最終話、我が愛しき魔王様 ~終~
三獣神に封印されていた扉。
魔王城最奥。
あの方が百年、眠り続けた寝室。
我ら魔族が守り続けたラストダンジョンで、最も尊き場所。
友たちに背を押されて扉を開けると――。
そこには既に、記録クリスタルを読み取っているあの方がいた。
ケトスの名と、大魔帝の地位。
そして。
全てを憎んでいた私に、光と道をくださったあの方がいた。
魔王陛下。
古き神々の地、楽園から優しさゆえに追放された我が主。
全ての魔術の祖。
我が愛しき、魔王陛下。
ああ、魔王陛下だ。
魔王様が既に、お目覚めになられている。
この方ならば、他人の亜空間領域にあるアイテムすらも取り出せてしまうのだろう。
私の冒険散歩を眺めて、苦笑していた。
容姿は人間形態の私と少し似ている。
統べる魔力を滾らせる、全てが愛おしい我が主。
私はケトス。
大魔帝ケトス。
この方に救われた、最強のネコ魔獣。
モフモフな尻尾が揺れる。猫の耳が、ピンと立つ。
ネコの瞳も膨らんで、ヒゲが前に倒れた。
魔王様は私に気が付き、記録クリスタルをベッドサイドに置きながら。
言う。
「やあ、おはよう。キミを待っていたよ、ケトス。すまなかったね――ずっと留守に、いや、留守とは違うか。んー、まあいいや。キミにたくさん苦労を掛けたようだね。ありがとう、ワタシのいない魔王軍を支えてくれて」
ああ、本当にお目覚めになったのだ。
あの方が喋っている。
もったいなくも、私に感謝を述べてくれている。
魔王様不在の魔王軍。
ラストダンジョンの冷たい床を歩き、支えていた――私の散歩は。
今日、この日に終わるのだ。
足が、動かない。
肉球が震える。
嬉し過ぎて、揺れる心に身体がついていかない。
『魔王様……、ほんとうに、魔王様が起きていらっしゃる。夢じゃ、ないんですよね』
猫の丸い口から。
声が漏れた。
そんな私に、静かな笑みを送って。
魔王様が手を差し伸べてくださった。
「ちゃんと起きているよ、夢じゃないさ。ほら、どうしたんだい? そんな所で止まっていないで。こっちにおいで――きておくれ、抱っこをさせておくれ。モフモフさせておくれ。そして……頭を撫でさせておくれ。キミの物語を、キミ自身の口から聞かせてはくれないかい?」
ネコ毛がぶるっと震えた。
心も揺れていた。
私の肉球は、ザッザッザ――っと、駆けていた。
跳んだ私は魔王様の腕の中に飛び込み、頭をグイグイとこすりつける。
『魔王様……っ、魔王様!』
「っと、はは……ケトス。キミは少し、太ったね」
魔王様がジョークを仰っている。
私はスマートだし。
それか、おそらく――膨らんだ私のみなぎる魔力の事を、太ったと言い換えているのだろう。
そう、私は大きくなった。
魔王様が御眠りになってから、本当に色々あったのだ。
身も心も成長している。
ズズズっと鼻をネコ手で拭って。
私は使い魔としての礼をしてみせる。
『お帰りなさいませ、魔王様……っ。私は、私はずっと待っておりました。この日を、あなたが起きてくださる今という瞬間を……っ、ずっと、ずっと……ッ』
「ああ、ワタシもずっとキミを抱きしめてあげたかったよ。待たせてしまって本当に、すまない」
私は首を横に振る。
百年。
人ならば、天寿を全うしている時間だ。
輪廻を二回巡ってしまうモノだっている程の時間だ。
私はネコなのだ。
体感時間は人よりも長い。
本当に、ずっと、ずっと。
起きないあなたを。
待ち続けた。
毎日、肉球でちょんちょん叩き。
今日は起きているかもしれないと、何度も部屋を開けて確認して。
動かないあなたの上で、丸くなって。
少し、寂しくなって。
けれど。
生きていてくれたことが嬉しくて。
私は――。
もっと喋りたいのに。この心を語りたいのに、言葉が出ない。
思っている言葉を口に出すことが、こんなにも難しいとは思わなかった。
なぜだろうか。
嬉しい筈なのに、鼻がスンスンなる。
ぐじゅぐじゅに、なっている。
視界が揺らいでいる。
歪む視界に見える魔王様は、眉を下げる。
困惑しているようだ。
こんな風に、言葉を詰まらせてしまう私の姿が新鮮なのだろう。
「ごめんね、どうやらワタシは――キミを苦しめ、寂しい思いをさせてしまっていたようだね。これじゃあ、君の主人、失格かな」
『いいえ、あなた以外の御主人など。ありえません』
猫の額を擦りつけて、私は喉を鳴らして――また身体を擦りつけて。
何度も何度も鳴いていた。
『魔王様……っ、魔王様! 魔王様……っ』
「おいおい、そんなにスリスリしてくれるのは嬉しいが。困ったね、キミはそんなに泣き虫だったかな?」
泣いてなどいない。
そう言い切りたいのに。
魔王様に言われてしまったら、認めるしかない。
私は泣いた。
そう。
心から泣いていた。
百年溜めた涙が止まらないのだ。
でも。
今日だけは、いいよね?
