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能力者というのはチート

主人公たちの能力は本編とはまったく違います。本編のほうだとこれよりもチートになる予定なので。

≪誠二視点≫


「焼き払え!《焔》!」


 奈央の持つ薙刀の先からかなりの大きさの炎の球が現れる。そして奈央はそれをゾンビに向かって打ち込んだ。ごおおおおおおと大きな音を立ててゾンビが燃え上がる。炎が消えたころには焼死死体がいくつも転がっていた。


「ふぅ」


 さすがに疲れたのか奈央が額の汗をぬぐう。


「さすが焔の巫女。俺らの中で一番ファンタジーだな」

「ふん。お前ほどではない」


 そう。これが奈央の持つ異能。名を『焔の巫女』といい、炎を作り出す力だ。強いように見えるが実は欠点もある。

一つ目にために時間がかかること。

二つ目に炎を作るために使う力に容量が決まっていることだ。しかも大きさや温度によって力の消費量も変わる。

三つ目に拳銃などとは違い、殺しきるのに少し時間がかかることだ。

 つまりゾンビなどの動きが遅い奴には効果的だが、拳銃を使う人間には弱いということだ。


「坂上先輩御苦労さまです。次は私ですね」


 そういって奈央の焔の音におびき寄せられてきたゾンビの大群に今度は空が向かっていく。


「失礼」


 一瞬でどこからか拳銃を日本取り出した空は次々とゾンビにヘッドショットを決めていく。しかし数に押されてゾンビが近づいてくる。それに対し空は誠二が気づけないほどに早く拳銃をナイフに切り替えるとゾンビの首を落としていく。


「おーい。そろそろ戻れ」

「はい。分かりました」


 そういうと空が一瞬で誠二の前に移動する。これが空の異能『瞬間移動』だ。今のように一瞬で敵の背後に回ったり、高速で物を入れ替えたりと様々なことができる。しかしこの能力自体では攻撃できないのが難点である。つまり自身の攻撃力がすべてを決めるのだ。それに自分以外の生きた物を移動させることができない。


「…生きてる人いた」

「お、まじで?」

「…まじ」


 二人の能力について思いをはせていると藍里が仕事を終えてきたようだ。今俺たちは屋上の一つ下の階。つまり四階のゾンビの掃討をしている。ちなみに剛は桜と七海の護衛のため屋上に残っている。ちなみに藍里に頼んだ仕事は屋上から生き残ってるやつらを探してもらうことだった。


「そりゃあよかった。どこにいる?」

「…隣の棟の三回。…あそこは家庭科室だと思う。…数は三人」

「了解」


 そうとわかれば行動あるのみだ。


「奈央、空、行くぞ。藍里は屋上に戻ってろ」

「…了解」

「どこに行くんだ?」

「家庭科室だ。籠城してるんだと」

「分かった」


 そこで俺たちは藍里といったん別れ、別棟に向かって歩き始めた。・・・ゾンビ多いな。




≪光輝視点≫


 異変が起きたのは四時間目の家庭科の授業があと少しで終わるころだった。突然校内放送が入ったんだ。


『これは訓練ではありません、これは訓練ではありません。現在、学校に不審者が大量に侵入してきました。生徒はすぐに避難を開始してください。繰り返します・・・


 急いで外を見ると人が本館に向かってゆっくりと歩いてくるところだった。


「おい!光輝!なんかよくわかんねえけど、避難した方がよさそうだぞ!あいつらなんか変だ」


 僕の親友である鈴木英治が声をかけてくる。英治は茶色のツンツン髪で、いつもなら人に活発なイメージを持たせる。こいつの感は当たるからな。それに確かにおかしい。何かあちこちに傷があるし、ふらふらと歩いている。みんなも気づいたようで、体育館に避難しようとしていた。そのとき一人のクラスメートが目に入った。


「片桐さん?どこ行くの?」


 クラス一男子に人気のある片桐さんが体育館とは違う方向に走っていこうとしているのだ。


「いえ、非常事態ですので。先輩に判断を仰ごうかと思いまして」


 先輩?もしかして刀藤先輩のことかな?でも危険だよ!


「まあそうなんですが。でもあなたたちも体育館に行くのはやめた方がいいんじゃないんですかね?」

「なんで?」


 本当にわからなくてつい聞いてしまった。


「あのゾンビたちは本館のほうに向かっているようです。多分数が多い方に向かってるんじゃないですかね。まあ推測ですが。それにここなら食料も武器もありますし」


 片桐さんは僕の耳元でそう囁いた。確かに正論だ。


「それでは私はこれで」

「・・・」


 確かに彼女の言う通りかもしれない。だから僕は後ろの親友三人に声をかけた。


「しばらくここでやり過ごさないか?」


 と。



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