強がり!
Y美は、なに不十分なく生きてきた。
頭も良く会社に入ってからも、なにかに負けた事がない。
要領も良く上司受けもいい。
当然、二十代で役職に着いた。
一つ悩み事がある。
頭が良すぎる為か、彼氏が出来ない?
異性とのつき合いはあったが長続きしない。
要は、自分を主張し過ぎる!
自分でも、いけなと思うが負けることが嫌だ。
媚びてまで、上手くやってく意味が解らなかった。
それでも、会社に行けば居心地がいい!
誰も、自分逆らわない?
いざとなれば、上司は自分の味方をする。
男なんて当分要らない。
そんときは、そう思ってた。
三十才を間近に、なった頃、体に異変が起こった!
入院、正に青天の霹靂!
幸い、1ヶ月ほどで退院したが、
女の人生を少し変えざる事態になった。
もっと早く例えば結婚してたら、人生チョッと変わってたかもしれない?
今更・・・・たら・ればである。
もう、もとに戻らない人生なんて、こんなもんだ。
そんな時、同僚の送別会に出る。
つき合いは、長いが全く気にならない男の同僚だ。
どっちかちと言えば、うだつの上がらないやつ!
入院してから、チョッと男をみる目が変わった?
なんでだろうか?
自分でも解らない?
何となく、ドジなところが可愛く見える!
今日で、もう会えない?
そう思うとなんか、(涙)がでた。
忘れかけてた、女心・・・なんでだろう?
「好きかもしれない?」
トイレに、立って我にかえった。
告白すれば、例え上手くいっても、最終的に自分が傷つくのは解っている。
少し、酔ってしまった?
ウソをついて先に店を出た!
次の日の、ゴールデンウイークは良く晴れていた。
昨日は、チョッとセンチになっただけだろう。
あの、同僚も一時の感情で、もしかすると好きとかでは、無かったのかもしれない?
その夜、
普段飲まない、ワインを口にした。
昨日の記憶が甦る。
自分は、本来可愛い女なのかもしれない?
仕事なんてどうでもいい
誰かを好きでありたい!
意地を張っていただけだ。
甘えることは、カッコ悪いことじゃない!
出来れば、あの送別会に戻って告白したい?
後で、どうなろうと
一度でいいから、貴方の胸で泣いてみたい・・・・
そうしたら、
チョッと強く生きて生けるんじゃないか?
なにかが、欲しかった?
昔、撮った集合写真、
若かった自分の側にアイツがいる。
写メで撮って合成した。
子供染みてるが、そのくらいいだろう!
世の中には、星の数ほど男はいる。
いや、今は、そんなもんは
どうでもいい!
一度でいいから、会いたい・・・・・・・・・
曇った、スマホの画面を、指でなぞった。
さようなら・・・・・・と