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ジャネコ降臨 ~主神って実は偉いんだよ?~ 前編



 悪党をやっつけた礼拝堂の中。

 神父姿のまま、ブニャっとずっこけた私。

 大魔帝ケトスのシリアス空間は、もうとっくに解除されていた。


 しかし!

 これは私のせいじゃない!

 それは目の前で跪く、山羊聖職者(シスター)アンネさんのせいなのだ!


 その清楚な口から漏れた勘違い。

 この私を誰かさんと間違えた、とんでもない言葉のせい!

 つまり、私は悪くない!


 そんなわけで!

 くるりんぱ♪

 いつものスマート猫ちゃんモードに戻った私は、ビシ!

 ぷにっと肉球でシスターを指差す!


『ニャニャニャ! 偉大なる我とアレを勘違いするとは、失礼にもほどがあるニャ!』


 カカカっと、赤い瞳を輝かせ。

 ぐぬぬぬぬ!

 モフ耳とモフしっぽを膨らませてやったのだ!


 彼女の目の前では、おどろおどろしく膨らんだ魔猫の姿が映っている筈。


 シスターアンネは驚愕に眼鏡を揺らし。

 衝撃で、ちょっと崩れたクールな顔から言葉を漏らす。


「ね、ネコ!? あれほどの高位な奇跡を用いていた方が、ネコ!?」

『さあ、問題だ! ネコの神であり、異界の神を崇める私、その正体やいかに?』


 ふふーんと、首のモフモフを見せつけクイズタイム!

 おそらく聡い彼女は、異界のネコ神を頭の中で巡らせているのだろう。

 不意に、その顔がハッと歪み。


「まさか……。そんな……っ、大魔帝ケトス!?」

『おー、良かった! こっちの大陸では一応実在しているとされているんだね。あ、でも次はちゃんと様とか殿とか、さんとかつけておくれよ? あまり不敬が過ぎると私じゃなくて、眷族影猫達が怒り出しちゃうからね』


 チッチッチっと、マナーを伝えてやったのだ!


 大魔帝であるとの言葉に、彼女はまともに顔色を変えて。

 ガチャン。

 大事な宝杖を手から零れ落とし、両手で口元を強く覆う。


「あぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ! あの、異界の大邪神!? あの出会ったら即逃げろ! 力が発動する以上、実在しているのも、あのトンデモナイ逸話も本物! これと出会ったら最後。人生も世界も終わりだ! 定められた運命さえ崩壊、安定していた世界さえ肉球でメチャクチャにされてしまう程だと畏れられている破壊神! あの大魔帝ケトス様なのですか!?」


 なかなかどうして饒舌である。


『なんだい……その魔物図鑑の説明文を読んだような口調は……』


 実際、そういう図鑑系の能力者を知っているが……。

 ともあれ!

 多少引っかかるものがあるが、驚いてくれているから別によし!


 久々にアレがやりたいしね!


 ドヤシーンのチャンスに私はニヒィ!

 猫モードのまま偽典聖書を浮かべて、バサササササ!

 闇の霧を発生させる。


 ザザザ、ザァアアアアアアアァッァァ!

 暗澹とした魔力を纏った黒い靄が、むわんむわんと膨らんでいく。

 むろん、ただの演出である。


 大魔帝セット一式を装備し、玉座にちょこんと鎮座!

 ででーん!

 猫目石の魔杖もぐるぐると周囲を見渡して、紅蓮のマントがバサりと魔風に靡く。


 壁掛けの魔力照明さえ呑み込むのは、スマートニャンコな私の影。

 闇に溶けた世界。

 暗闇の中で、素晴らしきネコ魔獣の声が響いた。


『くくく、くははははははは! その通り! その通りであるぞ、脆弱なる巨人族の娘よ!』


 ここで、ゴガァァァァ!

 地獄の業火と天国の種火を背後に召喚!

