物の外なる神――ケトス様の修行ならばまさに絶好の機会。武芸に携わる者ならば歓喜して当然。誰もが受けたくなるレベルの奇跡、このチャンスを逃すのはもったいないと思うのですが」
ぶわぶわっと武骨戦士君も耳のモフ毛を膨らませている。
そういやこれでも武骨君はムーカイアの戦士。
修行となると案外にやる気になるタイプだったのだろう。
「あのねえ……ケトスっちって女の子にはなんだかんだで、かなり甘いけど……。男の人には結構、遠慮せずに修行をつけてくるわよ?」
「本気で修行をつけてくれるならとても助かるのではないかと……」
一度死にかけ、敗北を知っている彼にとってはそうなのだろう。
『んじゃ、君も参加ってことでいいね? 問題ないならこの魔導契約書にサインをしておくれ』
「了解であります」
尻尾をふわふわ揺らす武骨戦士君。
彼が肉球で受け取った書類にサインをする直前。
最終警告するようにヒナタ君がぼそり。
「ちゃんと読んだ? 免責事項の欄にびっしりと書いてあるでしょう? もし死んでも蘇生するので何度でも修行できますが、その際の苦痛や精神的ショックへの責任は一切負いません……とかって。ジャハルさんっていうケトスっちの部下の美人さんに聞いたんだけど、ちょっと前にも、ものすごい修行をしたって聞いたし……きっと、エグイわよ?」
しかし武骨戦士君は構わず書類にサインをし。
自らの意思を伝えるように、じっと心配するヒナタ君を見つめ返す。
「ワタシは一度、敗北を知りました。これでもあの国では一番の戦士と言われていたのです……けれど、守れなかった命がたくさんありました。掴めなかった希望が多くありました。きっと、ワタシには驕りがあったのでしょう。もう二度と、誰かを守れなかった時の悲しみを味わいたくないのであります。たとえつらい修行といえど、あの日の後悔に比べれば――で、ありますよ」
うわ!
こっちは修行じゃ修行じゃ! って、すんごい育成ゲーム気分だったのに。
滅茶苦茶まじめでシリアスに考えてるし。
『強くなれることは保証するよ。けれどヒナタくんの心配も本当さ。私は少し、自分の基準で物事を考えすぎてしまう悪癖があるからね。ありがとうヒナタ君、私の代わりに警告をしてくれて』
「ま、両方ともに納得しているのなら別にいいわよ」
感謝を述べられ、ちょっと顔を赤くする美少女なので。
武骨戦士君と、ダビデ君はついつい目線を奪われてしまったようだ。
……。
美少女に惚けている二名に……って!
『ダビデ君! 君の修行なんだから、なに自分は関係ありませんみたいな顔をしているのさ!』
「え!? わたしの修行なのですか!?」
『当り前だろう! 言っちゃあ悪いが、あんなへなちょこ黒騎士たちにすら戦闘力で劣る君を、このまま世間に出したら私の良識が疑われちゃうだろう!』
拾ったからには責任をもって!
これはとっても大事なことなのである。
「しゅ、修行といってもわたしは、既に魔術が使えて……」
『んじゃあちょっと意地悪なことを言うけど、山火事も消せなかったのに使えるって言えるのかい?』
「そ、それは――……」
言葉を飲み込み、ぎゅっと皇子は拳を握る。
一応、未熟だという自覚はあるのだろう。
ダビデ君はシュっとした顔立ちに、ちょっと決意を浮かべていた。
「分かりました。わたしの心配をしていただき――ありがとうございます。それで、修行の件とは別なのですが……その前に、聞きたいことが……構いませんか?」
『ああ、今のうちにどんどん疑問をぶつけておくれ!』
私は何でも知っているからね!
と、神様っぽさをアピールして、モフ胸をふふーん!
ドヤる私に、ダビデ君は頷き問う。
「ありがとうございます。ええーと……目覚めたばかりの時には混乱していたので、聞けなかったのですが――なぜ大森林が雪山になってしまったのですか……? 聖剣を装備した二足歩行のウサギがパトロールである! といいながら、山を徘徊しているとも風の精霊の噂で耳にしたのですが――わたしが気絶している間に、いったいなにが」
私が偵察に出した影猫の話でも、たしかに例のウサギが勇者プレイをしてのっしのっし。
治安を守るとかいって、山賊狩りを始めているとは耳にしている。
雪山は私、謎のウサギはヒナタ君のせい。
しかーし!
