PROLOGUE-01
この小説には、連載を通して性的表現(同性愛含む)・グロ表現・鬱展開・キャラクターの死等を含みます
これらの表現・展開を含んだ記事には、頭に注意書きを載せます
ですが、その記事を飛ばされた場合、その内容についての上記の表現を避けたまとめなどは用意いたしませんので、ストーリーが分からなくなる場合があります
「続きが読みたい!」とのせっかくの声を頂きましても、どうしようもございません
なお、著作権は放棄しておりません
無断転載・無断引用等はやめてください
以上の点をご理解の上、お読みください
これは序章にすぎない
序章に過ぎぬ話だが伝説である
この伝説であり、ただの序章に過ぎぬ話は二人の男の人生を少しばかり追ったものである
その二人の男のことをある者がこう言った
―― まるで鏡のようだ ――
一人はその言葉を笑って受け入れた
一人はその言葉を苦笑して否定した
受け入れた男は常に笑みを絶やさない
染められた白銀の髪を風に揺らし、その黄金の瞳を向けて笑う
否定した男は無表情という仮面を崩さない
染められた漆黒の髪が闇に解け、その空色の瞳がこちらを向く
その一瞬が世界のすべてだと思えるほど
そう…… 彼らは違う
彼らが決心すればできぬことなどない、ともある者は言った
それが正しいのか
正しくないのか
彼らに出会えば分かるだろう
さぁ、長い序章に過ぎない伝説が
ここに始まる