 玉座の裏では、闇と光の焔が妖しく輝いているだろう。


 むろん、これもただの演出である。

 声を失っている巨獣人族の娘を見下ろ……せないので、ゴガガガっと玉座を浮かべ。

 今度こそ見下ろし!


『我こそがケトス、大魔帝ケトス! 異世界の邪神なり! 我が尊顔を拝謁できたその幸運、褒めて遣わそう! 見よ、我が麗しのネコ髯を! この麗しの肉球を! そして後世まで語り継ぐがよかろうなのだ!』


 ここで超カッコウイイ決め台詞!

 ネコの丸口で、うなんな♪ と決めてやったのだ!


 ふ……っ!

 肉球の角度まで計算されたドヤポーズも完璧に決まった!

 後で魔王様に映像を送っておこう♪


 たぶん、今頃は目覚めたエルフの女王エメラルドくんと、お茶でも楽しんでいるだろうけど。


 ほのぼの空気なこっちとは裏腹。

 アンネさんにとっては、いきなりラスボス級の魔猫が入り込んでいたわけだからね。

 その額にも手にも、脂汗が浮かんでいる。


「大魔帝ケトス……さま。まさか、本当に実在していただなんて」

『まあねえ! ねえねえ! どうだい! 謎の神父の正体が、あの大魔帝ケトスでしたって結構、イイ感じの演出じゃないかな!』


 決めポーズも名乗り上げも決まった私はご満悦。

 もはやこの世界に未練はない!

 のだが。


 しまったなあ……。

 私は一つ、大失敗をしてしまった。

 玉座の上で、ムスーっと考え込んでシペシペと毛繕いをする私もカワイイわけだが。


 そのカワイイ様子を不審に思ったのだろうか。

 偉大過ぎる私を直視はできずに、床に目線を落としながら彼女が言う。


「ど、どうなされたのですか?」

『いや、ついうっかりさ。後世まで語り継ぐがいいだなんて言っちゃったけど……この大陸、たぶん魔竜の勢力に圧し負けてもうそろそろ滅ぶよね? せっかく語る権利を上げたのに、語り継げないじゃん! って、思っちゃっただけだよ』


 さりげなく言った滅びの予知に、彼女は顔を上げる。


「やはり、この大陸は滅ぶのですか!?」

『何をいまさら驚いているんだい? 主神の加護を失っているんだから、当然だろう?』


 基本的に、神の加護がない状態って言うのは――詰み。

 最低最悪の状態異常のようなもの。

 幸運値がゼロかマイナスになっているようなもんだし。


「そう、なのですね……いえ、既に覆らない予知だというのは皆知ってはいるのです。けれど、あなた程の大物から、改めて言葉にされてしまうと……その……」


 まあ、大陸が滅ぶぐらいはどうでもいいのだ。

 もうそこそこのグルメは回収できてるし。

 それよりも!


『それにしても君、酷いなあ! この私が? あのセクハラ垂れ目神? あのシュラング=シュインクだって? どこをどう間違えたらそうなるんだい? ちょっと、っていうかかなり心外なんですけど?』


 ジトォォォっと睨み。

 ペンペンと玉座のひじ掛けを叩いて言ってやったのだ。


「す、すみません……あなた様からはいままで感じた事がないほどの、強力な神の波動を感じましたので――つい主神様とばかり……。それにシュラング様はとても顔が良くて、ナルシストで気障な方だと、逸話で伝わっておりましたし……」


 それって、私がナルシストで気障っていってるようなもんじゃん。


 ゴゴゴゴゴっと、ヒナタくんのように背後に炎を浮かべ、凄む私。

 とってもカッコウイイね?

