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非常時は部室に避難しよう

作者はモンスターパニック系がすごい好きです。お気に入り登録してくださった方々、本当にありがとうございます。

≪刀藤誠二視点≫


「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」


 以上に気づいた女子生徒が悲鳴を上げる。それと同時に校内放送がながれだした。


『これは訓練ではありません、これは訓練ではありません。現在、学校に不審者が大量に侵入してきました。生徒はすぐに避難を開始してください。繰り返します・・・


 その放送が流れ始めたところですぐさま教室を出ていく奴らがいた。うちのクラスの不良どもだ。


「マジビビりすぎだろ~」

「俺達でぶちのめすか?」

「ぎゃははは!そりゃあいい」


 ・・・あいつら死んだな。あいつらじゃゾンビっぽい奴らはまだしも、ライオンには勝てねえな。


「俺らも行くぞ。奈央、剛」

「分かった」

「おうっ!」


 そうして俺たちも教室から出て行った。目的地は生物実験室。俺らの部室だ。


  *  *


「ふう着いた」


 何かに襲われるということもなく部室にたどりついた俺たちを待っていたのが三人いた。もうおわかりだと思うが残りの生物部員だ。


「お疲れ様です」

「遅い」

「ぼ、僕らも今来たところです!」


 上から順に片桐空かたぎりそら錦藍里にしきあいり山下七海やましたななみだ。


  空は礼儀正しく、容姿もいいので男子に人気がある。黒髪を肩らへんまで伸ばしている。運動神経も、成績もいい。・・・この部活本当にすごい奴ばっかだな。 胸のサイズはD。


  藍里は身長が低く、無口でいつも本を読んでいる。さらに髪は黒髪ショートでメガネをかけていて、容姿もいいため、どこか人形のような雰囲気がある。こいつは本当に部活メンバー以外の人に興味がない。胸のサイズはB


 七海は男の娘・・・だ。物づくりが得意かな?あと俺の幼馴染。そんくらい。うむ。以上だ。


「お前ら非常事態だ。何かゾンビっぽいのもいるしでかいライオンもいる。というわけで武器庫を開けるぞ!」


 え?武器庫なんかあるのかって?あるよ。てか俺たちが学校の地図見て発見した隠し部屋のことをそう呼んでるんだけどね。ちなみに部室と直でつながってるよ。


 みんなが持っていく武器はこんな感じ。


メリケンサック

刀 

自動拳銃

双眼鏡 


奈央

薙刀 


メリケンサック

ハンティングナイフ


スぺツナズ・ナイフ ×2

サバイバルナイフ ×2

自動拳銃 ×2

三節昆

手榴弾


藍里

対物ライフル

自動拳銃


七海

工具セット (武器?)

自動拳銃


 さてなぜそれぞれがこの装備を選んだかはまたあとで語るとして、移動するか。


「屋上に行くぞ。あそこには食料もあるしな」


 それに遠くまで見渡せるしね。


 皆さんは今疑問に思っているだろう。なぜ俺たちがこんなに冷静で、準備がいいのか。それを説明しよう。皆さんはこの世界に能力者がいると聞いたらどう思うだろうか。「あほか」「脳味噌が御臨終か?」「・・・中二病?」とまあこんな感じの反応をするだろう。しかしこれは本当のことである。俺には実は血の繋がっていない妹がいる。俺の両親の実の娘だ。つまり俺は両親と血がつながってないわけだ。って今はそんなことどうでもいい!ちなみに仲はすごいいいから心配すんな。・・・何の話だっけ?ああ、そうそう。俺の妹の話だ。俺の妹も能力者だ。能力は『未来視』。未来で起こることが分かる。ただかなりあいまいだ。はっきり言うなら微妙。それでも起きることは起きるから前もって準備しといたってわけ。


「着いたぞ誠二!」

「おう」


 そんなこんなで屋上についた。屋上には芝生が引いてあり、小さな部屋がある。部屋にはけっこう柔らかいソファや、テレビ、冷蔵庫などがあるのでかなり快適だ。まあこの部屋に入れるのは鍵を持ってるやつだけなんだけどね。もちろん用意してある。奈央は理事長の一人娘だからな。今この鍵を持ってるのは奈央と理事長だけ。入ってこれる奴はいない。


「おにいちゃん!」

「おお、桜。待たせたな」


 このちっこいのが妹の桜だ。髪を長く伸ばして、目がクリクリしていてかわいい(シスコン)。小学3年生だ。


「久しぶり桜ちゃん」

「おお!妹殿か」

「…妹」

「お久しぶりですね桜さん」

「昨日ぶりだね桜ちゃん」


 みんな一斉に挨拶をする。それに少しビビったようだ。俺の後ろに隠れて少し顔を出してあいさつをする。


「み、みなさん。お、おしさしぶりでしゅ」


 あ、かんだ。


「そうだ、ゾンビのほうはどうなってる?」

「ゾンビは体育館のほうに向かっているようです」


 奈央の疑問に空が答える。ここに来る途中で見たようだ。


「しばらくは観察して奴らの習性を探らないとな。それにあのライオンについてもな」

「む?」

「どうした?剛」


 屋上の端まで行って下を見ていた剛が声を上げる。


「あれは我らのクラスの不良たちではないか。ゾンビになっておるな」

「・・・やっぱり?」


 剛のつぶやきを聞き、俺も下を見に行く。そこには確実に死んでいると思われる傷を持った不良たちの姿があった。





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