私とヒナタ君はすっとぼけたまま。
師弟揃って話題そらしの術!
「へえダビデくん! 精霊の声が聞こえるのね、なら魔術師っていっても特定分野――自然の存在から力を借りるシャーマン系の素養を伸ばすのがいいんじゃないかしら」
『そのようだね。ならやはり四大元素を中心とした魔術師に鍛えるのがよさそうかな』
二人に押されて後ずさるダビデ君が、口の端をひくひくさせ。
「え、いや。わたしはただ、神聖な大森林がなぜああなってしまったのか――」
『そんなことより! 今は一分一秒でも早く君を鍛えるのが私の使命! ほらほら、行くよ! 少なくとも、普通の人間には負けない程度の強さを持ってもらわないと、こっちが心配になっちゃうからね』
話題をそらしたいヒナタ君も頷き。
「んじゃ、三人で修行ってことで!」
「だから! 聞いてください! 大森林がなぜ――」
気にせず私達はダビデくんを魔力で抱えて、いざ!
修道院の中に建設した修行の間に突撃したのだった!
◇
修行の間はどんなに暴れても周囲に影響を与えない特殊空間となっていた。
一面見渡す限りの地平線である。
ここは外と時間の流れがちょっと違うので、実際には時間があまり経っていなくとも、長時間の修行が可能!
これぞ時魔術の応用!
皇子様が修行を終える頃には、あの女性黒騎士さんにも負けない強さをもっている!
そういう寸法である。
「なんかケトスっちが顕現させた漫画に、こういう修行をするシーンあったわよねえ」
『転生前の私の魂――記憶の中から再現させた第一世界の漫画だね。こっちではどこかで時の分岐が起こって、別の漫画が生まれたりしたんだろうけど――まあ”あの”精神とか時が関係していそうな修行場さ』
言いながらも私のネコ手は動いている。
何もない空間に童話魔術で休憩所を作成!
料理場に材料も確保!
「じゃあケトスっちがダビデ君に魔術の基礎を教えてる間、あたし達はこっちで白兵戦の訓練でもしてるわね。後でどっちの弟子が勝つか、戦わせてみるってのはどう?」
『お、いいねえ~! 今戦ったら絶対に武骨戦士君が勝つだろうけど、私の修行の後なら分からないもんね!』
こっちで勝手に決めているのは悪いとは思うが。
こういう実戦での修行も絶対に必要だからね。
「ヒナタさんと修行……でありますか」
「あら、あたしとじゃ不満かしら?」
ふふーんと挑発する黒髪美少女に、武骨君は糸目を開眼。
「いえ、夢見る乙女様に稽古をつけていただけるのは幸運なことです。ただ、武術となれば――ワタシも捨てたもんじゃありませんよ」
「おお、いいわね~。んじゃ今日は魔術なしの純粋な剣術修行にしましょうか。あたしから一本でも取れたら、一つだけ、あたしにできることならなんでも願いをかなえてあげるわよ」
戦士相手に一本取ってみろ。
それはなかなかに効果のある挑発なのだが――。
ヒナタ君も人が悪いなあ。
彼女は私達、三獣神からありとあらゆる武術の訓練を受けている。
なので……並の超達人レベル程度の剣技では……。
うん。
知らずに武骨戦士君は、モフモフなネコ顔に覇気を乗せ。
キリリ!
ヒナタ君が二本の木刀を顕現させ、武骨戦士君に片方を投げて渡す。
「受け取りなさい!」
あの木刀はいわゆる呪われた装備。
絶対に一ダメージしか与えない呪われた木刀なのだが。
こういう相手をなるべく殺したくない訓練の時は、その呪いがメリットとなるということだ。
「それでは――本気でいかせてもらうでありますよ」
「安心して――あたしも回復魔術は得意だから、遠慮なくやらせて貰うわ。いつでもいらっしゃい。まずはあたしのことを師匠って呼びたくなるまで、徹底的に訓練をしてあげる!」
木刀の切っ先を向け、少女はふふんと挑発する。
それは既に戦闘開始の合図だった。
空気が――変わる。
初手は武骨戦士君。すぅっと息を吸った武骨君が、耳としっぽを揺らし超高速で駆ける!
確かに速い。
ネコ獣人化した影響で俊敏さも増しているのだろう。
「貰ったでありますよ――!」
だが、ヒナタ君は相手の速度にも怯まず。
さっと握った木刀で相手の剣を正面からいなし――俊足で移動!