 まあ、あんまり虐めるのもアレなので、はあぁ……とわざとらしく息を漏らし。


 私は大人のネコの顔で苦言を呈する。


『君ねえ……温厚な私だからこれで済んだけど。神を他の神と間違えるのって結構な不敬なんだよ? 神によってはその場で消されてた可能性もあるんだ。今度からは気をつけなよ?』

「えーと、はははは……。さすがに人生の中で二回も、主神クラスの存在と出会うとは思えませんが……はい。すみません」


 彼女は平謝り状態で、しゅんと山羊耳を下げている。

 そろそろ助け船を出してやるか。


『ま、いいけどね。君が優しい存在だって言う事は分かったし。あくまでも巨獣人族の中ではだが。私を守ろうとしてくれた事、それだけは評価に値する善行だ。まあ、なんつーか、うん。嫌いじゃないよ? 弱いものを守ろうとする姿勢はね』


 告げる私の言葉に、彼女はすぅっと頭を下げる。

 何かを聞きたい。

 そんな空気を出しているので、気分も悪くない優しい私は促してみる。


『で? なにか私に聞きたい事でもあるのかい? 聞いていいのか悩んでるっぽいけど。いいよ。どうせ暇だし、言ってごらんよ』

「さきほどケトス様は、我らが創造神様のことを、”あの”とおっしゃいました。ケトス様はシュラング=シュインク神と面識が御有りになるんですか?」


 ああ、なるほど。

 私の言葉を聞き、そう解釈していたのか。


『あるっていうか、なんというか……んー、言いにくい事なんだけど』


 どうしよ。

 これって伝えちゃっていいのかな?

 まあ、一度王宮では名乗ったわけだし、別にいいのかな。


『シュラングくんなら今。私の城で居候をしているよ?』

「え? ん? はい……?」


 間抜けな言葉に、私は苦笑しながら言う。


『だーかーらー、ウチにいるんだって! えーと、ここからだと二百キロぐらい離れてるのかな、ほら、誰も立ち入れないような死の大地があるだろう? どこからもアホみたいな宿代を請求されちゃったから、ムカついてね。だったら勝手に拠点を作っちゃおうって、マイキャッスルを建設しちゃったんだよ。で、彼もいっしょにいるってだけの話さ』

「居候? え? いや、あなたの言葉に嘘がないというのは、スキルで分かっているのですが……」


 なにがどうなっているのか……。

 そんな言葉を漏らし、頭を抱え込んでしまったのである。

 そりゃあまあ、混乱もするか。


『仕方ないなあ、さっきこっちを助けようとしてくれたお礼に、簡単にこっちの事情を説明するよ。ま、信じる信じないはそっちの勝手だけどね』


 ピザを召喚して、むっちゃむっちゃとしながら。

 チーズをうにゅーっと伸ばし。

 私は事情を説明した。


 ◇


 ダークエルフ印のピザの箱を畳んで、次のターゲットをじろり。

 にゃっふっふ!

 新しいピザの箱を開いた私は、ぶわっと歓喜に膨らむネコ手で獲物を掴み言う。


『というわけで、アーレズフェイム大陸のエルフは全滅。みんなネコ魔獣になっちゃったし、ドウェルグ族は我ら魔王軍の配下となり、この世界からは独立。で! このムースベース大陸でも、たぶん似たような状態で魔竜に滅ぼされるだろうから、グルメを回収しに来たってわけさ』


 おー、ちょっと焦げて蕩けたチーズもイイ感じである!

 夢中で味わう私を見て、聖職者アンネは困った顔で言葉を漏らす。


「つまり……王宮のバカ……いえ、偉い方々が最後のチャンスともいえた、ケトス様達の降臨を門前払いし……。畳みかけるように宿泊施設の方々が、あなた方の正体にも気付けず……普段通りの低級階層への嫌がらせ(ぼったくり)をしてしまったせいで、この世界は終わってしまうと?」


 言われて私はピザの上のパイナップルをつまんで。

 むしゃむしゃ♪

 肉球に浮かんだ、ほんわか甘い果汁を舌でペロリ♪


『まあ、そういうことになるのかな~。一応ね、話次第では魔竜の進軍を止めたり、話し合いをしようってプランもあったんだけどさあ。追い出された上にホテルはぼったくり。道行く人も感じが悪くてさあ、私達を低級だって煽って笑ってるし、助ける気もなくなっちゃったんだよねえ』


 ニャハハハハ!