私は魔王様の温もりに、瞳を閉じ。
喉をゴロゴロゴロと鳴らし続ける。
静かに泣く私の頭を撫でながら、魔王様が優しい息を漏らす。
吐息が、私のモフ毛を靡かせる。
「夢の中でキミを見ていたよ」
告げて、魔王様が指を鳴らす。
すると私の所有する猫目石の魔杖が反応し、顕現して。
こてん……。
シーツの上に、静かに落ちる。
まるで意思を失ったかのように、その輝きを弱めているのだ。
シュゥゥゥッゥン。
失っていく輝きが――魔王様の元へと集いだす。
『これは――遠見の魔術の応用、ですよね』
「ああ、そうさ。だから言っただろう、ずっと見ていたと」
それって。
……。
猫毛が、ぶわぶわっとなった!
魔術師である私は気付いたのだ。
杖に掛けられていた魔術に。
魔術式を読み解くように、杖を肉球で軽く叩く。
紅と蒼。
膨大な魔術式が、まるで世界を作り出すように天井一面に広がった。
そして、確信した。
お月さまのような私の瞳孔が、まん丸に拡がる。
眠る魔王様の意識は、この猫目石の魔杖の中にいた。
意識の一部を、ずっと預けていたのだろう。
ならば。
ずっと、ずっと――魔王様は私と共にいてくださったという事だ。
散歩の中で巡った、私の出逢いと別れ。
成長の旅路を、ずっと……見守っていてくださったのだろう。
首元に縋りつき。
涙と鼻水をズズズとしながら私は言った。
『ズルいです、魔王様はズルイですニャ……っ、見ていてくださったのニャら。どうして、そう教えて下さらなかったのですか!』
「だってキミ。夢の中からワタシが見ていると知ったら、自由に行動しなかっただろう? ワタシはね、ケトス。キミにも自由であってほしかったんだ。でも、ワタシのかわいいケトスの散歩もみていたいだろう? だったら、答えは一つだ。キミの散歩にずっとついていくために、魔術を仕込む。簡単な答えさ。大魔帝セットを授けた時に、仕掛けをしておいたんだ。キミが苦労している所も、笑っている所も、ネコだからと泣けずに代わりに、にゃー……と寂しそうに鳴いていた所も――全部、見守っていたよ」
偉かったね、と。
魔王様が大きな手で私を撫でてくれる。
意思を持つように動いていた猫目石の魔杖。
その正体は――魔王様だった。
ということだろう。
私はずっと、魔王様と一緒に散歩をしていたということだ。
これは――。
私と魔王様の物語でもあったのだ。
それが、私の心を揺らす。
嬉しくて。
たまらなかった。
本当ならここでもっと抱き合って、大団円。
物語は終わる。
静かに優しく幕を閉じるのだろう。
が――!
しかし。
大きな問題が一つ。
魔王様に抱きつく肉球の表面に、うっすらと汗がにじむ。
そう。
魔王様は全部見ていたのだ。
つまり――魔王様は常に私のやらかしも見ていたわけで。
……。
私、どんなことやらかしてたっけ?