側面を取った直後、神速の五段突きで武骨君の木刀だけを攻撃。
ガガガガガ――ッ。
剣のみを狙われているのに、武骨戦士君のモフモフな毛はあらぶり揺れていた。
「っく……! 早い!?」
「悪いわね、これでもあたしはケトスっちの弟子。あなたたちの兄弟子になるわけよね? だから、修行すればどれだけ強くなれるのかを、先に見せておいてあげるわ!」
そのまま剣を絡めとり、力の方向を変えさせ――。
小手、小手、小手!
手を攻撃され、弾き飛ばされた武骨君の剣が宙を舞う中。
カツーン!
見事なメン、ようするに頭への攻撃がさく裂した。
圧倒的な剣技を先に披露することで、自分の実力を示したのだろう。
今のは力押しではなく、純粋な技量の賜物。
戦士としての訓練を積んだものなら、その研鑽と技量を見抜くことはできる筈。
倒れこむモフモフ武骨君は、なんとか起き上がりながら言う。
「あたたたた……参りましたでありますよ。乙女様は、剣の達人でもあられたのですね」
「ふっふっふ! どう? ケトスっちの修行じゃなくても、少しは興味がでてきたんじゃない?」
くるんくるん、カッカッカ!
はたき落とされた武骨君の木刀を、ヒナタ君は自分の木刀で器用にたたいて浮かべ。
華麗にジャグリングをしてみせながら、ニヒヒヒヒ!
「純粋な剣の力量勝負なら負けないわよ!」
「いったい、どのような修行をすればそのような領域に――なるほど、確かに興味があります」
武骨戦士君の言葉に、ぎょ!
師匠二人を思いだしただろうヒナタ君が、顔色を青褪めさせる。
「あぁ……なんつーか、ダブル鬼教官による地獄の修行……みたいな?」
『それ、あの二人にチクってもいいんだけど――』
突っ込む私に、ヒナタ君はあわてて大汗を飛ばしつつ。
あはははは!
「まあ師匠たちに恵まれたのよ! てなわけで、ダビデ君も安心して修行なさい! あんた、本当にここで成長しとかないとたぶん死ぬわよ」
「脅かさないでくださいよ。死ぬだなんてそんな……もう二度とあんな痛い思いはしたくないのですが」
空気の薄いダビデ君の言葉に、私とヒナタ君は目線を合わせ。
ふっと哀れな生贄を見る顔で言う。
「悪いんだけど、冗談抜きでここで成長しとかないと」
『うん、本当に死ぬ未来がもう見えてるんだよね』
言って私は近未来の映像を投射!
黒騎士女性に抱かれ、呼吸を止めた皇子の姿を映してやる。
ダビデ君はさぁぁぁぁぁっと血の気を引かせ。
「な、なんなんですか、これ! わたし、死んでるじゃないですか!」
『たぶんあの黒騎士さんの言葉に従って王宮に帰って、暗殺される場面だろうね。黒騎士さんは君の味方みたいだけど、弱い君のままだとまあ守り切れなかったんじゃないかな』
次に流れる映像は――やはり未来の死。
ダビデ君が黒騎士女性と抱き合う形で、共に魔剣で貫かれている場面だった。
てか、この女性騎士……あの時の金髪碧眼の姉ちゃんだが、ずいぶんと一緒に死ぬパターンが多いな。
「これもまた死んでいる……のですか?」
『そのようだね。それも誰か……っていうか、彼女を必ず巻き込んで死んでいるらしい。よほど君のことが心配なのかな、彼女は――』
で、この黒騎士さんは結局だれ?
