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魔法使いになったのに魔法が使えません  作者: アリカンヌ
始まり
6/7

5話「ヒロイン」

何だか運転手さんの話し方も敬語だったりタメ口だったり不思議だし

一体何者なんだろうか。

気になるが、…触れないでおこう


ガタガタ、車は大きく揺れて次第にスピードを落としていった。

外を覗けば道路だったのが今は駐車場のような場所に来ていた。


近くに船着場があるのが見える、多分…着いたんだ。

車はバックして駐車したようだった


「さ、奥村殿、ここでお別れです」


運転手は先に降りてトランクから荷物を出すと、次に僕を降ろしてくれた

少し寂しくなるが、運転手ともこれでお別れだ


「運転手さん、ありがとうございました」

「いいえ、良い旅を!」


手を振って見送る運転手さんに1度お辞儀してから大きな船の近くまで行く。

僕と同じくらいの子供が沢山いたから、多分あの船に乗るのは間違いない。


キャリーバッグを引きずって行く。

お母さんはかなり大きめのを持たせてくれた為、少し重い。


しっかし周りを見ると外人も居てびっくりだ。

って…そりゃそうか、日本人だけだったらビックリだよな。


僕はついつい辺りをキョロキョロ見渡していた

それを見たのか近くにいた女の子がクスリと笑った


「な、なんだよ!…って、日本人?」

「うん、日本人だよ」


その女の子は僕と同じ日本人だった。

ふわふわした髪の毛は少し短めで、如何にも女の子と言った感じだ。


「貴方はどんな魔法を使うの?」


その女の子は僕にどんな魔法を聞くのか聞いてきた。1番答えづらい質問だ。

ここは何と言ったらいいのか…


「あぁ、無理に言わなくていいの!自分の魔法属性を言いたくないって人もいるから…」


僕が無言でいると女の子はオドオドした

ちょっと不覚にも可愛いと思ってしまった…


「私は七森明奈(ななもりあきな)、貴方は?」

「僕は奥村(おくむら)マサキ」


突然自己紹介されたからびっくりした。

見かけによらずグイグイ来るタイプがこの子は


「マサキ君ね!よろしく!」


片手を出した彼女にどうしたらいいか戸惑うものの僕も片手を出して握手した


ブォォォン__


船から大きな音が鳴った

どうやら中に入れという合図らしい


「行こう!」


僕の手を引っ張って先に行く明奈に連れられ僕も船の中へ…


これから始まる船の旅は一体どうなることやら____

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