まあ、世界を壊しかけたり。
禁術を使いまくったり。
後先考えずに、人間に神器や伝説の武器をあげちゃったり。
……。
感動シーンで泣いていた。
賢き私の目線は泳ぎ出し……しっぺしっぺしっぺ。
毛繕いをする私。
かわいいね?
未来視を発動するかの如く。
私の猫目は蠢き。
ぐぎぎぎぎぎ……と、報告用記録クリスタルに向かう。
あー、さっきさ。
魔王様。
アレ、読んでたよね?
私さ?
おもいっきし、あの記録クリスタルをちょこちょこっと弄ってね。
事実を改竄して、魔王様に見せる用に脚色編集した記録を残したんだよね。
うん。
ぜったいおこられるなぁって、部分を、にゃは~♪
魔導ケシゴムで削って、魔導マジックペンで修正……したんだよね。
でも、魔王様はずっと一緒に散歩をしていたわけで。
……。
魔王様。
さっき記録クリスタルを眺めて、苦笑してたよね。
か、改竄がバ、バレてる!?
魔王様に怒られたくないから、改竄しまくったことが仇になったね?
魔力がこもった大きな手で、がっしりと私を抱き上げ。
にっこり!
微笑みながら、魔王様が言う。
「ところでケトス。ワタシはたしか、異界召喚を乱用してはいけないよ、とそう常日頃から口を酸っぱくしていたと思うのだが……覚えているかい?」
優しい声から耳と目を逸らし。
にゃん?
『そ、そうですかね~。ど、どーだったかニャ~? あ、魔王様。ずっと寝ていたから、記憶が混乱していらっしゃるのかもしれませんね。うん、ええ。そうでしょう、そうでしょう』
素知らぬ顔で首を倒した私は、こてん?
ふつうのネコのふりをして。
るるるにゃ~ん♪
可愛いアピールの後。
こっそり、ズリズリ。
愛しき魔王様の腕の中から、うにょ~っと手を伸ばし。
シーツに爪を立て……ぐぎぎぎぎぎ!
果敢に抜け出そうとするが。
「どこへ行くつもりだい、ケトス。我が愛しき魔猫」
『ふぇ? ちょ、ちょっと……部屋に干してあるニボシをひっくり返してこないとだから、うん……仕方ないですよね』
魔王様との感動の再会!
なのだが、それとお説教タイムを受けたいかというと。
また話は別。
お優しい魔王様の大きな手が、私の背中を支えはじめる。
専門用語で、逃げる猫を捕まえるともいう。
「キミにも言い分はあるだろう? 大丈夫。おこらないから、ちゃんと話しなさい」
『ニャニャニャ!? 魔王様は私を信じて下さらないのですか!』
瞳をウルウルさせて、きゅるりん♪
必殺!
ネコちゃん悪くない攻撃である!
魔王様が、満面の笑みを作る。
あ、やばい。
これ、完全お説教モードになる五秒前だ。
魔王様はお説教の前に、かならずこの顔をするのである。
うん。
逃げよう。
ザァァァアアアアアアアアアアアアアァァァァァッァア!
いつもの演出の霧を、逃走用の煙幕として発動!
「魔力――解放。君のためだからね、仕方ない。さあ、お説教タイムだ」
落ち着いた声で指を鳴らした魔王様が――魔術を発動。
そっと鳴らしただけなのに、天が唸り地が蠢く。
さすが魔王様といったところだろう。
だが、しかーし!
影猫魔術で捕縛魔術の束縛から逃げ出し。
私は、ニヒィ!
魔王様がけっこう本気の驚愕で、乾いた言葉を漏らす。
「な……っ、このワタシの捕縛魔術を打ち破るだって!」
『ニャハハハハハッハ! 魔杖の中で見ていた魔王様は感じ取れなかったかもしれませんし? 知らないかもしれないですけど? 今の私はあの時よりも、ずっと、ずぅぅぅぅぅぅっと強くなっていますからね! お説教五秒前になったら、いつでもどこへでも、逃げだせるのですニャー!』
ふふん!
主人に対しても隙を見つけてはドヤ!
