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ライオンを倒して

今回は短め。

≪誠二視点≫


「何だこの空間。カオスだな」


 屋上に帰ってきたら転げまわる(おそらく痛み)筋肉に、一仕事終わったという風に額の汗をぬぐう奈央。なんかこっちをすごい睨みつけてくる後輩に、苦笑いをしているその後ろの三人。ほめてとでもいうふうにこちらにくっつく藍里。他の奴らは恐怖の混じった視線を向けてくる。


「どうぞ先輩。タオルです」

「おお、サンキュー」


 ああ、いつも通りな空に癒される。


「よしよし」

「なっ、えっ、あ」


 空と藍里の頭をなでなでしてやったら空の顔が真っ赤になった。分かりやすい奴だ。


「お前はかわいいなあ」

「あ、あ、ああ、ありがとうございましゅ」


 うん。かわいい。


「それで?なんで剛は床転がってんだ?」

「ああ、『おーほっほ、私はまだ後二回変身を残しているのですよ』とか言いやがったんだ」


 空にした質問だったんだが再起不能な空の代わりに奈央が答えてくれた。


「ふーん、おい剛!」

「なんだ?」


 ようやく立ち上がった剛がこちらに歩いてくる。


「フリーザかよ!」

「ごふっ」


 そしてその腹にパンチを決める。きれいにきまったな。


「それで刀藤どうするんだ?」

「ん?今日はもう寝るよ。明日みんな起きて朝食食ったら移動だな」

「了解」


 奈央に聞かれたので正直に返す。


「あれ?そういえば七海は?」

「あいつは晩御飯の準備だ。他の奴らはカップ麺とパンと飲み物だが、私たちの分はちゃんと作ると言っていたぞ」

「ならできるまでウノでもしてるか」

「そ、そうですね」


 空がやっと起動し始めた。ウノを取りに部屋り走る。


「あとお前らの毛布ないけど我慢してくれよ」

「いえ、食料と命があるだけましですから。ここは安全なようですし」

「そうか」

「先輩ウノ取ってきました」

「おう、やるか」


 空が取ってきてくれたウノをやろうと腰を落としたところで、電話がかかってきた。


「げ、あいつ・・・からだ」

「それは…早く出たほうがよさそうですね」

「そうだな。済まねえが少し行ってくる」

「はい。気をつけて」

「おう。四人でやっててくれ」

「分かった」

「ふん。我の強さを見せてやろう」


 四人がウノを始めたのを背に電話をとった。


『やあ久し振りだね』

「おう」


 眠そうな声が聞こえる。俺らの能力の研究をしている轟玲音とどろきれいねだ。こいつの異能は『解析』。俺らの異能の名前が分かるのもこいつの能力によるものだ。ちなみにこいつは銀髪の髪をロングにしていて、かなりでかいクマがある。まあメガネのおかげであまり目立たないが。あと特徴的なのは胸だな。おそらくGはあるだろう。もはや凶器だ。


『そちらはどうだい?こちらはゾンビ二三体が湧いてるんだが』

「こっちは大量のゾンビにでっかいライオンだな。ライオンは今倒した。大したことなかったぜ」

『そうか。なるべく早めに来てくれ。あれ・・を試したい』

「ああ、あれ・・ね。了解。モールに一回移動して、それからそっちに移動するよ」

『ああ、分かった。では気をつけてな』

「おう」


 電話が切れた。ここから玲音のところまでは結構距離がある。


「車でも探すか?」


 まあいい。その前に飯にしよう。


「ご飯できたよー」

「今行く」



電話に出てきた玲音さんは三章に出てきます。次回から2章モール編です。

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