と――チラっと目線をやった意味を理解したのか。
ダビデ君は青褪めたままの頬を自ら撫で、ぼそりと小さな声で言う。
「おそらく、彼女はわたしの婚約者だった……いえ、もう、終わった話ですね。その……とにかく、昔の知り合いです……」
うわぁ、婚約者だったんだ。
それじゃあ偽ダビデくんを許せず、殺しに来たって理由も納得できる。
……。
まだ若く見えたけど――あの人、何歳なんだろう。
『そんな昔の知り合いが君に巻き込まれて殺されてしまう。それも悲しい事だとは思わないかい?』
「わたしが強くならなければ、彼女も……ですか」
『ああ、そうだ。だが君はついている、なぜかって? それは決まっているだろう。今この場所に、大魔帝たる私がいる。それを利用しない手はないだろう?』
終末論をちらつかせて宗教勧誘する宣教師の顔で。
悲痛な空気を出し私は続ける。
『さて、そんな君に朗報だ。喜びたまえ、死の運命を待つ第二皇子よ』
「は、はい!」
『そんなに怯えなくても平気さ。修行で死んでも、すぐに蘇るのだからね』
無数の魔導書を顕現させ、暗黒ネコ吐息を漏らしつつ。
ぎしりと口の端を揺らし。
私は魔猫の契約を持ち掛ける。
『君は生き残るための権利を手に入れた。そう、私による修行を受ける権利をね。君はこれから学ぶだろう。魔術とは何か、魔術の在り方を。魔術のすばらしさを。いままで君が知っていた魔術など、ほんの児戯に過ぎなかったと――そう思えるほどの、深い知識の世界へと誘おうではないか!』
ではないか!
ではないか!
ではないか!
よーし、エコーもちゃんとかかった!
「い、いえそれでもわたしはまだ決心が――っ」
『つべこべ言ってないで、ほら行くよ! じゃあヒナタ君、後でね~!』
怯えるダビデ君の首根っこを捕まえて、ササササ!
私は魔術をぶっ放していい場所。
もう少し離れた訓練所へと転移した!
◇
転移した早々、私は魔導書の束を召喚!
いまだに渋々といった感じのダビデ君に向かい、四冊の魔導書を提示して見せる。
『さて、これは君がこれから修行で使うことになる魔導書だ。とりあえず一日一冊をマスターして貰うとして――って、どうしたんだい、その顔は』
「一日一冊って、無理ですよ。わたし、あまり魔術の覚えは早い方ではないので……」
心配そうにする新弟子に、私はふっと微笑。
心配ないことをアピールするように、魔導書の口を開かせる。
牙が生えた魔導書を想像してもらえばいいだろう。
これは私が生み出した魔法生物の一種。
むろん大魔帝が生み出した魔法生物だ。
ちょっと特殊な訓練魔物となっている。
『問題ないさ。もしマスターできなかったら魔導書が君を牙で喰らって、時をさかのぼり、この瞬間に戻ってくるようにセットした。ちゃんとマスターすれば魔導書にも勝てるようになって、繰り返す時間に戻されることはなくなるからね』
告げたその瞬間。
次元がわずかに揺らぐ。
気が付いたら青褪めた顔のダビデ君は消えていて――代わりにすぐに、次元がもう一度揺らぐ。
時間の逆行を確認した直後だ――私の前で、ぜぇぜぇと荒い息が聞こえる。
ものすごいやつれたダビデ君が、目の前にいたのである。
これは――ああ、そうか。
自らの掌を眺め、ちょっと成長したダビデ君が唇をぎゅっと噛み締め。
うなりを上げる。
「ひ! こ、ここは――!? ああ、また最初から……わ、わたしは、また……マスターできなかったのですか」
『どうやら、未来から戻ってきた君みたいだね。てことは、時間的にはもう修行も開始されていると』
見たところ最初の魔導書の体力を八割削ったところで、魔導書が本気となり。
がぶり!
いわゆるHPが低くなると発狂する敵、魔術連発モードになった魔導書に油断して、喰われたのだろう。
死亡したことにより、時間逆行が発動。
で――いま、この時間がセーブポイントになっているので戻ってきている。
と。
そういうことかな。
『ふむ――あとちょっとでマスターできるみたいじゃないか。魔導書を倒せるようになったら、ひとまずは英雄級の力を手に入れたって事だから、散歩ぐらいはできるようになるかもね! それじゃあそのまま頑張って修行の継続ってことで! まずはその本を一冊倒せるようになったら、迎えに来るからね~!』
言って私は再転移。
修道院の食堂にて、昼食のホットサンド作りにいそしんだのであった!
ちなみに。
ダビデ君が最初の修行。
繰り返すときの中で魔導書に勝つ訓練は一日で終わった。
まあ彼の体感時間では一年ぐらいかかったらしいが、一年でマスターしたのなら問題なし!
基礎中の基礎。
魔猫魔術理論の必修科目の初歩をマスターした彼には悪いが、まだまだ序の口なんだよね。
だって、まだ一冊目だし。
あと三冊を倒せるようになるころには、ちょっとは戦えるようになってるかな?
そんなわけで!
皇子の修行はまだ始まったばかりなのだ!