 っと、事実を口にする私にアンネさんは大きな肩を落とす。


「わたくしが倒した聖十字軍は、王宮からの追手だったということなのですか?」

『さあねえ。まあ治療はしておいたし、あとで事情を聞いてみるよ』


 言って私が見るのはネズミ籠の中。

 聖十字軍の皆さんは現在、ネズミ化状態でおねんねしているのだ。


 疲れた様子のアンネさんが、ぎゅっと宝杖を握り――。

 悲しそうな声で私に問う。


「なぜ神は……シュラング様は、我等をお見捨てになられたのでしょう。魔竜を眷族とすることにしたのでしょう。我等はやはり、もう……主の加護は受けられないのでしょうか。分からないことが多くて、わたくし……」


 見捨てられたモノの悲しい悲鳴ではある。

 が――。

 かつて人類と呼ばれていたニンゲンが、それなりの事をしていたのも事実。


 それにだ。所詮、私は異邦人。

 部外者だからね。

 良いとか悪いとか、そういうことを決める立場にはない。


『まあ、だいたい想像はついたけどね。本人に聞いてみればいいんじゃないかな』


 言って私は、玉座の上から空を見上げる。


『聞いているんだろう? 出てきておくれよ』

「おや。気配を遮断していたのだが、さすがは大魔帝殿。さしもの我でも、その気配察知能力からは逃れられぬか」


 古ぼけたステンドグラスから、しゅるり……。

 白い大蛇が一匹、壁を這って降りてくる。

 蛇はそのまま人の姿となり、私に対抗するような玉座を顕現。


 当然、あのロリコン疑惑の主神である。

 彼はシスターを垂れ目で一瞥。

 ひじ掛けに肘を置き、無駄に性的な声で言葉を漏らす。


「我こそがシュラング=シュインク。アッシュガルドを支える柱。かつて在りし日の楽園を夢見る一柱。黄昏の悪神とは――我の事である」


 やはり無駄に長い四肢を披露するように、玉座で脚を組んで。

 ニヤリ。

 煌々と後光を背に纏い、神としての器を見せつけるように不遜な顔で、アンネさんを見下している。


 実際、シュラング君の登場はそれなり以上の大事件だろうからね。

 聖職者アンネさんの心は狼狽で揺れている。

 そんなかつての眷属の動揺に目をやり、男は冷たく吐息を漏らす。


「平伏せ――そうして頭を垂れよ、古き人類よ。神の前であるぞ?」


 それは正に主神降臨。

 もし、なんか間違ってこの世界が存続したとしたらだ。

 世界史に刻まれる一ページとなる筈。


 実際、神に見捨てられた聖職者にとってはかなりの畏怖となっているのだろう。


 小刻みに身体を震わせるシスターアンネさんが、息を飲み込んでいた。

 跪いたまま……それでも意を決したのか。

 震えた言葉を漏らす。


「わ、わたくしは――」

「我が意に背くか聖職者よ、誰が会話の許可を出した?」


 神の眼光が、刃よりも鋭く尖る。

 そして。

 世界が――揺れた。


「痴れ者が! 我の許可なく口を開こうなど、二百年早いわ!」


 圧力が、周囲に発生する。


 ズズズズズっと、下等生物を押さえつける魔力が発生しているのだ。

 おそらくだが……効果範囲もかなり広い。

 今、この大陸全土が影響下、神の圧力で押しつぶされかけているのではないだろうか。


 まあ、かなり辛辣だし容赦のない指摘だが、これも間違った対応ではない。

 だって神なのだ。

 それも主神。


 私や大いなる光がフランクなだけで、主神って本来はこういうもんだからね。

 会話どころか視線を向ける事さえ許されない、上位存在。

 文字通りの神なのである。


 しかしだ。


 あーあー、シスター。

 完全に委縮しちゃったし。


「謝罪を許す、申してみよ」

「考えが至らず、申し訳ありません……でした」


