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ライオンと遊ぼう

戦闘です。主人公が戦います。おや?空の様子が。沖理入り登録してくださった方ありがとうございます。

≪空視点≫


「《竜紋》解放」


 そう呟いて先輩は校庭に飛び降りました。かっこいいです。


「な!?飛び降りた!?」


 なんか鈴木君が驚いているようですか何かあったのでしょうか?ああ、先輩が下でゾンビどもの首をねじ切っています。かっこいいです。


「え!?無傷!?てか強っ!」


 今度は白崎さんがなにやら驚いているようです。うるさいですね、先輩観察の邪魔です。ああ、先輩。かっこいいです。


「お前さっきからしつこくないか?」

「そうでしょうか?」


 そうかなあ?坂上先輩もきっと心の中じゃこんなこと思ってると思うんだけどな。あ、先輩がゾンビを掃討し終わりましたね。かっこいいです。


「あの人すごい強いんだね」

「何を言ってるんですか、九重君。先輩は生物部の中で一番強くてかっこいいんですよ?いえ、この世界で最強で、最高の異能力者です」

「「「「・・・」」」」


 どうしました?鈴木君。顔色悪いですけど。他の三人もなんで鈴木君の肩に手を置いてるんです?


「あの~」

「どうしました?小暮さん」

「空ちゃんは刀藤先輩のことが好きなんですか?」

「いいえ?そんなことありません」

「本当か!?」


 なんで小暮さんはそんなことを聞くんでしょう。鈴木君もなんか必死そうですけど。


「好きではありません。愛しているんです。子供は三人は欲しいです」

「「「「・・・」」」」

「どうしました?」

「かかか、やめとけ。そいつはヤンデレぞ?」


 む、失礼ですよ剛田先輩。


「私は刀藤先輩に惜しみない愛をささげているだけです」

「それがヤンデレだ」

「ひどいですよ坂上先輩まで」


 なんて人だ全く。


「そんなことよりもそろそろ刀藤がライオンとやりあうぞ」

「本当ですか!?」


 それを先に行ってくださいよまったくもう。


「あのな、英治。気にするなよ?」

「そうですよ。いいことありますって」

「気にしない方がいいよ~」

「ああ、ありがとうみんな」


 あの人たちはせっかくの先輩の戦闘かっこいいシーンを見なくていいんでしょうか?


   *  *

≪誠二視点≫


「何か屋上がにぎやかだねえ。なあ?ライオン」


 校庭の端の方の人工芝の上で寝ているライオンに話しかける。でも名前がないのがあれか。


「よし!お前の名前は今からライオネルな。よろしく!」

「くあああ」


 むむ、あくびで返してきたか。


「とりあえず俺と戦え!ライオン!」


 え?ライオネル?ははは、なんのことやら。


「先手必勝!」


 そう言ってから足に力を込め、爆発させる。(以降この力を魔力と呼ぶ。奈央の炎を作るために必要なのもこれ)そうすることで超スピードで移動できるのだ。


「おりゃあ!」

「がう!?」


 どてっ腹に拳を叩きこむ。骨が折れる音とともにライオンがぶっ飛び、校舎にぶつかって止まる。


「うーん。結構丈夫だな、お前」

「がる、がるるるるるるるるるるるる!!!!」

「おーおー、きれてるねえ。いかんよ?カルシウム取らないと。短気になるぜ?」

「があああーーーーー!!」


 今度はライオンがこちらに向かって跳躍してくる。


「はっ!しゃらくせえ!」


 俺はライオンがこちらに襲いかかってくるのにタイミングを合わせて、殴り返した・・・・・

決して比喩ではない。その証拠にライオンは牙を数本折られ、回転しながら校舎の窓ガラスを割り、中にぶち込まれた。


「あん?たいしたことねえな。これなら藍里のサポートいらないなあ」

「ぐる、がるるる」

「まだ立つのかよ」


 かなりのダメージは与えたと思うんだけどなあ。まだ死なないのか。自然界の動物はタフだねえ。


バァン!


「が、るる」

「あ」


 こちらの強さを悟ったライオンが、攻撃に移るのを躊躇していた。それは正しい選択だ。自分が勝てない相手からは逃げるのが正しい。しかし、悩むのはいけなかった。そんなでかい隙があればうちの狙撃主・・・のいい的でしかない。文字通り頭を撃ち抜かれたライオンは、あっさりと死んだ。


「うわあ、これ脳味噌もぐちゃぐちゃになってるじゃん。あいつグロいことするなあ」


 やったのはもちろん藍里である。彼女の能力は《狙撃主》。絶対命中に威力強化などの、狙撃主に取ってありがたい異能だ。


「ま、これで一件落着ですかね。さあて屋上に戻りますか」


   *  *

≪空視点≫


「何なんですか!?刀藤先輩の能力は!?」


 なんか藤堂君が妙に興奮捨てますね。まあかっこいいからしょうがないんですが。


「《竜紋》って聞こえましたけど。肉体強化の類ですか?」


 む、あの程度で先輩を図らないでほしいですね。


「あれは先輩の能力のほんの一部ですよ。一段階目ってところです」

「一部だと!?あれでか!?」


 鈴木君が興奮しながら先輩を指さす。まあ一段階目にしては強すぎますが。


「一段階目ってな~に?」

「私たちの異能は使えば使うほどいろんな技を手に入れることができます。たとえば私は今二段階目まで使うことができます。一段階目で瞬間移動することができ、二段階目で物を瞬間移動させることができるようになりました。先輩は四段階目まで使えますよ。あれはそのうちの一段階目です」

「つまり『おーほっほ、私はまだ後二回変身を残しているのですよ』というわけである」

「フ〇ーザかよ」


 奈央先輩から剛田先輩にかなり鋭い突っ込みが入りましたね。みぞおちに拳を叩きこまなくても。


「何だこの空間。カオスだな」

「あ、先輩お疲れ様です」


 遊んでいるうちに先輩が帰ってきました。藍里もヘッドショットであっさりと殺さなくてもいいのに。それにしても先輩、かっこいいです。



はい、空さんヤンデレです。怖いですねヤンデレ。まあ本領発揮はこれからなんですけど。

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