それが猫の仕事でもあるのだ。
昔を思い出した私は、脱走ごっこを繰り返したあの日の顔で。
猫ダンス♪
そう、私は大魔帝ケトスとして最高幹部になってから落ち着いたのだが――私の素はけっこう、悪戯ニャンコなのである!
『私、悪くないですしー! かわいいですしー! つよいですしー! 怒られたくないですしー!』
「へえ……なるほどねえ。やるじゃないか。でも、大丈夫、イイ子にしていたキミにお説教なんてしないよ。さあ、おいで。ワタシのかわいいケトス!」
いいながらも魔王様がジト目を作り。
指をくるくる。
多重錬成された十重の魔法陣が、部屋一面を覆う。
本気で私を捕まえる事にしたらしい。
今までの私なら、この魔術に抗う事ができずお説教タイムを受けていた。
が――!
極悪いたずら魔猫の顔で、私はニャッハー!
全ての魔術を受け止め変換!
キャンディスティックにしてネコ手いっぱいに抱え込んで、ぺーろぺろ♪
どやぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!
魔王様が自らの手を見て、かなり真剣にガーン!
「ワ、ワタシの魔術が……っ、負けている……!」
『魔王様はかわいい私をそのままに、ちょっぉぉぉぉぉっと長い間、おやすみになられ過ぎたみたいですからニャ~♪ 大丈夫、安心してください。私がちゃーんと守って差し上げますニャ!』
魔王軍最高幹部の顔でシリアスに言ってやったのだ!
だって!
私、悪くないし~!
なんだか楽しくなってきちゃったし~!
魔王様は大好きだけど!
百年も私を放置したんだからね!
ネコちゃんなら、これくらいの悪戯も当然の権利なのである!
相手が我が愛しき魔王様であっても、ビシ!
モフ毛を靡かせ、私はドヤ!
『くはははははははははは! 魔王陛下、悔しかったら私を捕まえてください! それまで、この誰よりも美しく、誰よりも麗しい私のモフ毛を触らせてあげません!』
「く……っ、起きたのに、モフれないだって!?」
心を鬼にし、魔王様のリハビリを促す私。
とっても偉いね?
『あ、でもでも~! 代わりに魔王様が私を捕まえる事ができたのなら、私を好きなだけモフモフしていいですよ?』
「久々に魔術合戦をしたいということかい? いいよ。おもしろいねえ、ワタシも感覚を取り戻したいからね――本気でやろうじゃないか。逃げる悪戯ニャンコなキミを捕まえて! 勘弁してくださいって謝るまで、ナデナデしつづけてあげよう――!」
言って、魔王様が魔導書を顕現させる。
大規模なネコちゃん捕縛魔術を発動させようと、十重の魔法陣を組み上げる。
が。
『我はケトス、大魔帝ケトス! 魔王様に愛されし、モコモコ猫魔獣である!』
ヒゲを揺らし、しっぽを揺らし!
全力全開で脱走魔術を発動!
壁を突き破って。
ドガドガドゴォォオオオオオオォォォン!
百年前。
互いの魔術を披露する場所でもあった、ネコちゃんの脱走劇も再開されたのであった。
どうして素直にナデナデされて、怒られないのかって?
もう今日からはいつだって、こうして遊べるのだ。
そう。
ついに私にも、日常が戻ったのである。
で、そうなると。
うずうず、ウズウズ。
うーずうずうず。
猫毛が、モフモフっと膨らむ。
猫口が、まるーく膨らむ!
ずぅぅぅっぅぅぅぅぅぅっと大人しくしていたから。
ネコちゃんの悪戯本能が、全開なのにゃぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!
▽▽▽
▽▽
▽
騒動の後。目覚めたばかりの魔王様は一時お休み中。
起きたばかりで運動したから、疲れたのだろう。
当分はリハビリをかねて、私が悪戯をしてあげなくてはならないのである!
