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白雪乱舞 空は赤く染まるんです

 

 さて、逃げた兄を追いましょう。


 どこに逃げたのでしょうか?


 まず足に使えそうなのはタクシーですかね。


 次はバスですが、このあたりにバス停はなかったし、時間も時間です、ないでしょう。


 ヒッチハイクは兄には無理ですね。


 兄にそんな積極性があれば今頃私とベッドの中です。


 となればやはりタクシーですか。


 しかしそう遠くに行くほどのお金もないでしょうからきっと駅を探すはずです。


 そうと決まれば向かいましょう。


 運が良ければその場で押さえれますし、そのまま強引にトイレに連れ込みます。


 今度は騙されません。


 きっと押せば倒れます、あの兄は。


 「では、兄さん覚悟してください。恥ずかしいなんて言わせませんからね」


 バイクのエンジンは絶好調です、すぐ行きますよ兄さん。






 駅に着き、回りを見渡しましたが兄らしき人は見受けられません。

 

 私の推理が間違っていたのでしょうか?


 と、思っていたのですが発車する電車の中に兄発見です。


 逃がしません、今既成事実を作らなければまたあのババア邪魔されてしまいますし、いつ泥棒猫が現れるかわかりません。


 思ったが吉日です、行動あるのみ。


 アクセルは全開、フルスロットですよ。


とにかく兄が乗った車両を目指します。


 まずは線路脇に入りましょう、砂利ですが問題ありません。


 ようやく追いつきました、今は兄さんの後頭部が見えます。


 こちらを振り向いたのでまずは挨拶です。


 「兄さん、逃げましたね?でも、逃がしませんよ?」


 あせってます、あせってます。可愛いですね、ええ、美味しくいただけそうです。


 む、誰かと電話しているようですね、誰でしょう?


 まさか女ですか?そいつ殺しますんで名前を口ずさんでください。


 かいさん?誰です?それ?ああ、もしかして今日殴ったごみですか?まぁ、男ならいいです。


 いややっぱり駄目です、片棒担いだ奴は私刑が決定です。


 「そこのバイク!止まりなさい!」


 そんなことを考えていたらヘリが着ました。


 何ですあれ、邪魔ですね。


 「落ちろやぼけ、邪魔スンナ!!!!おおおおらあああああああぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


 相棒を投げました。


 もちろん見事命中です、抜かりはありません。


 「く、敵は武装している、各隊員武装を整えろ!!殺すなよ、使用はゴム弾とスタングレネードだ!」


 ちっ、本気ですか。


困りましたね、まったく。


 しょうがありません、こちらも迎撃体制に入りましょう。


 このおいしい機会を邪魔したこと、後悔させてあげます。


 「ハエは地面に落としかないからな、覚悟しろ」


 だって私は飛べませんからね、落とすしかないです。


 まずはバイクを止めましょう、話はそれからです。


 ああ、電車が遠のいていく・・・この償いはあなた方の悲鳴で贖うことにしましょうか?


 「敵は停止した、スナイパーに打たせろ!!!麻酔弾を使うことを許可する!」


 させませんよ?


 ひゅひゅひゅひゅひゅひゅ!


 「た、隊長!よくわかりませんが被弾しました!」


 「馬鹿言うな!そんな武装なんて見当たらんぞ!」


 「ですが確かに被弾してます」


 「くっ全員離脱だ!急げ!!」


 どうやら脱出したようですね。


 拡声器のスイッチを切ってないからまる聞こえですよ?


 さて、きれいな花火も咲きましたし。


 奴等を捕まえますか。


 もう二度とこんなことしたくなくなるように、きっちりと拷問しないといけませんからね。


 

 

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