 アンネさんは地に頭をつけての、謝罪。

 汗をぽとりと滴らせて。

 神と直接に顔をあわせた聖職者として、ようやくその言葉を喉から押し出したのだ。


「我は汝等を既に諦めた身――。故にこそ、それほどの情も感じておらぬ。不敬は一度きり。次はないぞ」


 許されたのは謝罪のみ。

 シスターアンネはそれ以上は言葉にせず、ただ深く頭を下げる。

 一応、正しい反応なのだが……。


 ちょっと可哀そうじゃない?


 その様子に満足したのか、シュラング君は黄金の装飾をシャランと鳴らし、ニヤリ。

 どうでもいいけど。

 あの揺れる黄金装飾……ジャレたくなる音を上げるよなあ。


 まあ一応、美形らしいし神っぽくはあるんだよねえ……シュラング=シュインクくん。


 無駄に偉そうである。いや実際、この世界の文字通りトップなわけだが。

 ……。

 そこを邪魔したくなるのが私という魔猫なわけで。


 玉座を回転させた私は、シュラング君の正面を向き。

 うにゃは~!

 肉球を傾け、神力圧力プレッシャーを発動!


『くくく、くはははははは! よくぞ言った、シュラング=シュインク神よ。ならば貴公も我に平伏せねばなるまい? 我は猫。すなわち、全ての頂点に立つ誉れ高き、全能の種であるぞ!』

「な!? いや、あぐ……ぎぎぎいっ!」


 興を楽しむ獣のように吠えて、私は猫腕をズン!

 グググググっとかなり本気で、威圧してやる。


「こ、こら! よさぬか! せっかく我のカッコウイイ名乗り上げシーンをだな!」

『我より目立とうとする、それこそが大罪であると知れ!』


 ぐぬぬぬぬっと、圧力に押されてシュラングくんの玉座が割れる。

 そのまま偉そうだった顔が、地面に食い込んでいく。


「分かった! 分かったからやめい! この娘とはちゃんと話をしてやる! 先程の態度も反省する! だから、とっととその肉球を、離さんか! キサマ、わりと本気でやっておるだろう!」


 ま。

 アンネさんは一応、私を助けてくれたしね。

 必要がなかったとはいえ、その心に応えるのが紳士ネコというものなのだ。


 だから。

 私は大魔帝ケトスとしての声で、警告する。


『今この瞬間、この邂逅のみであるが……我はこの娘を庇護することに決めた。異界の神よ。その言葉、違えるでないぞ――』


 世界から一瞬。

 音が消えた。

 ぞっと鳥肌を立てたシュラング神が、慌てて魔導契約書を顕現させる。


「魔導契約を交わすっ……、交わすっ……が、その前にあえて言わせて貰おう! キサマアァァァ! 我に厳しいというか、本当に、女には甘いのであるな! そういうの、良くないと思うぞ!」


 差別とはいうなかれ。

 今回のこれはあくまでも区別である。


 だって、大魔帝だとは知らずに私を守ろうとしてくれたシスターと。

 セクハラロリコン疑惑な主神と、どっちを優先するかって言ったら……ねえ?


 なにはともあれ。

 ふっふっふっふ!

 また私の勝ちである!


 まあ、勝利は当然でそれはいいのだが。

 問題はここから。

 たぶん、この場での話は重要案件。


 隠れていた主神と聖職者の話し合い。

 その結果次第で、世界は変わる。

 この大陸がそのまま魔竜に襲われ滅ぼされるかどうか、決まっちゃうだろうなあ。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 主神降臨((o(^∇^)o)) でもケトス様に散々な扱いを受けてます(^▽^) [一言] う~ん…。やっぱ猫神と蛇神は相性悪いのかな? (蛇は猫の天敵だし《*≧∀≦》) まあ、ひなた…
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