ちなみに。
今回の脱走劇の勝者は私であったのだが、後でちゃんとナデナデはさせてあげたのだ。
武士の情けというヤツである。
魔術師だけど。
大魔王と大魔帝。
二匹のケトスも眠る魔王様の上で、どで~ん♪
今はスヤスヤと就寝中。
大魔王なケトスも、どうやらいっぱい泣いたらしい。
まあ。
私だからね、その気持ちはとてもよく分かる。
さすがの魔王様も魔導の技術で、弟子である私に抜かれるとは思っていなかったようで。
結構悔しそうにしていたりもした。
まあ。
私の成長を知っているワンコとニワトリに、おもいっきし笑われたようだが。
曰く。
あの魔術オタクで常識知らずの魔猫を百年も自由にさせていれば、そうもなる。
とのこと。
それに、私。
一応、真なる勇者で聖剣の後継者だからね。
戦闘面においての話に限るのなら、対魔王様との相性が抜群に良いのである。
つまり。
悪戯し放題!
百年の成長で、更に魔導の高みを登り続ける私の肉球。
この天才的な頭脳は!
もはや!
世界最強ネコ魔術師を名乗ってもいいのではないだろうか!
ま、自惚れてばかりも……いられないんだけどね。
今回は、魔王様がお目覚めになられたばかり。
という点が大きかったのだ。
魔王様だからなあ、いつかは抜き返されちゃうだろうとは思う。
私も頑張らないとなのだ!
本音を言えば、まだまだ私は負けてやるつもりはない。
理由があったとはいえ、私だって本当に大変だったんだし!
ふんふん♪
魔王様の腕の上。
顎を乗せて、転がって……ぶにゃん!
眠る魔王様が吐息を漏らし、寝返りを打ち。
私をぎゅっと抱きしめてくれる。
「ケトスが……一匹、ケトスが二匹……ふぇふぇ、両手にケトス。ここが……新たな楽園か」
変な寝言……である。
まあ可愛すぎる私が二匹になっているのだ。
無理もない。
うん。
いっぱいスリスリしながら私は考える。
魔王様の事だ。
すぐに今の私に通用する、ネコちゃん捕縛の極大魔術を研究するのだろうが。
それまでは、悪戯をしまくってやるのである。
具体的には――こうだ。
夜中に冷たい身体でお布団に侵入したり。
頭を撫でろと、手をぺちぺちしたり。
食事中、常に膝の上に乗ってやったり。
会議の最中に肩にのぼって、くはははははははは――と、してやろう!
なんと邪悪!
にゃふふふふふ、我ながら恐ろしき悪戯。
まさに魔性!
魔王様の驚く顔が、今から目に浮かぶようである。
まあ、魔術の腕に関しては本当に私は譲るつもりはない。
あの方が強くなるならば、私は先回りをしてもっと強くなる気満々だ。
可愛いニャンコを残して、百年も眠っていたのだ。
それくらいの反省はして貰わないと。
ねえ?
さて、明日はどんな悪戯をしようかな!
殺戮の魔猫
~くはははは、知らんのか! チーズは空気に触れると鮮度がおちる~
――おわり――
~◆◇◆クワ ●ω●にゃー ■㉨■ワオン~
本日の更新をもちまして、
殺戮の魔猫は完結となりました。
ケトス様の冒険散歩にお付き合いいただき、ありがとうございます。
本編はこれにて終了となりますが、
後日、番外編(二部)の更新再開を予定しております。
日程といたしましては、
3/20(土)最終話、更新。済
3/21(日)更新お休み。
3/22(月)番外編(第二部)更新開始「13:10~14:00に毎日更新」の予定となっております。
一年間の連載となりましたが、
ケトスさまや皆様のおかげで、とても楽しんで書かせていただきました。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!!
【以下、番外編予告】
日本に戻った聖剣使いの女子高生勇者。異界の魔王様の娘ヒナタくんを目印に、故郷でもある地球に向かったケトスさま。
麗しニャンコに待ち受ける運命とは――!?
日本に起こっている異常事態にケトスさまはどう動くのか! たぶん真っ先に液状おやつチュ●ルを買い占める、ケトスさまの今後やいかに!
と、
魔王様がお目覚めになってもいつもケトスさまですね(笑)
ただ、舞台が日本(現実)に移るという事もあり、ハイファンタジーとはズレる可能性があります。苦手な方はご注意ください。
(登録カテゴリー変更などの予定はありません)
(新規で作品枠を作るわけではなく、連載再開という形をとる予定です)




